『山本周五郎賞』受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ10です。各山本周五郎賞受賞作品のあらすじから特徴、価格までを徹底的にご紹介!みんなが選んだおすすめの『山本周五郎賞』受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!山本周五郎賞とは!?
『山本周五郎賞』は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。
2023年最新の山本周五郎賞受賞作品
第34回山本周五郎賞:『テスカトリポカ』
~内容~
鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!
メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 2310円 |
受賞年度 | 2021年 |
著者 | 佐藤 究 |
ページ数 | 560ページ |
山本周五郎賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキング
10位:ナイルパーチの女子会
~内容~
商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 柚木 麻子 |
ページ数 | 403ページ |

“一流商社勤めの女性が、ブログを書いている女性と一方的に親友になろうと努めるのだが、結局は破綻してしまう。育った環境も置かれている状況も異なるふたりだが、視点人物を巧みに交互に転換することで、ふたりは似た者同士であることを描出する手法は見事である。”amazon.co.jpより
9位:満願
~内容~
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 781円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 米澤 穂信 |
ページ数 | 422ページ |

“何年も前にミステリ関連のランキングで既に高評価を得ている本に対して、今更ですが、粒ぞろいの作品が詰まった短編集でした。やはり、以前から思っていたように当代一の技巧派作家である米澤氏の魅力が遺憾なく発揮されているのではないでしょうか。
それぞれが独立した作品だからか、各作品異なるアプローチで書かれており、ミステリ短編の書き方のお手本集のようです。ただ後知恵でいえば、オチはこうなるだろうなという予測が出来てしまう作品もちらほらありました。ホラー風味が強くなりますが、「儚い羊たちの祝宴」のほうが同じ短編集でも、読者の予想の一歩も二歩も先を行く、オチを堪能できると思います。
“amazon.co.jpより
8位:火車
~内容~
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1100円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 590ページ |

“この「火車」をいったい何回読んだことか。
この小説を真似する人は後をたたないが、こういうトリックを考え付いた宮部みゆき先生はやはり天才である。宮部作品は、読む力を養うにはとても良い。
テレビや映画では味わえない、自分だけの読後感、これは読んだ人にしか味わうことが出来ないだろう。”amazon.co.jpより
7位:TSUGUMI
~内容~
病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と育った海辺の小さな町へ帰省した夏、まだ淡い夜のはじまりに、つぐみと私は、ふるさとの最後のひと夏をともにする少年に出会った―。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。第2回山本周五郎賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 503円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 吉本 ばなな |
ページ数 | 245ページ |

“キッチンの時も感じたことだが、読み始めは、ちっとも面白くない。いつ止めてもかまわない。でも、読んでゆくうちに、登場人物ひとりひとりが、私の心の中で実体化して、身近に存在してるような気になる。犬と遊ぶつぐみに会いたい。にこにこ自転車を引いて夜道を歩く陽子ちゃんに会いたい。
おそらくなにもない、漁村にある山本屋旅館。東京、山野楽器、プランタンという現実世界。同じ日本の中に、まったく違う世界が存在する。いなかのある読者も、ない読者も、つぐみが生きている漁村・山本屋旅館へ行ってみたくなるのでは。わたしは、山本屋旅館の離れに住んでみたい。
“amazon.co.jpより
6位:夜は短し歩けよ乙女
~内容~
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 616円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 角川グループパブリッシング |
著者 | 森見 登美彦 |
ページ数 | 320ページ |

“少し読書をしたいなと思い友達に勧められたこの本を購入。
面白くて買って二日で読み終わってしまいました。
独特な書き方で二人の登場人物の先輩と彼女の視点が交互に書かれてテンポよく読むことができました。
独特な世界観で先輩が彼女に思いを伝えようとするお話です。”amazon.co.jpより
5位:エイジ
~内容~
ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 重松 清 |
ページ数 | 463ページ |

“まず、テーマの選択が多様な作品を残している重松清独特で、いつもよくこんなに子どもの気持ち(あくまで私の子ども時代ですけれど)、煩悶を理解することができるなぁ、と不思議な共感を感じてしまいます。重松清には純粋な主人公を描いた小学生でも読める作品とちょっと過剰?ともいえるいじめなどの描写をした作品、
また、所々に性描写の見られる作品があります。
これは『きよしこ』ほどの心の底からのメッセージ性はないものの、着眼点の面白さから言っても小学生でも共感できる部類に入れていいと思います。
私自身、朝10時過ぎから読み始め、お昼ご飯を忘れて最後まで一気に読みきってしまい、重松清の世界に引き込まれ、私自身も同級生になったかのような感覚さえ抱かされました。重松清の問題提起は非常に優れたものであるし、氏の出した結論も、個人的にはうなずけるものであったと思います。とにかく一度読んでみる価値は十二分にあると思います。
“amazon.co.jpより
4位:光媒の花
~内容~
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界―。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 594円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 道尾 秀介 |
ページ数 | 296ページ |

“6つの短編からなる本作ですが、どの作品も秀逸で、切なく、愛おしいです。短編はそんなに好きではありませんが、ただの短編集とは言えない、久しぶりに出会った秀作でした。最後の文節が、まさにこの作品を表現しているといえます。”光ったり翳ったりしながら動いているこの世界を、わたしもあの蝶のように、高い場所から見てみたい気がした。すべてが流れ、つながり合い、いつも新しいこの世界を。どんな景色が見られるだろう。泣いている人、笑っている人、唇を嚙んでいる人、大きな声で叫んでいる人――誰かの手を強く握っていたり、何かを大切に抱えていたり、空を見上げていたり、地面を真っ直ぐに睨んでいたり。”小説が好きな人、本をあまり読んだことがない人、傷つき痛い思いをしたことがある人、大切な誰かがいる人、いろんな人に読んでほしい作品です。
“amazon.co.jpより
3位:ゴールデンスランバー
~内容~
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1100円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 伊坂 幸太郎 |
ページ数 | 690ページ |

“個人的には伊坂幸太郎の最高傑作。徐々に解き明かされていく伏線の消化が気持ち良い。
これ以後の作品は伊坂節が強くなりすぎる感じもあるので、伊坂幸太郎を初めて読む人はこの作品あたりかた始めると良いのではないかと思う。”amazon.co.jpより
2位:楽園のカンヴァス
~内容~
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 原田 マハ |
ページ数 | 440ページ |

“自分は専門家ではないけれどもよく美術館巡りをします。やはり名画と呼ばれるものにはえもしれないオーラがあって、自然と引き付けられる何かがあるものです。
それこそ本物のモナリザなどを見たときは一日中見てられるなと本気で思ったくらい。作中に出てくるMOMAも何度か足を運んだ事があります。モダンアートは理解の難しいもので、大体はなんだこれで終わってしまうのですが、強烈な個性のかたまりで、はまればとことんはまります。なんでこんな絵を描いたんだろう? 描けたんだろう? とか背景を想像してしまう人にとってはこの物語は最高に面白いかと思います。正直ルソーは実際に見てみて自分にとってはまる人ではなかったのですが、それでも絵に対する情熱などは共通ですし、文章で分かりやすく説明されている作中で理解できない事はありませんでした。謎もいい感じのアクセントで、アートと物語の融合が良くできているかと思います。美術館で何か感じるものがあった人にとっては物語の登場人物に深く共感できるのでオススメの一冊です。
“amazon.co.jpより
1位:ユートピア
~内容~
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 湊かなえ |
ページ数 | 360ページ |

“サスペンスとしての殺人事件との関係性などはそこまで秀逸とは思えなかったが、芸術家たち、地元民、地元の工場勤務のため移住した人たちそれぞれの嫉妬や高飛車さなどむしろそのあたりが丁寧で面白い。町の情景が目に浮かびます”amazon.co.jpより
山本周五郎賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり
短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。
すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞受賞作品のおすすめまとめ
ここまでおすすめの山本周五郎賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切にねがっております。
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