柚木麻子さんという作家をご存知でしょうか。女の黒い部分をこれでもかというくらいに詰め込んでいますので、男性の中にはもしかすると恐怖心を抱く方もおられるかもしれませんが、女性の方は共感できること間違いなし。柚木麻子さんの作品は、何作か直木賞候補になっており、面白い作品が多いです。今回は、柚木麻子さんのおすすめの作品をジャンル、受賞作品、映像化作品を基準にご紹介いたします。
おすすめの小説家柚木麻子とは!?
柚木麻子さんは、1981年に東京都で生まれました。大学時代から脚本家を目指していましたが、製菓メーカーへと就職をしました。その後、仕事のかたわらに賞に応募し、2008年に『フォーゲットミー、ノットブルー』でオール讀物新人賞を受賞し、デビューをしました。柚木麻子さんといえば、先に述べた通り、女の黒い部分をたくさん描いております。読んでみると、同性目線もしくは異性目線で女性について何か発見があるかもしれません。
2022年最新の柚木麻子の小説
『らんたん』
~内容~
「BUTTER」著者渾身の女子大河小説
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。(Amazonより)
価格 | 1980円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 柚木麻子 |
ページ数 | 506ページ |
柚木麻子の小説のおすすめ人気比較ランキング
20位:マジカルグランマ
~内容~
女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう4年ほど口を利いていない。ところが、75歳を目前に再デビューを果たし、「日本のおばあちゃんの顔」となる。しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には2000万の借金があり、家を売ろうにも解体には1000万の費用がかかると判明、様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―。「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 336ページ |

“柚木さんの小説は、女性に元気を与えるお話が多いです。共感できる言葉がいっぱい散りばめてあり、読むたびいつも元気をもらいます。子供が巣立ったり、誰にも必要とされてない思いを感じている中年以上の方はぜひ読んでみてください。今までの作品の中で一番好きです。”amazon.co.jpより
19位:さらさら流る
~内容~
コーヒーチェーンの広報部で働く菫は、かつての恋人・光晴が撮影した自分のヌード写真をネットで偶然発見する。親友や家族、弁護士に助けられ写真を消去するために動きながら、光晴と過ごした日々を思い起こす。彼と一緒にいると、いつも自分が自分でなくなるような感覚に陥っていた―。ひとりの女性の懊悩と不安をすくいとりながら、一歩ずつ前進する姿を描いた長編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 776円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 320ページ |

“冒頭の東京の街を歩いてまわるシーンが、地方在住の私にとっては入ってこなかったのですが…。
主人公の菫と光晴の関係性くらいから面白くなってきました。家族に愛されて育ち、自分の存在に迷いがなく、いつでもどこででも自分でいられる菫と、そんな菫に憧れ、嫉妬し、苛立ち、執着する自称複雑な家庭に育った男・光晴。
菫の自然と明るいほうへ行こうとする強さは、それをもたない者に対して遠慮しなきゃいけないものなのだろうか?恵まれた家庭で、家族に愛されて育った者は、そうでなかったと卑屈になる人の前で気を遣い、不自由なく育ったことに肩身の狭い思いをしなきゃいけないものなのか?
読んでいて、苦しくなった。
また、本当は気が進まないのに、彼に嫌われたくなくて、裸の写真を撮らせたときのことを「尊厳を捨てた」瞬間と表現されていたのが心に残った。
“amazon.co.jpより
18位:デートクレンジング
~内容~
「私にはもう時間がないの」
女を焦らせる見えない時計を壊してしまえたらいいのに。
喫茶店で働く佐知子には、アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
何度も二人でライブを観に行ったけれど、佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
ある事件がきっかけで十年間、人生を捧げてきたグループが解散に追い込まれ、実花は突然何かに追い立てられるように“婚活”を始める。初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。(Amazonより)
価格 | 1540円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 232ページ |

“女性の心のエグさを読むのがつらくなって作者の本から遠ざかっていました。
でもなんとなく手に取って見たこの本は思いがけず最後まで一気に読めたのでした。いろんな考えがあること同じことに没頭した記憶があるのは強い友人と環境が変わっていくのは当たり前そして人生は長い。けんかしてそれっきりでもない位の時間があるそんな印象を受けました。
不惑に入り、自分の人生に疑問を感じ始めているのを打ち消していた私にちょっと語りかけてくれた本になりました。エグそうな心の中身も書いてるんですけどほかのよりカワイイ程度なのか、なぜか読めたことに感謝。キツくてもう二度と読めないと思った柚木さんの本ですが久しぶりにはまった作家だったのでこれから再度チャレンジできそうと思えたこの本に感謝します。思えたことに感謝します。
“amazon.co.jpより
17位:奥様はクレイジーフルーツ
~内容~
結婚して三年ほどの三十歳の主婦、初美。編集者の夫とは仲が良く、優しい彼に不満はないが、夜の営みが間遠に。欲求不満で同級生の男と浮気をしそうになったり、義弟に妄想、浪人生を誘惑、果ては乳房を触診する女医にまで発情する始末。夫婦はエロさから遠ざかる?幸せとセックスレスの両立は難しい?
(「BOOK」データベースより)
価格 | 682円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 253ページ |

“現実と重なるものが、あるんじゃないかなと思います。一気に読みきってしまいました。
世の既婚者の女性の方、一度読んでみてください。
“amazon.co.jpより
16位:ねじまき片思い
~内容~
豊かな想像力を武器に老舗おもちゃ会社で敏腕プランナーとして働く富田宝子。彼女は取引先のデザイナー西島に5年も片想いをしており、気持ちを伝えられずにいる。彼に次々と降りかかる災難を、持ち前の機転とおもちゃを駆使し解決していくが、西島は宝子の奮闘にまったく気がつかず?!自分の心にねじを巻けるのは、自分だけ。宝子が自分の心を解放したとき彼女を待つ未来は―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 253ページ |

“片思いの男性を助けるために、おもちゃプランナーの女性が奮闘する話です。最後まで一気に読んでしまいました!”amazon.co.jpより
15位:幹事のアッコちゃん
~内容~
妙に冷めている若手男性社員に忘年会幹事の極意を教え、敵意むき出しの取材記者には前向きに仕事に取り組む姿を見せ、“永遠の部下”澤田三智子に習い事を通じて時間のうまい使い方を知らせ…周りに生きるヒントを与え続けるアッコさん。そんな彼女にも一大転機が訪れる。読めば明日を頑張る元気が湧く大人気シリーズ第三弾!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 224ページ |

“テレビドラマで、昔ドラマ化されたとき出ていた蓮仏さんを見かけて、アマゾンで本を探したらその後を描いた作品が出ていたのですぐ買ってしまいました。前作とドラマどちらも良かったので、イメージを壊されたらいやだなと恐る恐る読み始めましたが、全く心配する必要なく一気に届いたその晩読み切ってしまいました。前作までのファンの人是非読むべきです。”amazon.co.jpより
14位:ねじまき片想い〜おもちゃプランナー・宝子の冒険〜
~内容~
毎朝スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、次から次へと災難に見舞われる片想い中の西島のため、SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく…!やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1480円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 250ページ |

“もう、最高!連ドラを見てるようで、笑ったりうなずいたり、泣いたりいそがしかった。”amazon.co.jpより
13位:早稲女、女、男
~内容~
早稲田大学四年の早乙女香夏子には、留年を繰り返す脚本家志望のダメ男・長津田という腐れ縁の彼氏がいた。しかし、必死で就活に励んでいる間に後輩の女子が彼に急接近。動揺する香夏子だが、内定先の紳士的な先輩に告白されて…。自意識過剰で不器用で面倒臭い早稲女の香夏子と、彼女を取り巻く微妙な距離感の女子五人。傷つきながら成長する女子たちの等身大の青春小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 288ページ |

“当方早稲女です。当時は、学部の2割が女子という時代でした。サークルの中での雰囲気や、他大生の女子との違いや悩みや、器用なところ、不器用なところがとても上手に描写されていると思いました。20代後半の卒業後のワセジョや他の女子においても、わかるわかる、という感じ。特に慶応の先輩についてもとても魅力的で、不器用にも書かれていて、面白かったです。オムニバス形式で主人公が変わるところもダレにくく読みやすく、同級生や他大の知人に勧めています。地方の方がお子さんの受験に向けて学校の様子を知るにも良いのではないでしょうか。柚木さん、すごいですね。早稲女と名乗りつつここまでの本があったとは知らず、読んでいてともかく面白く、人生で一番面白い本くらいになりました。他の作品も楽しませていただきますね。しかし書かれる動機は何だったのだろう?”amazon.co.jpより
12位:その手をにぎりたい
~内容~
八十年代。都内で働いていた青子は、二十五歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。そして東京に残ることを決めた。お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 627円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 253ページ |

“日々激変激動するバブル期に身を削って働き、美食に溺れ、男を渡り、それでも変わらない何かを掴もうとする女性の生き様が描かれています。女性にとって働く環境が目まぐるしく変わり、時に男性と闘き働く姿、もがきながら確かな幸せを見つけようとする姿。
詳しくは書けませんが、バブル期を経験したことのない私にとって、その時働く女性が何を考え経験したかを体験できたようで、凄く面白かった。柚木麻子さんはわたしの少し上のご年齢で、バブルの経験がないとは思えないほど。きっとあの時どこかに、こんな女性が本当にいたのでは。贅沢の怖さ、でもそれだけではない意味をくれる豊かさ、学ぶところもありました。
“amazon.co.jpより
11位:BUTTER
~内容~
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 990円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 592ページ |

“ずっと気になっていた首都圏連続殺人事件をモチーフにした本を大好きな柚木麻子さんが書いてくれてドキドキしながら読みました。木◯佳苗はこの本に怒っているみたいですが、特徴をよく捉えていると思います。
お料理もたくさん出てくるので読んでいるとお腹が空いてきます。死刑囚を題材にした本ってだいたいが恐ろしい。常人には理解できない精神構造ですが木◯佳苗だけは何故か怖くない。その特徴をよく捉えている本だと思います。
“amazon.co.jpより
10位:伊藤くん A to E
~内容~
美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤誠二郎。彼の周りには恋の話題が尽きない。こんな男のどこがいいのか。尽くす美女は粗末にされ、フリーターはストーカーされ、落ち目の脚本家は逆襲を受け…。傷ついてもなんとか立ち上がる女性たちの姿が共感を呼んだ、連作短編集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 314ページ |

“自信の無さとプライドの高さのために、目の前のことに必死になれない。こんな仕事本当はやりたくないし、おれがやるべきことじゃないと思ってる伊藤くん。弱い自分を守るために嘘でも優しくしてくれる女性が大好き、頼るばかりで頼られたくない。一応いい大学は出ていて人当たりはいい。でも表面上はいい人だけど中身は死ぬほど横柄で、仲良くなるとそれを隠しもしない。本書の伊藤くんほどイケメンじゃないけど、そこに自分自身がいました。客観的にみると完全なるクズ人間に見えますが。。
でもまあ同じ男として伊藤くんの気持ちも分かる。就職したが最後、職のない男は落伍者の烙印を押される日本社会、どんなに嫌になっても撤退の選択肢はなく忍耐の日々。可愛い彼女が望むから結婚→出産したら最後、子供の養育義務は成人するまで終わりません。戦争で生きるか死ぬかの修羅場から命からがら脱出してきたシリア難民と違い、衣食住に不自由した経験がないので生活していくのがいっぱいいっぱいなのって意味ないじゃん、と。北朝鮮からミサイルが飛んでくるかも知れないと聞くと、本当は平和で豊かな毎日って素晴らしいと気づくんだけど喉元過ぎれば熱さを忘れてしまいます、多分。ただそんな伊藤くんが幸せで毎日気分良く過ごせている訳はないので、やっぱり必死に目の前のことに取り組んで、充実した1日を過ごせる日がくるといいなぁ。ぼくも今日1日、仕事頑張ろうと思います。
なお作者がさりげなく描く東京の街の、誰もが知ってるレストランの描写が好きです。例えば、飯田橋のカナルカフェとかサザンテラスのスタバとか。我々と同じく東京の日常を生きてるんだなと感じて作品に入って行けます。せっかくお金出すならこういう本こそ買うべき。おすすめです。
“amazon.co.jpより
9位:王妃の帰還
~内容~
私立女子校中等部二年生の範子は、地味ながらも気の合う仲間と平和に過ごしていた。ところが、公開裁判の末にクラスのトップから陥落した滝沢さん(=王妃)を迎え入れると、グループの調和は崩壊!範子たちは穏やかな日常を取り戻すために、ある計画を企てるが…。傷つきやすくてわがままで―。みんながプリンセスだった時代を鮮烈に描き出すガールズ小説!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 612円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 実業之日本社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 256ページ |

“たかが中学生の人間関係のお話かと思いきや、どんどんひきこまれていきました。一人一人の登場人物の心の動きがよく描写されていて、リアルに感じました。ストーリーもアップダウンがあって楽しめるし、節々に登場するフランス史のエピソードも物語とよく絡み合っていておもしろかったです。人は不幸になったとき自分が何者かを知る、一番印象に残る一節です。”amazon.co.jpより
8位:けむたい後輩
~内容~
14歳で作家デビューした過去があり、今もなお文学少女気取りの栞子は、世間知らずな真実子の憧れの先輩。二人の関係にやたらイラついてしまう美人で頑張り屋の美里は、栞子の恋人である大学教授に一目惚れされてしまう―。名門女子大を舞台に、プライドを持て余した女性たちの嫉妬心と優越感が行き着く先を描いた、胸に突き刺さる成長小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 302ページ |

“柚木麻子さんの本は「王妃の帰還」でハマり、それから立て続けに3冊買って、どれもとっても読みやすく、ストーリー描写がすぐ想像できるので、読書が得意でない私でも、あっという間に読み終えてしまいます。この本のレビューを買おうと思ったきっかけは、ラストのプロローグがあまりに衝撃で凄かったので、ぜひ読んで頂きたいと思いました。読み終えた後、真美子のセリフが恐いけどスカッとしたので、前に戻って同じ所を何度も読み返してしまいました。
柚木さんの本は引き込まれるように読みやすく、長距離通勤の時間を充実させてくれます。最近は2冊単位で注文してます(笑)
“amazon.co.jpより
7位:ナイルパーチの女子会
~内容~
商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 403ページ |

“一流商社勤めの女性が、ブログを書いている女性と一方的に親友になろうと努めるのだが、結局は破綻してしまう。育った環境も置かれている状況も異なるふたりだが、視点人物を巧みに交互に転換することで、ふたりは似た者同士であることを描出する手法は見事である。”amazon.co.jpより
6位:あまからカルテット
~内容~
薫子は編集者、満里子は美容部員、咲子はピアノ教師、由香子は専業主婦。女子校時代からの仲良し4人組が30歳を目前にして、恋に迷い仕事に悩みながらも友情の絆で乗り越えていく連作集。咲子が花火大会で一目惚れした時、由香子がネット・バッシングでへこんだ時、満里子に恋敵が現れた時、薫子が仕事をなげそうになった時、いつも美味しい食べ物が解決の鍵になる――
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 270ページ |

“本を読むからには自分の中の何かを動かされたい。読書とはそういうものだと思い込んでいたけれど、柚木さんの本に限っては違うみたいです。
ランチのアッコちゃんもそうだけど、本を閉じた時にじわっと来る、これからも登場人物の物語が続いていくっていうあの感じがない。
キャラは生き生きしてるけど、物語は物語。本を閉じれば終わり。とてもさっぱりした作風だと思います。
読む前と後で何も変わらない。読まなくても困らない。新しい発見もない。けれどセンスが良くステキな言葉が散りばめられているから感性が程よく刺激される。またこの人の本を読みたくなる。面白くて一気に読んでしまうけど後に何も残らない。そこがいいのかもしれません。
“amazon.co.jpより
5位:私にふさわしいホテル
~内容~
文学新人賞を受賞した加代子は、憧れの“小説家”になれる…はずだったが、同時受賞者は元・人気アイドル。すべての注目をかっさらわれて二年半、依頼もないのに「山の上ホテル」に自腹でカンヅメになった加代子を、大学時代の先輩・遠藤が訪ねてくる。大手出版社に勤める遠藤から、上の階で大御所作家・東十条宗典が執筆中と聞き―。文学史上最も不遇な新人作家の激闘開始!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 288ページ |

“今まで読んだ柚木作品の中でいちばん面白い。みんなが褒めてる「終点のあの子」はダルくてあまりいいとは思えない。
かなりダークな話なのに、軽快なエンタメにおとしているところに、著者の良心をかんじた。しかし、愛読書がない編集者って……。
“amazon.co.jpより
4位:嘆きの美女
~内容~
ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格も「ブス」、ネットに悪口ばかり書き連ねる耶居子。あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というHPに出会い、ある出来事をきっかけに彼女たちと同居するハメに。全女性に送る成長小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 594円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 272ページ |

“柚木さんの作品を好きになるキッカケとなった本です。どんどん読み進められて、すぐに読み終えてしまいました!私的にですが、20歳前後〜アラサー世代の女友達にオススメしたい本です。
“amazon.co.jpより
3位:終点のあの子
~内容~
プロテスタント系女子高の入学式。内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。繊細な描写が各紙誌で絶賛されたオール讀物新人賞受賞作含む四篇。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 627円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 254ページ |

“みずみずしい感性が貫かれています。少女期特有の友達関係の距離感、言葉にうまく言い表せないけど、もどかしさがよみがえってきました。だれでも、この時代は繊細なんですよね。大人になると、鈍感になって子供の気持ちがわからなくなるのがとても悔しいです。いつも読み返して、柔らかい感性を保ちたいと考えています。”amazon.co.jpより
2位:ランチのアッコちゃん
~内容~
地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称“アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りがしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコースを巡るうち、少しずつ変わっていく自分に気づく(表題作)。読むほどに心が弾んでくる魔法の四編。読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 591円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 200ページ |

“アッコちゃんがさり気なく後輩を育てていくのですが、自分も育てられている気分になります。読んで終わったあとは、元気がでます。アッコちゃんのような人になりたい。
“amazon.co.jpより
1位:本屋さんのダイアナ
~内容~
私の名は、大穴。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた―。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が…。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 400ページ |

“相反する家庭に生まれ育った二人が、それぞれをうらやみつつ、未熟な部分で苦しみながら、ありたい自分を模索していく姿が普通に現実にありそうで、心の動きや変化が丁寧に描かれているので身につまされもして、ひきこまれました。ラストがお決まりのハッピーエンドではなく、これからに期待するような終わり方になっているのもいい感じです。”amazon.co.jpより
柚木麻子の小説のおすすめの選び方
柚木麻子さんの作品は20作ほどなので、全作を読破しやすいです。柚木麻子さんの作品は、大きく分けて二つに分かれます。前向きになれる作品から女の性を容赦なくぶった斬る作品と白と黒がはっきりした作風で、心に刺さる作品が非常に多いです。また、柚木麻子さんはミステリーと食にこだわっており、作中にはグルメ本なのかと思わず思ってしまうくらい美味しそうな料理が出てくるのも特徴的です。
ジャンルで選ぶ
ミステリー小説
柚木麻子さんのミステリーは、いわゆるイヤミスです。柚木麻子さんの作品は非日常的なミステリーではないので、事件が起こるわけではありません。しかし、何気ない日常の中にもミステリーのような出来事はありますよね。人間の心の闇が繊細な心理描写で描かれていますので、よくよく考えたらゾッとするような作品が数多くあります。胸に突き刺さるような作品を読みたいという方やいやミスが好きという方におすすめです。

ファンタジー小説
いわゆる一般的なファンタジー小説ではなく、柚木麻子さん特有の人間の闇が描かれたダークファンタジーや日常的なファンタジーになります。雑誌の短編で「ステファニー」というファンタジー作品を掲載していましたが、単行本化はしていないので読んでみたいという方は、ぜひ調べて読んでみてください。

ホラー小説
柚木麻子さんの作品は、女の黒い部分をこれでもかというくらい描いていますのでホラーのような身の毛のよだつ作品がいくつかあります。「ナイルパーチの女子会」は女性同士の友情が崩れていく様を描いた作品ですが、片方がストーカー化するため人間の怖さが目立つ作品です。通常のホラーではなく、人間の怖さをじっとりと感じたいという方におすすめです。

文学賞受賞作品を選ぶ
文学賞を受賞した作品は店頭でも見つけやすい位置に置かれており、手に取りやすくなっております。柚木麻子さんの受賞作品は直木賞候補作も含めると「フォーゲットミー、ノットブルー」「伊藤くん A to E」「本屋さんのダイアナ」「ナイルパーチの女子会」「BUTTER」「マジカルグランマ」です。タイトルを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。特に直木賞は候補作の時点で話題になるので、話のネタにもしやすいので文学賞受賞作品からお手に取ってみるのもおすすめです。

映像化された作品を選ぶ
「伊藤くんA to E」という作品を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。こちらの作品は、ドラマ化と映画化の両方がされており、非常に人気の作品です。知名度の高い作品ですので、話のネタにもなります。あまり読書をしないという方は、映像化された作品を観てから原作を読んでみるのも良いのではないでしょうか。

柚木麻子の小説のおすすめまとめ
いかがでしたでしょうか。先に述べている通り、柚木麻子さんの作品は大きく二つに分かれるのでその時の気分で読み分けてみるのも良いのではないでしょうか。特に、黒い要素の多い作品は、重く非常に心に刺さるものがあるので自分のペースで読んでみてください。
コメント