高校在学中に輝かしいデビューを果たした島本理生さん。現在では日本を代表する恋愛小説家と言えるでしょう。きめ細かい心理描写ときれいな文章が島本理生さんの魅力です。恋愛小説を数多く執筆していますが、心の奥底に潜む感情を的確に描いており特に女性の方にファンの多い作家さんです。今回は島本理生さんのおすすめ作品と島本理生さんの本をどのように選べばいいのかを紹介していきます。
おすすめの小説家島本理生とは
島本理生さんは今、最も注目を集めている恋愛作家の一人と言えるでしょう。映画化やドラマ化された作品も数多くありますし、多くの作品が文学賞を受賞しています。見事な心理描写ときめ細やかな描写が特徴です。数多くの恋愛小説を生み出しており、最近では官能小説も挑戦しています。人間の奥深い心情を丁寧に描いており、どの作品も心揺さぶられる読み応えのある作品になっています。
2023年最新の島本理生の小説
『星のように離れて雨のように散った』
~内容~
行方不明の父、未完の『銀河鉄道の夜』、書きかけの小説。三つの未完の物語の中に「私」は何を見い出すのか? 人生の岐路に立つ女子大学院生を通して描く、魂の彷徨の物語。
執筆に先立って著者は、以下のようなエッセイを寄せています。
(Amazonより)
価格 | 1540円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 島本理生 |
ページ数 | 229ページ |
島本理生の小説のおすすめ人気比較ランキング
20位:大きな熊が来る前に、おやすみ。
~内容~
きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。それでも私は―。互いが抱える暗闇に惹かれあい、かすかな希望を求める二人を描く表題作。自分とは正反対の彼への憧れと、衝動的な憎しみを切り取る「クロコダイルの午睡」。戸惑いつつ始まった瑞々しい恋の物語、「猫と君のとなり」。恋愛によって知る孤独や不安、残酷さを繊細に掬い取る全三篇。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 506円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 196ページ |

“島本理生の小説を読んでレビュー書くときって、いつも決まって興奮して、手放しでべた褒めしてしまっている気が…でもそれも仕方がないのだわ。この人の書くものはすごい、本当にすごい、と毎回唸ってしまうのだもの。
本書も、文庫化を待っていた一冊だった。どういった内容の本か、全く事前情報に触れずに、とにかくいきなり買って読んでみた。だって島本理生でしょう、ハズレがあるわけがないと確信していたので。で、これまたやられてしまった…三編の短編(中編?)から成る一冊だったのだが、三編全てにぐっときてしまったのだ。それぞれ読み終えてから、胸が熱くなっていたり、ぎゅうっと締め付けられるような感覚を覚えていたり、涙ぐんでしまっていたり。
三編とも明るく軽い作品では(全く)ない。読んでいて重苦しさ、息苦しさを覚える作品ばかり。けれど、以前にもこの人の別の作品のレビューで書いた記憶があるのだが、「場面場面で主人公が感受したものを描き出す解像度がものすごく高い」のだ、手触りのなまなましさがとにかくすごい。読んでいてはっとしたり、ぐっと胸が詰まったりする場面に繰り返し遭遇し、その感覚を覚えるたびに「ああ、やられたなぁ」と思わずにはいられない。
いずれも秀作で甲乙つけがたいところなのだが、個人的には二編目「クロコダイルの午睡」に強く同調した。最後の場面のせつなさといったら。しかし今日読んでいて、今更ながら、この人の本を全て文庫ではなく、ちゃんと単行本で揃えたくなってきたぞ…。
“amazon.co.jpより
19位:生まれる森
~内容~
あの人に出会ってから深い森に落とされたようになり、すべてはガラスごしにながめている風景のようだった―。失恋で心に深い傷を負った「わたし」。夏休みの間だけ大学の友人から部屋を借りて一人暮らしをはじめるが、心の穴は埋められない。そんなときに再会した高校時代の同級生キクちゃんと、彼女の父、兄弟と触れ合いながら、わたしの心は次第に癒やされていく。恋に悩み迷う少女時代の終わりを瑞々しい感性で描く名作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 192ページ |

“非常に深い作品です!救いがあるのかもしれない。と思わせてくれます。”amazon.co.jpより
18位:わたしたちは銀のフォークと薬を手にして
~内容~
残業も休日出勤もいとわない仕事熱心なOLの知世。そんな彼女の楽しみは、仕事で出会った年上のエンジニア・椎名さんとの月二のデート。江の島の生しらす、雨の日の焼き鳥、御堂筋のホルモン、自宅での蟹鍋…。美味しいものを一緒に食べるだけの関係だったが、ある日、彼が抱える秘密を打ち明けられる。行方のわからない大人の恋を描いた恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 310ページ |

“作者が直木賞を取られる前から、タイトルで気になっていた本。基本的には1組のカップルの話で、所々に家族や友人の恋愛がスピンオフ的に描かれている。メインのカップルは、男性がとある問題を抱え、「薬」を使っている。でも決して暗い雰囲気ばかりでなくて、それを受け止め、1人の問題から男女2人で共有する問題に徐々に変えていく過程が描かれている。その前向きなところが心地よい。銀のフォークと薬を手にして、そして何処に行くのか、どのように生きるのか。物語の終わりの先の、彼らの将来が気になる。
全編通して女性目線で、比較的「女性性」にフォーカスした描写が多かった。そういう話は自分は基本苦手なんだけど、本書では拒否感なく読めた。
“amazon.co.jpより
17位:アンダスタンド・メイビー
~内容~
筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。ある日、書店で目にした写真集に心を奪われ、カメラマンになるという夢を抱く。同じ頃、東京から転校生がやってくる。太めで垢抜けない印象の彌生に、なぜか心を奪われる黒江だった。「やっと見つけた、私だけの神様を」―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 796円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 395ページ |

“『ファーストラヴ』が格別に良かった島本理生さんの、同じく性犯罪被害を扱った恋愛作品で、とても良い名作でした!性犯罪被害の状況や後遺症や心境をきちんと現実的に書いてくれて、そういう作品を読んだ読者に性犯罪被害の知識を与える事で、読者の周囲の方が被害に遭われた場合・過去の被害の後遺症に苦しんでる場合、対応が少しでも良くなると良いなという条件を満たしていて良かったですし、
加えて、今作は性犯罪被害テーマの作品の中では、ラストが格別に素晴らしく幸せな気持ちになれました!
また、師匠の仁さんの過去は、僕と似ている部分が幾つかあり、仁さんにとても感情移入しましたし、仁さんの素晴らしい生き方を身近に感じて良かったです。後はヒロインの様々な被害者心理や後遺症に関して、拒絶的な面も依存的な面も両方分かるなぁと感じる事ばかりで、バランス良く描かれていて良かったです。また、終盤に宗教の恐ろしさも絡んできた点も見事で、人の怖さの多様性を表している事が素晴らしく感じました。
この作品を読んだ被害者が、少しでも幸せな人生に希望を抱いて足を踏み出せるよう願うと共に、被害者を支える恋人が、彼女が他の男性と性行為しても、過去に何かあるかも知れないと感じて、拒絶せずに受け止めてくれるようになって欲しいと願うばかりです。
本当に素晴らしい作品で、読めて心底良かったですし、島本さんの他の作品も読むのが楽しみです!
“amazon.co.jpより
16位:イノセント
~内容~
イベント会社代表の真田幸弘は、数年前に函館で出会った若い女性・比紗也に東京で再会する。彼女は幼い息子を抱えるシングルマザーになっていた。真田は、美しく捉えどころのない比紗也に強く惹かれていく。一方、若き神父・如月歓は比紗也と知り合い、語り合ううち、様々な問題を抱える彼女を救おうと決意する。だが、彼女は男たちが容易に気づくことのできない深い絶望を抱えていて―。新・直木賞作家が描く、愛と救済の物語。魂に響く傑作長編小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 792円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 424ページ |

“会社経営者とカトリック司祭と美しい女性。これら三者が織りなす物語。それぞれの出会いが交互に描かれ、いくえにも変奏されつつ、最終的にひとつに調和する大団円を迎える。これほどまでに「相手のしあわせを願う想い」に満たされた作品が生み出されたということは、近年まれにみる出来事であるだろう。しかし、クライマックスの至福に向かう歩みは、あまりにも残酷な状況と誤解によって暗闇に沈むがごとき痛みを伴っている。
それぞれの心の傷をかかえる三者の苦悩を日常生活の些細な動きのなかで真正面から描いた作者の力量には感服させられる。まさに地に足が着いた現実味がある物語である。しかしながら、実はシンデレラストーリーとしても本書を読むことができるところが魅力的である。三人の主要人物のかかえている問題は、それぞれ異なっており、通常は出会うことのないような人物たちでありながら、最終的に「相手のしあわせのみを願って突っ走る」という意味では共通の方向性を備えている。
もちろん、他の脇役たちの人物造形もまた説得力があり、それぞれの人物はじゅうぶんに魅力があり、おもいやりに満ちている。しかし、あまりにもどうしようもない人間もまた登場している。こうして、人間たちの多種多様な現実とその絡み合いをていねいに描き表すことをとおして、作者はそれぞれの人の生き方の意味を掘り下げて考えようと努めている。美しくも純粋な物語は、泥のなかから力強く咲き輝く蓮の花のようである。さまざまな状況のなかでおぼれかけている読者ひとりひとりの苦悩に寄り添う励ましの呼びかけとして、本書は末永く、あらゆる世代の人びとによって読み継がれてゆくことだろう。
“amazon.co.jpより
15位:クローバー
~内容~
ワガママで女子力全開の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の冬治。双子の大学生の前に現れたのはめげない手強い求愛者と、健気で微妙に挙動不審な才女!?でこぼこ4人が繰り広げる騒がしくも楽しい日々。ずっとこんな時を過ごしていたいけれど、やがて決断の日は訪れて…。モラトリアムと新しい旅立ちを、共感度120%に書き上げた、キュートでちょっぴり切ない青春恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 565円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 283ページ |

“この作者にしては男女ともに病んでないし家庭に問題がない、珍しい作品
主人公は男性で彼の視点で物語は進むのですが、いやぁ面白いです
珍しく前向きな作品なんじゃないかな、と(失礼ですが)
出てくる登場キャラクターも張りがあるというか元気があるというか行動的でいいですね
“amazon.co.jpより
14位:夏の裁断
~内容~
小説家の千紘は、編集者の柴田に翻弄され苦しんだ末、ある日、パーティ会場で彼の手にフォークを突き立てる。休養のため、祖父の残した鎌倉の古民家で、蔵書を裁断し「自炊」をする。四季それぞれに現れる男たちとの交流を通し、抱えた苦悩から解放され、変化していく女性を描く。書き下ろし三篇を加えた文庫オリジナル。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 254ページ |

“今回の芥川賞受賞作二作品とは比ぶべくもありません。うますぎます。一流の職人技を感じます。抑制のきいたすっきりした文章、現実から回想へのスムーズな移行、読んでいて安心感を覚えます(内容に関する感情は別にして)。ここ数年の芥川賞受賞作と比べても秀でている作品だと思います。なのにどうして受賞できなかったのでしょう。本作品には反社会的テーマが潜んでいるからでしょうか、それとも芸術性より利益性、文章力より集客力を重んじる文学業界の失態あるいは凋落なのでしょうか……。文学に限らず、本物や優れたものが正当に評価されない日本社会の現状が悲しいです。”amazon.co.jpより
13位:真綿荘の住人たち
~内容~
真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性格の悪い美人に振り回される大和君、彼に片思いするも先輩の告白に揺れる鯨ちゃん、男嫌いで、今は女子高生と付き合っている椿。大家で小説家の綿貫さんも内縁の夫との仲はいかにもワケありで。寄り添えなくても一緒にいたい―そんな切なくて温かい下宿物語。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 309ページ |

“それぞれ割としっかりした特徴(癖というべきか)がある面々が一つのアパートで過ごす日々を描く連作短編。お互いの共感と反感が生み出す微妙な空気感が面白かったです。
文庫版の帯や裏表紙のあらすじからは、一つ屋根の下で織りなすハートウォーミングな話のような印象を受けますが、それとは少し違って、清濁併せ飲んだストーリーでした。仲良しごっこではない住人達一人一人の姿を、内面が少しだけ読み取れる定点カメラを据えて撮ったような作品。(ストレートに「いい人」として描かれた人物がいないので、読み手によって肩入れする人が変わると思います。)
個人的には、会話が面白かったです。結論を言わなかったり、言葉半ばで途切れるような台詞が多く、最初は少し違和感を覚えました。しかし、現実の会話ってそういうものも多いし、常にきっちり主張したり説明的に話すわけではありません。
飲み込んだ言葉尻や、さえぎられてさらわれた発言権の背後で漂う本音や心情のかけらを感じながら読むと
より味わい深いと思います。
“amazon.co.jpより
12位:君が降る日
~内容~
恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。彼に冷たく接する志保だったが、同じ哀しみを抱える者同士、惹かれ合っていく「君が降る日」。結婚目前にふられた女性と年下の男との恋「冬の動物園」。恋人よりも友達になることの難しさと切なさを綴った「野ばら」。恋の始まりと別れの予感を描いた三編を収録した恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 586円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 269ページ |

“心に残る作品でした。恋人に関わらず短な人との別れの後には 「知らなかった事、知ってしまった事」に対する両面の感情がある。
でもそれらを含めて 全てが「その人とその人の歩いて来た人生」と受け入るという事も 残された側の細やかな心の変化ではないかと感じました。 普通の日常の中にある普通の感覚を思い出させてくれ 心の中にほんのりと暖かさを感じ続けさせてくれる作品でした。いつまでも手元に置いておきたい一冊です。
“amazon.co.jpより
11位:シルエット
~内容~
何ヵ月も何ヵ月も雨が降り続き、もしかしたらこのまま雨の中に閉じ込められるかもしれない。そう予感するような季節の中にいた―。女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れた後、半ばやけでつき合った遊び人の藤野。今の恋人、大学生のせっちゃん…人を求めることのよろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く群像新人文学賞優秀作の表題作と、15歳のデビュー作他1篇を収録。島本恋愛文学の原点。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 570円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 192ページ |

“島本さんの作品はたくさん拝読していますが、未読であった、ナラタージュ以前の作品を、今更ながら読んでみました。表現や構成の粗さも少しあると思いますし、ラストシーンでの、最初の恋人のエピソードは少し安易な気もします。しかし、筆者が17歳で執筆したこの作品が、島本文学の源流であることに疑いの余地はありません。作中で、ラストを暗示しているような部分があります。
『きらきらと小さなビーズのようにこぼれた血は、あっという間に流れ落ちて指先を赤く染めた。(中略)切った瞬間にはほとんど痛みを感じないのはなぜだろうと、私は回転の遅い頭でぼんやりとあふれ出す血をながめながら考える。どんな傷でも痛みだすのはきまってしばらくしてからだ。そうして強くなった痛みは目に染みるような血の鮮やかさと一緒に心を揺さぶり動揺を与える。』傷はいずれ、かさぶたとなり、最後は傷跡だけが残ります。傷跡は、人を愛し、傷つき、それでも前を向くことを決意した証だと私は思うのです。傷跡の多い人は人を愛し、愛されたのだ、そう思いたい。傷跡が消えなくても、たとえいつまでも疼くことがあっても、それは幸せな事実だと私は思います。
私は先に引用した部分からも、17歳の筆者から、このような、恋愛に対する成熟を感じるのです。瑞々しさを感じさせながらも、彼女独特の登場人物の描き方や、男女の交錯の描き方、恋愛への深い思いは、のちの島本作品と何ら変わらないもののように思います。「シルエット」は、青々とした若葉のような島本さんと、今も彼女が持ち続ける熱の両方を味わえる、「貴重な」作品だと思うのです。
“amazon.co.jpより
10位:よだかの片想い
~内容~
顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり…。一途な彼女の初恋の行方は!?
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 256ページ |

“■この作品では人間の成長が描かれている。主人公アイコの心の強さと美しさが浮かび上がる。心なき中傷の数々にさらされながらも、あたたかい親族友人たちに支えられて新たに生き始める人間の希望に満ちた歩みが、丁寧な筆致でつづられる。主人公の素朴で一途な純粋さが読者の心をふるわせる。島本理生さんの諸作品は常に「恋愛小説」というレッテルを貼られてきたが、むしろ「変容物語」なのだと言える。
一人の女性が成長してゆく日々の心の変化。一人称の語りで、淡々と物語は進む。しかし、主人公は決して孤独ではない。家族・友人・指導教員、そして映画監督の織り成す関わりの輪の幾重にもわたる相互共振。まるで、水面(みなも)の同心円状の模様の重なり合いのような。しかし、だいたいの読者は共振の全体像を見ていない。恋愛の部分にしか目が向かないからだろう。むしろ、今回の作品の主題は「人の変容のダイナミズムそのもの」なのだから。作者は、決して個別的な恋愛物語を書こうとしているわけではない。あらゆる人間関係の根底に潜む普遍的な真実を探ろうとする哲学的な意図が感じられるから。そして、作家自身の執筆生活における格闘の日々もまた一人の人間のかけがえのない変容譚となっている。
顔のあざを幼いころにクラスメイトから「琵琶湖」と嘲笑された主人公は、最愛の人からは「夏の夜空」として大切に理解された。相手を曇りのないまなざしで大切に眺めることの意味を問う作者の試みは「よだか」が夜空に飛翔し輝くまでの軌跡という変容の奇跡として、いつまでも私たちの心に残ってほのかなよろこびの源となる。
『よだかの片想い』を読み終えてから、デヴュー作の『シルエット』(講談社、2001年)を読み直してみて驚かされた。最初の作品である『シルエット』と最新作の『よだかの片想い』とがループしているのだから。対応して響き合う二つの作品。そして、その間に挟み込まれた数々の小説群もまた呼応する一貫性を備えている。透徹した夜空のすがすがしさ。星々のきらめき。愛おしきいのちの輝き。
“amazon.co.jpより
9位:あなたの愛人の名前は
~内容~
二人の心をそれぞれの視点から描いた一対の作品。すれ違う大人の心情を繊細に描く全6篇の作品集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 224ページ |

“6篇からなる短編集である。そのうちの一篇に「足跡」というタイトルのものがある。「旦那さん以外に抱かれたいと思ったことはないの?」という聞き捨てならない質問から始まる話で、女性が主人公。とあるきっかけから、自分の中に「満たされていない」部分があるということに気がつく女。
この話の中では、舞台が、「既婚者しか通うことができない治療院」が舞台になっているので、「現実にはそんなところねーよ」と思うかもしれないが、これは単なるメタファーなのだと思う。ポイントは、“たまたま”知人から紹介された治療院というところ。たまたま訪れた雑貨店で、たまたま訪れたスーパーで、たまたま乗っていた電車の中で、たまたま同僚と意気投合し…
それは、どこであろうと“きっかけ”にすぎない。その些細なきっかけにより「自分の中にある満たされなさ」を知り、気がついた時には…..。というところがこの話のポイントになっている。一見して、「幸せそうに見えるあの人が、不貞をするなんて!」と世間はいうかもしれない。
しかし、その「満たされなさ」は本人にしか分からない。いや、本人すらも気づいていなかった、もしくは「気がつかないふり」をしていたのだから。だから「浮気はよくないよ!けしからん!」と頭ごなしに否定する人には、この本は合わないだろう。
むしろ、登場人物たちの感情の機微や、その危うさを味わうところにこの手の作品の楽しみ方があるのだ。はたまた、別の一篇では、「遊びから始まる恋」の末路を描いていたり。遊びが故に、本音を伝えられない辛さをリアルに描いて見せている点はさすがである。
本音が言えないからこそ、自分の気持ちに気がつかないふりをしている人もいれば、気づきながらも気づいているからこそ、決定的ににすれ違う人々もいる。センシティブでもあり、読後は心地よい希望もほんのり醸してくれる稀有な作品ではないだろうか。私はまず一気に通読しましたが、すこし時間をおいて、夜長にウイスキーでも飲みながら再度少しずつ読み進めていきたい作品です。
“amazon.co.jpより
8位:夜はおしまい
~内容~
性とお金と嘘と愛に塗れたこの世界を、私たちは生きている。ミスコンで無遠慮に価値をつけられる私。お金のために愛人業をする私。夫とはセックスしたくない私。本当に愛する人とは結ばれない私―。秘密を抱える神父・金井のもとを訪れる四人の女性。逃げ道のない女という性を抉るように描く、島本理生の到達点。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1540円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 210ページ |

“必ずしも幸福とはいえない恋愛のエピソード4篇。それぞれに傷つく女性たちの内面が、カトリック司祭との関わりでフィルタリングすることで、新たな意味を与えられます。
端正にまとめられておりストーリー配列のためか読後感も爽やかです。
“amazon.co.jpより
7位:あられもない祈り
~内容~
幼い頃からずっと自分を大事にできなかった“私”。理不尽な義父と気まぐれな母、愛情と暴力が紙一重の恋人に、いつしか私は、追いつめられていく。そんな日々のなか、私は、二十も年上の“あなた”と久々に再会する。そして婚約者がいるはずの“あなた”に、再び愛を告げられて―“あなた”と“私”…名前する必要としない二人の、密室のような恋。至上の恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 528円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 河出書房新社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 192ページ |

“読み終わって、心がひりひりと痛い。読まなければ良かったと思う。でもそれを超えて出会えてよかったと思う。ずっと心に残る傷を与えてくれた衝撃の恋愛小説。
“amazon.co.jpより
6位:波打ち際の蛍
~内容~
川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日、カウンセリングの相談室で植村蛍という年上の男性に出会い、次第に惹かれていく。徐々に生活を取り戻し始めた麻由だったが、もっと彼に近付きたいのに、身体はそれを拒絶してしまう。フラッシュバックする恐怖と彼を強く求める心。そんな麻由を蛍は受け止めようとするが…。リアルな痛みと、光へ向かう切実な祈りに満ちた眩い恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 240ページ |

“「波打ち際の蛍」 海ボタルがイメージなのでしょうか。暗闇の中の優しい道しるべに感じます。私は 親のDVを見て育ち 年老いてからもフラッシュバックで悩まされる母の世話と亡くなる1年前から母とは別居(入院や介護施設)になった父を看取りました。 当時は女性が一人では生きにくい時代だったと思います。今は形は違えど NPOや医療、国の支援があり 「さとる君」や「蛍」の存在にイメージされる様に 一歩踏み出せる機会もあります。
暴力に身を任せず、諦めないで欲しい。 「ナラタージュ」もそうですが、島本作品は女性に自分の考えや行動に意志と自由さがあるのが好きです。 好きな男性に愛す事も 愛されることへの自身の気持ちを表現できる 自由と強さがいつも印象に残ります。作品を読み終えた後には 大人に成長した娘や息子達にも 不器用でも良いので島本作品の様に互いを思い合える恋愛を経験して欲しいと感じます。食事のシーンはいつも目の前で 一緒に食べているかの 表現力で楽しみにしています。細やかな日常生活を明るい視点で見直させてくれるのも島本作品の楽しみですね。
“amazon.co.jpより
5位:Red
~内容~
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。島清恋愛文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 858円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 503ページ |

“40代の主婦です。引き込まれて一気に読みました。主人公は確かに流されやすい所はあると思う。せめて小鷹くんからは迫られても断ろうよ、とは思いました。でも、好きな人と肌を重ねるって、人として生まれた醍醐味だと私は思う。夫婦間のセックスレスがどれだけ深刻か、単なる男の人の放出メインじゃない、時間をかけた深いセックスをしたことがある人なら、鞍田との関係がなぜ切りたくても切れないのか、あんなにも惹かれるのか理解できると思う。それくらいセックスが大事なものだと、この年になって気付いた。私もきっと、若い頃に読んでも全然分からなかったと思う。今は激しく共感。これを30代で書いてしまった著者って、単純に凄いなと。”amazon.co.jpより
4位:あなたの呼吸が止まるまで
~内容~
舞踏家の父と暮らす朔は、物語を書くのが好きな十二歳。クラスの中で浮いた存在になることを恐れつつも、気の強い鹿山さんとの友情を深め、優しい田島君への憧れを抱きながら、少しずつ大人に近づいていた。だが、そんな朔の日常を突然切り裂くできごとが起こり―。私はきっと、なんらかの方法で戦わなくてはいけない。唐突に子供時代を終わらせられた少女が決意した復讐のかたちとは。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 412円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 170ページ |

“小一時間の移動時間で読むのに、ページ数がちょうど良かったので買いました。主人公も含め、かなりとがったキャラクター達が繰り広げる物語です。展開がどんどん、どろどろしてきて、途中から読み進めるのがかなり苦痛になったのですが、まあ、ページ数も少ないしと、最後まで一気に読んだのですが・・・。ラストで、気持ち的に救われました。作者は、このシーンが書きたかったのだなとも思いました。小一時間で読めるし、値段も安いので、是非、このラストの作者のメッセージを、多くの人に受け取って欲しいです。
“amazon.co.jpより
3位:ナラタージュ
~内容~
お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 411ページ |

“「渾身の740枚」と帯に記されていたが、作者自身の魂が全編に入り込んでおり、それ故に読者までもがその場所で、その境地にいるような錯覚を覚えるのだろう。読んでいて、胸が痛く締め付けられるような感覚に何度もなった。あまりにも切なくて、哀しくて、愛しくて・・誰もが一度は胸が痛むような恋を経験しているだろう、そのとき味わった切なさが、活字を通してびんびんとこちらに思い起こさせるのだ。
決して”これでもか”というような恩着せがましい文章はなく、ドラマティックな感動を呼ぶ内容もない。むしろ淡々と日常を追っているだけのきわめて冷静な文体だ。でもその日常のこまごまとした動きが全て、感情を伴った泉からの視点で書かれているため、当たり前のことがそうではなくなっている。とくに最後の2章は、それまでの割と単調であった内容に一気に歯車が廻りだしたように、読者を引っ張って離さない。
別れのプラットホームでのシーン、反対側のホームに葉山先生の姿を見つけた泉は、やっと自分の片思いだけではなかったと、彼も今は同じ気持ちで別れの淵にいる、と安堵感さえ覚えたのではないだろうか。読んだ途端にもう一度読み返したくなる傑作であった。今度は一語一語をかみしめてもっとセンチメンタルに浸ってみよう・・・
“amazon.co.jpより
2位:リトル・バイ・リトル
~内容~
ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。家族は、ふみ、母、小学校2年生の異父妹の女3人。静かで平穏で、一見何の変哲もない生活だが、そこに時折暗い影を落とすのは、家族の複雑な過去だった。習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、2番目の父―。「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、ふみは少しずつ、光の射す外の世界へと踏み出してゆく。第25回野間文芸新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 176ページ |

“普段、こういう恋愛小説は読まないのだが、ファンである女優の松井玲奈さんが解説を書いていたので興味を持って手に取ってみた。あまり期待していなかったのだが、思わぬ良い出会いとなった。
何が良いのか上手く言葉にする事はできないが、凄く心が温かくなる小説だった。特に大きな事件が起こるわけでもなく、どこにでもいそうな普通の主人公の女の子が家族や恋人と過ごす日常を淡々と描いてるだけなのだが、それが良い。いつもはミステリーなどを中心にした読書ライフをおくっているのだが、こういうタイプの小説もあるんだと新鮮な気持ちになれた。
松井玲奈さんが解説を書いていなければ読むことはなかった小説だったので、とても得した気分になれた。本との出会いって不思議ですね。
“amazon.co.jpより
1位:ファーストラヴ
~内容~
父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜。アナウンサー志望という経歴も相まって、事件は大きな話題となるが、動機は不明であった。臨床心理士の由紀は、ノンフィクション執筆のため環菜や、その周囲の人々へ取材をする。そのうちに明らかになってきた少女の過去とは。そして裁判は意外な結末を迎える。第159回直木賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 781円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 島本 理生 |
ページ数 | 367ページ |

“親子関係や恋愛関係において「そう思う私がおかしいのではないか」とか「そんなことをした私が悪いのではないか」とか自分の思いや感情を閉じ込めてしまう癖のある人が、自分を大切にし精神的に自由になれるきっかけとなる本になるのではないかと思います。
名前のついていない不快感や閉塞感に第三者が理解や分析を加えることで、説明ができるくらい言語化ができると、客観視ができるようになる。それほどまでに向き合い受け入れてもらえるということが、本人にとっては救いになるのだと思いました。
“amazon.co.jpより
島本理生の小説のおすすめの選び方
ジャンルで選ぶ
青春小説
島本理生さんは恋愛の要素を含んだ青春小説も書いています。心が傷ついたヒロインの重苦しい恋愛小説を得意とする島本理生さんですが、登場人物が魅力的なラブコメなどは読みやすく、島本理生さんの作風に敬遠されている方はラブコメを手に取ってみるといいでしょう。また、家族をテーマにした作品も書いており、こちらも心温まる作品に仕上がっています。

恋愛小説
島本理生さんは恋愛小説の傑作作品を世に送り出しており、恋愛小説をメインで書いている作家さんといえるでしょう。また、多くの恋愛小説で数々の文学賞も受賞しています。一言に恋愛小説と言っても話の内容は多種多様で、心の奥が息が詰まるようなつらい恋愛、様々な思いが絡みあう報われない恋愛、大人の恋愛や純粋な気持ちをかかえた恋愛など様々な種類の恋愛小説を執筆しています。

官能小説
島本理生さんは自身の新しい試みとして「Red」という官能小説に挑戦しています。あまりの内容に物議を醸しだし島本理生さんのファンの方でさえ好き嫌いが分かれてしまう作品です。性的描写だけのただの官能小説ではなく、心理描写が見事な作品に仕上がっています。女性たちが不安を抱え葛藤しながらも堕落している姿がリアルに描かれています。
ミステリー小説
島本理生さんはミステリー小説も世に出しています。恋愛小説家らしい丁寧で巧妙な心理描写を用いており、表現力は逸材です。また、ミステリーらしく無数に伏線がちりばめられており、その伏線が見事に回収される様は圧巻です。恋愛小説とミステリーが見事に融合しておりミステリーとして傑作揃いです。

文学賞受賞作品を選ぶ
島本理生さんは数多くの文学賞に候補に上がったり、実際に受賞しています。直木賞をはじめ島清恋愛文学賞や野間文芸新人賞などを受賞しています。文学賞候補作や受賞作はそれだけ文学界に注目され評価されている作品と言えるでしょう。島本理生さんの作品のどれを読んでいいか悩まれている方は文学賞受賞作を選んでみるのといいでしょう。

映画化された作品を選ぶ
島本理生さんの作品には映画化された作品が多くあります。映画を見てから小説を読むとイメージがしやすいので、小説を読むのが苦手な方は、映画を見た後に、その作品を読むと良いでしょう。また、小説を読んだ後に映画を見ると、小説の違いや自分のイメージの違いを楽しめる事もできます。直木賞受賞作のファーストラブは2020年の2月に映画化されている予定ですので、映画が気になる方は小説で予習するのをおすすめします。

小説の長さで選ぶ
長編小説
島本理生さんの世界観を堪能したいという方は長編小説を読まれるのがおすすめです。上下巻の小説もありますし、400ページ越えの作品も多々あります。どの作品も読み応えがある作品ですのでゆっくりした時間にじっくり読むのがおすすめです。
短編小説
通勤時間などちょとした時間には短編小説を読むのがおすすめです。島本理生さんの短編集の特徴は、恋の始まりと別れ、暴力、大人の恋愛ひとつの主題に沿った作品で構成されていたり、同じ登場人物で構成された連作作品になっているところです。ですので、短編小説でも長編のような読みごたえを感じるのも島本理生さんの魅力の一つと言えるでしょう。

媒体で選ぶ
紙
紙で書かれた本はじっくりと読書を楽しめむには最適です。休日などまとまった時間に本を読むと良い気分転換になるでしょう。また、島本理生さんの作品には心に残る言葉も多く見つかるでしょう。その言葉に線を引いたり、メモを取るのは電子書籍やオーデォブックではなかなかやりにくく、紙の本が最適と言えるでしょう。
電子書籍
電子書籍は携帯電話ひとつで、いつでもどこでも読めるのが魅力的です。本のようにかさばる事もなく仕事の休憩中や通勤中に読むのは最適です。長編や短編や様々な種類の恋愛小説があります。一つの携帯電話で好きな作品を選ぶことができるのも電子書籍の魅力の一つと言えるでしょう。

オーディオブック
オーディオブックはながら時間に読むのがいいでしょう。通勤中や家事やトレーニング中などに読むのが最適です。両手が空くのでイヤホンさえあれば時間も場所も選ばずに島本理生さんの文章は美しく透明感があるのでいつの間にか聞き惚れることもあるでしょう。

島本理生の小説のおすすめまとめ
今回は島本理生さんのおすすめ作品と作品の選び方について紹介してきました。日本を代表する島本理生さんの恋愛小説は、恋愛小説好きな方には是非読んでいただきたい作家さんの一人です。きめ細かいリアルな心理描写と惹きつけられる文章は読む人を魅了します。今回の紹介で島本理生さんに興味をもっていただき、お気に入りの作品がみつかれば幸いです。
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