野間文芸賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ10です。各野間文芸賞受賞作品のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめの野間文芸賞受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!野間文芸賞とは!?
野間文芸賞とは野間三賞のうちの一つで、講談社初代社長である野間清治の遺志によって設立された財団法人野間文化財団が主催する文学賞です。純文学の小説家や評論家に授与されるのが特徴です。当初は小説家や評論家自身に贈られていましたが、現在では作品に贈られています。
2022年最新の野間文芸賞受賞作品
『天路』
~内容~
第74回野間文芸賞受賞!
国と国、言葉と言葉の〈間〉を旅する作家がたどりついた、世界の臨界点。世界の声が響きあう越境文学の達成!
アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へと赴く。
一千年の祈りの地でたどる、死と再生の旅。30年前から日本に暮らすアメリカ国籍の「かれ」は、故国の母の死を受けいれられぬまま、漢民族の友人とともにチベット高原を旅する。「世界の屋上」と呼ばれるその土地は、一千年来、ひたすら生と死に思いをめぐらせてきた人々の文化が息づく場所だった。異質な言葉との出会いを通して死と再生の旅を描く、読売文学賞作家の新たな代表作。
(Amazonより)
価格 | 1870円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | リービ 英雄 |
ページ数 | 194ページ |
野間文芸賞受賞作品のおすすめランキング
10位:別れる理由
~内容~
“第三の新人”を代表する作家・小島信夫が、文芸誌「群像」に1968年10月から1981年3月まで全150回に亘って連載した“執念の大作”ともいえる全6巻の序章。第1巻には第1~22話までを収録。幻想のごとき脆い夫婦関係を描いた名作『抱擁家族』から数年を経て主人公は三輪俊介から前田永造と変貌したが、本作でも「姦通」をテーマに据えている。夫婦の愛、男女の愛、人間の愛のカオスを複層的、かつエネルギッシュに描き、伝統的な小説の手法を根底から粉砕した文学世界が展開される。第38回日本芸術院賞、第35回野間文芸賞を受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 715円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 小島 信夫 |
ページ数 | 435ページ |

“内容は切実だが、そしてドロドロだが、それでもどこかサッパリしているのは、小島信夫の人間臭さ、弱さ、可愛さ、つまりユーモアが底流しているからだと思う。悲劇も喜劇のうち。逆はないよな。”amazon.co.jpより
9位:山の音
~内容~
深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 川端 康成 |
ページ数 | 400ページ |

“いまの時代は、文体などどうでも良いということになったらしいが、この小説の内容は、きっとこの文体でなければ出せない。文体を無視して、どう面白い小説を書けるというのだろう。それはカメラワークも台詞回しも全部無視して映画を撮っても、コマ割りやキャラクターのデザインの適当な漫画を描いても、滑舌が悪く口の悪い演説でも、話さえ作り込んでいれば面白いということだろうか?
まさか、私は字が汚いラブレターなんて嫌だよ。真剣に向き合ったら、下手なりにだって丁寧に書こうとするし、表現自体を無視するはずないじゃないか。とりあえず、この本はとても良い。れっきとした小説である。
“amazon.co.jpより
8位:洪水はわが魂に及び
~内容~
50種の野鳥の声を識別する知恵遅れの幼児ジンと共に、武蔵野台地の核避難所跡に立て籠り、「樹木の魂」「鯨の魂」と交感する大木勇魚(いさな)。世界の終末に臨んでなお救済を求めず、自らの破滅に向って突き進む「自由航海団」の若者たち……。世代を異にする両者の対立・協同のうちに、明日なき人類の嘆きと怒り、畏れと祈りをパセティックに描いて、野間文芸賞を得た渾身の純文学巨編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1205円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 大江 健三郎 |
ページ数 | 246ページ |

“学生時代に読んで以来、30年経って再読。当時気が付かなかった表現の巧みさ、よく計算された構成に感心しました。大江文学の独特の文体に慣れればとても深く心に染み入る作品かと。
この作品の美しさは、なんと言ってもジンと伊奈子の閉塞された環境下での心の絆であろう。この二人に通い合う無垢の愛がこの物語に永遠の輝きをもたらしているように思う。
“amazon.co.jpより
7位:ジェントルマン
~内容~
眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見る―。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 616円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 山田 詠美 |
ページ数 | 256ページ |

“話の展開が巧みで文章力も抜群かつ人間観察眼が鋭敏すぎて興奮しながら読み終えた。一読して、著者の新境地かもしれないと思わせる部分も少なくない。見た目は最強レベルの紳士、だが裏では善悪の彼岸にふみこんだ悪人、という魅惑の男に惚れ込んだゲイの主人公によって、真の幸福とは何かが問われていく。鈍感な男たちの愚かさや恥知らずな女たちの醜さが嘲笑され、表面的な価値観が心地よくディスられることで、もっと大きな価値の高みが示唆される。人が人を愛するようにではなく、ほかならぬ自分が自分として誰かを愛するとはいかなることか、真摯に追求されていく。ジェントルマンの為す悪行には、嫌悪感をもよおす読者もあるかもしれない。だがその悪の「告解」こそが本書の通奏低音として流れることで、この小説は独自の緊迫感をかもしだしている。ラストへの疾走はやや突っ走りぎみのような感触もあれど、だがお見事な結末。”amazon.co.jpより
6位:その姿の消し方
~内容~
引き揚げられた木箱の夢想は千尋の底海の底蒼と闇の交わる蔀。…留学生時代、手に入れた古い絵はがき。消印は1938年、差出人の名はアンドレ・L。古ぼけた建物と四輪馬車を写す奇妙な写真の裏には、矩形に置かれた流麗な詩が書かれていた。いくつもの想像を掻き立てられ、私は再び彼地を訪れるが…。記憶と偶然が描き出す「詩人」の肖像。野間文芸賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 506円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 堀江 敏幸 |
ページ数 | 206ページ |

“大きな事件が起こるわけでもなく、淡々としているのに、何だか続きが気になる、そんな1冊でした。
終わり方も予想外というか、そこで終わるんだ…となり、かと言って物足りない感じもないのが、流石だなと思います。穏やかに本を読みたい方におすすめしたいです。
“amazon.co.jpより
5位:半島を出よ
~内容~
二〇一一年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 796円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 村上 龍 |
ページ数 | 509ページ |

“村上龍は、「作家は社会の目である」という意思がいつも背後に感じ取れて好感度が高いです。この作品もリアルな現実に思えてくる。鋭く現実を見抜くセンスが、ぼんやりしたノンポリ社会の日本に怖い現実が潜んでいることを知らせてくれます。”amazon.co.jpより
4位:火の山―山猿記
~内容~
火の山――とは富士山のこと。その富士山に寄り添いながら生きた有森家の変遷史。誕生と死、愛と結婚の型。戦中戦後を生きた人たちを描きながら、日本の近代を見つめ直した傑作長編小説。第51回野間文芸賞、第34回谷崎潤一郎賞受賞作。平成18年4月から放送されたNHK連続テレビ小説『純情きらり』の原案。
(Amazonより)
価格 | 1673円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 津島 佑子 |
ページ数 | 656ページ |

“読むのに根気がいりましたが、生を受けた者の尊厳を考えさせられた作品です。
先ず、登場人物が多く、登場人物の相関関係図が必要と思った。富士山噴火の歴史。鉱山技師そして学者である父、有森源一郎が採掘した鉱石の話。末っ子、有森勇太郎の回想ー戦前、戦中、戦後の時代を通した有森家のルーツ、家族が歩んだ道。又、勇太郎以外の回想もあり、上巻は時間軸まで混乱してしまった。
しかし下巻は、無頼家の画家ー杉冬吾の情死、姉ーさくらの出産から結核による死までを中心にストリーは進む。家の没落、家族の離反と絆、情死した夫の残された妻、自分の遺伝子を残そうとする女性の強さ、壮絶な出産、死への恐怖、兄弟姉妹とはいえ貧しい者同士が手助けできる限界。
一つ一つ丁寧な描写は作者の想い、力量が私の体中を一気に駆け抜け、「死ぬ時に、ああ、私にはもっと別の人生があった筈なのに、と自分の生涯を後悔しなければならない程親不孝な事があるだろうか」この一節に最後は震える想いでした。
“amazon.co.jpより
3位:雪の練習生
~内容~
サーカスの花形から作家に転身し、自伝を書く「わたし」。その娘で、女曲芸師と伝説の「死の接吻」を演じた「トスカ」。さらに、ベルリン動物園で飼育係の愛情に育まれ、世界的アイドルとなった孫息子の「クヌート」。人と動物との境を自在に行き来しつつ語られる、美しい逞しいホッキョクグマ三代の物語。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 多和田 葉子 |
ページ数 | 328ページ |

“話の脈絡がつながらず、熊と人間は一体どういう世界に住んでいるのか、よくわからなくなります。物語をひとつの夢のようなものと考えるとこの矛盾だらけのお話はわかりやすくなる、途中でそう思いました。ですが、最終的には夢というよりは神話的な物語と考えるとわかりやすくなるのかなと思います。話の展開において、論理的なつながりがよくわからない、つじつまがあわない、でも神話ストーリーってそういう感じじゃなかったかな、と。柔軟であちこち飛び回る想像力、これが多和田ワールドなのかぁすげぇなぁと思います。読んでいて楽しかった。この楽しい感じがいいです。”amazon.co.jpより
2位:孔子
~内容~
二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 880円 |
ジャンル | 歴史小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 井上 靖 |
ページ数 | 512ページ |

“孔子の弟子が語る孔子、思い浮かべられるやさしい口調にページがめくり、国の栄えや滅亡などを思い浮かべ、今を生きる自分を照らし合わせて、心が納得した。高校生の時に初めて知った孔子を総合的に書いていて、心に残る一冊だ。人事を全うして天命を待つなど、三大思想家に数えられるだけの偉大さをやさしく教えられた。”amazon.co.jpより
1位:草薙の剣
~内容~
昭生(あきお)62歳、豊生(とよお)52歳、常生(つねお)42歳、夢生(ゆめお)32歳、凪生(なぎお)22歳、凡生(なみお)12歳。この物語の主人公はこの6人ですが、それぞれの親や祖父母の時代から描かれます。
受験があり、学校に行き、働き、異性と巡り会い、家庭が出来、親になる。
そうした人間の営みの輪廻の中、国家総動員法成立、軍事教練、勤労動員、空襲、終戦、学生運動、新幹線開通、オイルショック、バブル景気、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、神戸連続児童殺傷事件、東日本大震災……といった大きな出来事が起きる。
手前で平凡な人物の平凡な人生を魅力的に描き、遠景には昭和平成を形作った大事件大災害を配し、立ち上がってくるものとは……。
知の巨人にして時代の感性であった橋本治が目指したものとは。(「BOOK」データベースより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 橋本 治 |
ページ数 | 448ページ |

“退屈な小説です。
昭和の時代に起こったことを背景に、平凡な男たちが平凡な生を送ります。
背景の時代もああそんな事あったねえと、知っている話になります。
で、ここまで但し書きしたら、絶賛してもいいですか?
橋本治はデビュー作の桃尻娘から、超絶的な憑依が真骨頂です。本作では一周巡って、普通にどこにでもある時代の中の人間の人格を掘り出したものです。
時代への圧倒的な知識量を武器に、退屈でややこしい作りの小説をエンターテイメントに昇華し、読後は異なる世代の人に優しくするってどんなことだったっけと思わさせられました。
“amazon.co.jpより
野間文芸賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり、短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。

日本SF大賞
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブが設立した文学賞です。SFジャンルの中で、プロの作家がプロの作品を選ぶ形式の賞では初めてで、小説以外にも漫画やノンフィクションなども受賞しているのが特徴です。

すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞
「山本周五郎賞」は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。

日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした、プロ・アマを問わない公募型の文学賞です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品は、新潮社から刊行されるのが特徴で、受賞作の中にはアニメ化された作品もあります。

日本ホラー小説大賞
日本ホラー小説大賞とは、株式会社KADOKAWAと一般財団法人角川文化振興財団が主催していた日本の公募新人文学賞です。1994年から2018年まで続いた文学賞で、『同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために』をコンセプトとしているのが特徴です。

野間文芸賞のおすすめまとめ
ここまでおすすめの野間文芸賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切に願っております。
コメント