吉川英治文学賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ10です。各吉川英治文学賞受賞作品のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめの吉川英治文学賞受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!吉川英治文学賞とは!?
吉川英治文学賞とは、大衆小説を対象とする文学賞で、ベテラン作家に与えられることが多いのが特徴です。公益財団法人吉川英治国民文化振興会によって主催され、講談社に後援されています。
2022年最新の吉川英治文学賞受賞作品
『風よ あらしよ』
~内容~
明治・大正を駆け抜けた、アナキストで婦人解放運動家の伊藤野枝。生涯で3人の男と<結婚>、7人の子を産み、関東大震災後に憲兵隊の甘粕正彦らの手により虐殺される――。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして2番目の夫でダダイストの辻潤、3番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の大作。
(Amazonより)
価格 | 2200円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 村山 由佳 |
ページ数 | 656ページ |
吉川英治文学賞受賞作品のおすすめランキング
10位:オリンピックの身代金
~内容~
小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします―兄の死を契機に、社会の底辺ともいうべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は?吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 770円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 奥田 英朗 |
ページ数 | 480ページ |

“昭和39年7月中旬、秋田県仙北郡熊沢村(架空)出身の東大経済学部院生の島崎国男は、オリンピックの工事へ出稼ぎに来ている異父兄が亡くなったとの知らせを受け、火葬に立ち会い、骨壷を持って郷里に帰ります。兄の仕送りに頼っていた実家はとても貧しく、島崎は義務感のようなものもあって、兄の代わりに工事現場で働き始めます。島崎は、厳しい労働の実体験から、貧しい底辺の者の犠牲の上に成り立っているところの、国と東京が示そうとする世界に対する世間体に対して憤りを感じるようになります。
島崎の他に、行動を共にするスリの村田、学部の同級生で民放テレビ局員の須賀、警視庁刑事の落合、島崎が良く行く古本屋の娘良子等々、物語の長さに見合った数の人物が登場します。昭和39年を生きる彼らの生活と興味の対象がリアリティ豊かに描かれていて、現実とテレビで見た記憶が呼び戻されるためか、とても視覚的な印象があります。ヤクザとの話し合いのシーン、過激派セクトメンバーとの話し合いのシーンは、やや作り物臭を感じて残念に思いましたが、全体としては、このところ読んだ中で突出していると思いました。
物語には、章の日付を前後させることによる、若干のミステリタッチがありますが、終盤に驚かされるというようなものではなく、それを第一に期待する方には向いていません。
焼け跡から立ち上がってオリンピックを開催することに対し多かれ少なかれ日本人が皆抱く自負を否定するでもなく、しかしそこにある社会の底辺で貧困にあえぐ人々や地方を踏み台にしている現実に憤り、けれども徒党を組んで革命を叫ぶというのでもない、個人的で孤独な抑えられない怒りが、それに相応しく静かに描かれています。とても読み応えのある、面白い物語だと思いました。
“amazon.co.jpより
9位:楊家将
~内容~
中国で、「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていなかったこの物語だが、舞台は10世紀末の中国である。宋に帰順した軍閥・楊家は、領土を北から脅かす遼と対峙するため、北辺の守りについていた。建国の苦悩のなか、伝説の英雄・楊業と息子たちの熱き闘いが始まる。衝撃の登場を果たし、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の文庫化。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 567円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | PHP研究所 |
著者 | 北方 謙三 |
ページ数 | 381ページ |

“一人一人の個性が際立ち、まるでドラマを見ているような鮮明な画像が頭に描かれる。軍人と文官の立場の違いや個人の性格の違いによる攻防は現代のビジネスでもそのままみられる。”amazon.co.jpより
8位:東京零年
~内容~
介護施設に入所中の父を支え懸命に働く亜紀と、権力者の父の元で安穏と暮らす健司。二人の偶然の出会いと、亜紀の父浩介が偶然テレビに映った「死んだはずの男」湯浅を見たことから、運命は動き始める。十数年前の湯浅の死に父の重治が関わっていたと知った健司は、亜紀と事件の真相を追うが、二人の前に公権力の壁が立ち塞がり…。巨匠が描く渾身の社会派サスペンス。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1012円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 赤川 次郎 |
ページ数 | 632ページ |

“本の厚さを感じさせないスピーディーな展開で、読み飽きず一気に読了しました。最後はどうなるんだろうと、ページをめくるのもドキドキ。納得の読み応えでした。”amazon.co.jpより
7位:みんなの秘密
~内容~
男と女、心理と生理のなまめかしい絡み合い
倉田涼子、34歳。キスに対して少女よりもおぼこな人妻は、不倫という甘い蜜を手に入れた。キスだけの淡い恋に酔いしれ、その先の関係におそれおののくが……「爪を塗る女」。何かを隠して生きている妻、夫、娘、愛人たち、人間の密やかな喜びと切なさを描く連作小説集。
第32回吉川英治文学賞受賞作(「BOOK」データベースより)
価格 | 671円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 林 真理子 |
ページ数 | 272ページ |

“短編集ですが、連続性があります。一話目の脇役が二話目の主人公に、二話目の脇役が三話目の主人公に・・・といった調子で各短編が書かれています。たとえば、妻の真意に思い至らず浮気をして悦に入っている夫の視点で描かれたストーリーと、逆にその妻の視点で描かれたストーリーがあったりして夫婦でありながら各々の生活における世界観の違いのようなものが垣間見えて愉しいです。タイトル通りみんなの秘密を覗いたような気分になります。”amazon.co.jpより
6位:優駿
~内容~
生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように…。若者の祈りに応えて、北海道の小さな牧場に、1頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇が、幕を開けた―。吉川英治文学賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮本 輝 |
ページ数 | 334ページ |

“生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇(ドラマ)が、幕を開けた――。”amazon.co.jpより
5位:十字架
~内容~
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 重松 清 |
ページ数 | 400ページ |

“いじめは最低である。最近の痛ましいニュース。中学校で陰惨ないじめをうけ、13歳の少年が自殺した。どんな気持ちで死を選んだのか、考えると胸が張り裂けそうである。
そして思い出す、重松清の「十字架」。私が感じ取ったテーマは、「人はそれぞれの十字架を背負って歩む」。重い小説であった。にもかかわらず一気に読んでしまったのは、いじめのその後が知りたかったからであった。小学校のときのクラスメートがいじめられて自殺し、その遺書から、「親友」になってしまった少年と「ごめんなさい」と謝られた少女。彼らのその後が淡々と書かれたこの物語は、生きることとか、親にとっての子供とは、とは考えても考えても答えのでないことがらに満ちていた。いじめる側の人に是非読んで欲しい。最近の事件でいじめの当事者となった少年たち。いまやインターネットのもとでさらし者になっている彼ら。この物語は、彼らにとっての罰ではない。それ以上に重い。彼らが、自分の背負う十字架の重さを感じるならば、だが。
“amazon.co.jpより
4位:ふぉん・しいほるとの娘
~内容~
幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。しかし彼は軍医として、鎖国のベールに閉ざされた日本の国情を探ることをオランダ政府から命じられていた。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり、厳しい詮議の末、シーボルトは追放されお稲は残される。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1045円 |
ジャンル | 時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 吉村 昭 |
ページ数 | 704ページ |

“緻密かつ精力的な資料精査と、史実にあくまで謙虚に忠実にという作者の真髄が、この作品にも余すところなく見られる。
こころざし高い人たちの、勤勉さとバイタリティ、「あいのこ」として生を受けた「イネ」の生涯は、彼女にあらゆる苦難と喜びを強いた。それらを受け入れる強靭さは、生来の性格や血統だけではないとも思う。生い立ちにおける人々の好奇な目とともに、確かな温かいまなざしと手もあった。
師と仰いだ石井 宗謙に犯され、そのたった一度で子を孕み、望んでもいない子を一人で産んだ。
男の身勝手さに「ひとでなし」と罵倒したイネが、娘を抱えて医師として立っていく様は、読む側の心をわしづかみにして離さない。
文中で「鰻」が散見したが、ある夏の日に大好物の「鰻」で死に至ったイネの生涯に、だれかが「幸せ」とか「波乱万丈」という言葉で締めくくるにはあまりに憎い運命のいたずらであった。
激動の時代の世情も余すところなく書かれ、まことに読みごたえがある。
“amazon.co.jpより
3位:名もなき毒
~内容~
今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 990円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 607ページ |

“これで3冊目となる宮部みゆきさんの作品です。トラブルメーカーの原田の恐ろしい行動に気が抜けず、おっとりとした杉村に安らぎと苛立ちを感じつつ読み進みました。日常に潜む毒があらわになったら・・・こんなことが背中合わせにあるのでは?などと思いながら読んでいました。宮部さんの作品ににはそんな風によくある日常のそう遠くないミステリーゾーンへ連れて行ってくれるのです。”amazon.co.jpより
2位:祈りの幕が下りる時
~内容~
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 858円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 東野 圭吾 |
ページ数 | 448ページ |

“映画未見で、加賀シリーズ全編を読破しようと購入。このシリーズ最大の謎が明らかになるので、できれば1番最後に読むのがベストです。
読み進めるにつれ、人を不幸に陥れるような人物はなぜ生まれてきてしまうのかと逡巡し、それに巻き込まれ、致し方なく犯す犯罪、嘘が更なる罪を呼ぶ状況に人生の哀しみを覚えます。
「現代版 砂の器」と書かれたレビューを見て、言い得て妙と膝を打ちました。
フィクションだとわかっていても、止むを得ず巻き込まれてしまった人々に救いが訪れるようにと祈りたい気持ちに駆られます。
新参者、麒麟の翼と共に、日本橋署在籍時の話が1番読み応えがあり、お勧めしたいです。
“amazon.co.jpより
1位:大雪物語
~内容~
多くの別荘地を抱え、避暑地として名高いK町が記録的な大雪に見舞われた。町民や観光客、仕事のため車で訪れた人々も動きがとれない。除雪作業も追いつかず、災害救助法が適用され、自衛隊の派遣を要請する事態に。想定外の変化が引き起こした出会い、別れなどを描いた六つの物語。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 藤田 宜永 |
ページ数 | 302ページ |

“軽井沢には私も縁が深く毎年行きますが、気温がさがってもあまり雪はふりませんが、降りだすと大雪になる事があります。そんな中でのこの短編は身近に感じ、内容もバラエティーに富んでいながらつながっているため、大変おもしろく読むことができました。さすが藤田宜永の作品短編にしても素晴らしい!”amazon.co.jpより
吉川英治文学賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり、短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。

日本SF大賞
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブが設立した文学賞です。SFジャンルの中で、プロの作家がプロの作品を選ぶ形式の賞では初めてで、小説以外にも漫画やノンフィクションなども受賞しているのが特徴です。

すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞
「山本周五郎賞」は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。

日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした、プロ・アマを問わない公募型の文学賞です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品は、新潮社から刊行されるのが特徴で、受賞作の中にはアニメ化された作品もあります。

日本ホラー小説大賞
日本ホラー小説大賞とは、株式会社KADOKAWAと一般財団法人角川文化振興財団が主催していた日本の公募新人文学賞です。1994年から2018年まで続いた文学賞で、『同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために』をコンセプトとしているのが特徴です。

吉川英治文学賞のおすすめまとめ
ここまでおすすめの吉川英治文学賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切に願っております。
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