社会派からトラベルミステリーまで手がける、推理小説と言えば西村京太郎さんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。西村京太郎さんはその傑作の数々で、さまざまな賞を受賞しておりその作品はドラマや映画化された作品も多くあります。
そんな西村京太郎さんのおすすめ小説のあらすじからクチコミを徹底的にランキング形式でご紹介します。
おすすめの小説家西村京太郎とは
西村京太郎さんは1930年9月6日に東京都品川区の荏原市で生まれました。本名は矢島 喜八郎です。東京陸軍幼年学校在学中に第二次世界大戦が終戦となり、東京都立電気工業学校(現・東京都立産業技術高等学校)卒業後、臨時人事委員会(のちの人事院)に就職します。
11年間勤務した後、トラック運転手、私立探偵、生命保険外交員などを経験し、作家となります。経緯を見るだけでも大変なエリート作家であるということがわかります。
2022年最新の西村京太郎の小説
『西日本鉄道殺人事件』
~内容~
西鉄特急の車内で起きた殺人。十津川警部の捜査は、西鉄ライオンズから意外な方向へ! 福岡から大牟田へと走る西鉄特急の車内で、九十一歳の元社長が殺された。かつて三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの地を巡り、鹿児島へ向かう旅の途中だった。被害者の「最後の旅」の目的地は? 事件の鍵はライオンズ黄金時代にあるのか、さらに歴史を遡るのか? 十津川警部が難事件に挑む長編トラベルミステリー。
(Amazonより)
価格 | 913円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
著者 | 西村京太郎 |
ページ数 | 192ページ |
西村京太郎の小説のおすすめ人気比較ランキング
15位:消えたタンカー
~内容~
インド洋上で原油を満載した巨大タンカーが炎上沈没した。船長以下六名が救出されたが、残り二十六名の生死は不明のまま、捜索は打ち切られた。だが、その船長が変死を遂げ、十津川警部補のもとに、犯人を名乗る人物からさらなる殺人を予告する挑戦状が届く。警察の必死の捜査を嘲笑うように次々と殺害される元乗組員たち。十津川は狡猾な犯人を挙げられるのか!?
(「BOOK」データベースより)
価格 | 792円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 435ページ |

“インド洋上で日本のマンモスタンカーが炎上沈没する。九死に一生をえた六人の乗組員が救出されるが、彼らが帰国後、なぜか次々に殺害されてゆく…。日本で、海外で、水上で、雪上で、めまぐるしく舞台を変転させながら繰り広げられる、スケールの大きな殺人者と警察の攻防がスリリングで面白い。さらに連続殺人にもタンカーの炎上事故にも、二転三転する謎解きの面白さが付与され、ページをめくる手ももどかしいエンタテイメント作品に仕上がっている。
『寝台特急殺人事件』以降、徐々に粗製乱造が目立つようになった西村トラベルミステリを、筆者は好まないが、それ以前の、読売巨人軍全員を誘拐する『消えた巨人軍』や、一億の日本人全員を誘拐するという『華麗なる誘拐』など、発想の斬新さと豊かなサスペンスで読ませる初期作品には、注目させられるものがあった。一方でそれらの作品には、ディテールの貧しさやご都合主義的な論理が目立つという不満を覚えることも多かったのだが、本作は、そうした荒けずりからくる瑕疵も少なく、もっとも充実した完成度を誇る出来になっていると思う。
西村作品には、スピーディな空間移動で楽しませるこの『消えたタンカー』とは逆に、限られた密室空間での連続殺人を描いた、新本格好きの読者に好まれそうな、クローズドサークルものの秀作『殺しの双曲線』があるが、この二作品が、西村ミステリの双璧だろうと、今回再読のうえで改めて思った。
“amazon.co.jpより
14位:都電荒川線殺人事件
~内容~
盲目のマッサージ師が、白昼都電の車内で毒殺された。毒物はカプセルに詰められた砒素。疑いは、薬剤師である彼の美しい若妻に向けられた。たまたま現場に居合わせた雑誌記者、青木亜木子は、「あの献身的な人妻に、夫を殺せるはずがない」と直感、犯人捜しをはじめた…。青森から宮崎まで、日本中が舞台の傑作連作推理。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 413円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 497ページ |

“雑誌記者、青木亜紀子が旅するところ、死の影が付きまとう。死神か、こいつは?
彼女が主人公となり、様々な事件に遭遇するが、刑事も顔負けの推理力&行動力で解決してゆく。
西村さんにしては珍しい連作短編集。この作品以降も、元刑事の橋本のように「名脇役」で登場するのだろうか。
個人的な好みで第7話の「サロベツ原野で死んだ女」が一番だった。映画「ミザリー」に似た恐怖を感じる。青木亜紀子、十津川警部にスカウトされる日も遠くない。
“amazon.co.jpより
13位:完全殺人
~内容~
“最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる”空別荘に集められた四人に男は提案した。初対面の四人には共通点があった。それは殺人を犯し、逮捕されなかったということ。すなわち、「完全殺人」の成功者たちだった。凶器の消し方、アリバイ工作、動機の隠蔽、四人は自らの犯罪を語り始めた…。完璧な殺人とは?そして奇妙な提案の真意とは?サスペンス傑作集登場!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 280ページ |

“かなりひねりがあり、なかなか真相にたどり着けない短編集です。”amazon.co.jpより
12位:七人の証人
~内容~
十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現われる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。犯人の狙いは何なのか。意欲充満の会心サスペンス長編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 616円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社文庫 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 311ページ |

“西村京太郎作品には欠かせない十津川警部。本書では彼は帰宅途中何者かに襲われ、気付いてみると何処かの孤島!?しかも、そこには何故かある街の一角が造られ、そこで一年前に起きた殺人事件の目撃者7人が集められていた!?…と、なんとも奇抜な着想。
個人的にこの本を読んでると、人間の記憶とか、ほんの些細な心理的錯覚が、どれほど重大な間違いを引き起こすかがよくわかって変に面白い。
七人の証人それぞれの微妙な齟齬を追求してゆく緻密な設定と、新たに巻き起こる殺人劇の意味、そして最終的に導き出される驚愕の真相と、すべて西村京太郎独自のサスペンスメイクで一気に読ませてくれます。
お決まりの舞台設定(クローズド・サークル)に自由な着想をブチつけた異色の秀作です!!!”amazon.co.jpより
11位:殺人者はオーロラを見た
~内容~
沖縄出身を謳うアイドル歌手が殺された。遺品の名刺から、大学助教授の若杉も警察の事情聴取をうける。実は歌手は若杉の教え子で、しかも若杉同様アイヌの血を引いていた。やがて警察に、「ユーカラ」を引用した犯人からの挑戦状が届く。事件の背後に何が隠されたか。社会問題とミステリーが融合した傑作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 713円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 393ページ |

“アイヌの歴史を知るのによい。推理小説仕立てになっている。
アイヌが殺されたり,容疑者として追われたり,犯人なのに無罪になったり。社会派小説として読もうとすると、展開がわかりにくいかも。
“amazon.co.jpより
10位:名探偵なんか怖くない
~内容~
「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。クイーン、ポワロ、メグレ、明智といった往年の名探偵たちは抜群の能力を競い合う。だがクリスマス・イヴに予想もしなかった殺人事件が!驚天動地のトリックが圧巻の西村ミステリー。綾辻行人氏との特別対談も収録。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 550円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 360ページ |

“著者の初期の名作。
久しぶりに再読して、改めて納得。奇抜な設定のアイデア、展開の面白さ、最後のどんでん返し、全てが申し分ない。パロディだが、本格推理としても一級品。
“amazon.co.jpより
9位:豪華特急トワイライト殺人事件
~内容~
妻との北海道旅行の帰り、十津川警部は、札幌駅で大阪行「トワイライト・エクスプレス」を待っていた。そのとき、偶然、十津川は、かつて自分が逮捕した男を見かけ、胸騒ぎを覚える。やがて、嫌な予感は的中した。日本海沿いを疾走する密室同然の寝台特急で、十津川の携帯電話に殺人が予告され、妻も拉致されてしまった。そして、予告通り最初の殺人が…。長編トラベルミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 605円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 313ページ |

“西村さんの大ファンです。この本は、一見つながりのないいくつかの事件が、さまざまな謎を持ちながら絡み合っています。
十津川さんとカメさんのコンビも健在!西村ファンにはたまらない一冊だと思います。
“amazon.co.jpより
8位:殺しの双曲線
~内容~
差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー。西村京太郎初期作品中、屈指の名作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 880円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 488ページ |

“テレビドラマでおなじみの、「寝台特急殺人事件もの」に代表されるイメージの強い著者だが、本作は凄い、凄すぎる。
何度、丹念に読み返しても、その論理に破綻が無いし、かつ(ここが重要なポイント)、物語が面白く、ページをめくる手が震えるほどだ。
最近の何とかの一つ覚え、、「叙述トリック」とか称するものを、小手先だけで駆使して、「ど~だ、参ったか!」とかいう、推理小説クズ作家の皆さんも、これを教科書として、もう一度読むべし。
“amazon.co.jpより
7位:黙示録殺人事件
~内容~
休日の銀座に、突然、蝶の大群が舞った。蝶の舞い上ったあとには、聖書の言葉を刻んだブレスレットをはめた青年の死体があった。これが、十津川警部の率いる捜査本部をきりきり舞いさせた連続予告自殺の始まりだった。次々に信者の青年たちを自殺させる狂信的な集団。その集団の指導者・野見山は何を企んでいるのか……。“現代の狂気”をダイナミックに描き出した力作推理長編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 781円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 431ページ |

“黙示録のように神秘で深い恐怖感をにじませていて一気に読めた。
“amazon.co.jpより
6位:湘南アイデンティティ
~内容~
湘南に住む30代の5人のエリート男性に、一夜同棲契約という奇妙な提案をする女性、小早川恵が現れた。その後、エリート男性のうちのひとりで、ベンチャー企業の社長である岸川の女性秘書が殺害される。捜査に乗り出した十津川警部のもとに、小早川恵と5人の男たちの関係が書かれた手紙や写真が届く。十津川は、男たちのなかに犯人がいると判断し、捜査の網を絞っていく。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 723円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 352ページ |

“最近の西村京太郎作品の中では凝った設定であり、推理しながら読める作品である。
ある女と彼女を取り巻く男達の関係、女の行動の真意は何か?事件の犯人は?
あれこれ推理出来るストーリーであり、隠れた傑作といえよう
“amazon.co.jpより
5位:消えた巨人軍
~内容~
ペナントレース終盤の九月、長嶋巨人は甲子園でタイガースとの天王山にのぞむため東京駅から“ひかり99号”に乗り込んだ。しかし監督・コーチ・選手ら総勢三十七名は新大阪に着くことなく忽然と姿を消してしまったのだ。そして犯人から球団へ身代金の要求が!一体どのようにして屈強な男たちを誘拐したのか?消失トリック不朽の名作がここに!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 550円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 400ページ |

“巨人軍の監督と選手が丸ごと消える。東京から大阪への新幹線での移動。岐阜羽島駅での臨時停車が鍵らしい。下りの最終電車はもう終わっているので売店も人もいない。上りの最終電車はまだなので、駅は閉まっていない。絶妙の時期。
うまいと思う点がある反面,ずさんな点もあるかも。犯罪の人数が多いと足並みも乱れるのだろうか。
“amazon.co.jpより
4位:寝台特急(ブルートレイン)殺人事件
~内容~
寝台特急“はやぶさ”を取材する週刊誌記者の青木は、1号車の個室寝台で、「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。そして、翌日、多摩川に、その女の死体が浮かんだ。彼女は、いつ、どうやって運ばれたのか?犯人と、その目的は?ブームは、ここから始まった!累計一二〇万部を超える、トラベル・ミステリーの金字塔。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 792円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 405ページ |

“1978年に発表された作品ということで、どうかな? と思っていたのですが、ミステリーとして普通に楽しめました。確かに、時代背景は今とは異なりますが、寝台特急じたいは今とはそんなに変わらないので、違和感なく楽しめました。トリックも偶然が重なることによって捻りが加わり面白かったです。ただ、海外の某有名作家の某有名作品の核心部分と似たところがありました。これは同じ寝台列車ものとしてのオマージュなのでしょう。”amazon.co.jpより
3位:炎の墓標
~内容~
マンモス・タンカーの爆破中止と引きかえに100万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかけられた。100万ドルの振込み先は、バリ島にある小さな商店だった。犯人の真の狙いは何か。また航行中のタンカーをどうやって爆破できるのか。この途方もない脅迫事件の進展があばき出したものは?壮大な推理。
(Amazonより)
価格 | 694円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 364ページ |

“巨大石油輸送船に爆弾が。100万ドルを要求する.マラッカ海峡の課題を鮮明に。UKC3.5mという専門用語。Under keel clearance.
インドネシア進出の課題を鮮明に。日本人の誇りとインドネシア人の誇りと文化を賭けた,社会派西村の面目躍如。
“amazon.co.jpより
2位:天使の傷痕
~内容~
武蔵野の雑木林で殺人事件が発生。瀕死の被害者は「テン」と呟いて息を引き取った。意味不明の「テン」とは何を指すのか。デート中、事件に遭遇した田島は、新聞記者らしい関心から周辺を洗う。どうやら「テン」は天使のことらしいと気づくも、その先には予想もしない暗闇が広がっていた。第11回江戸川乱歩賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 368ページ |

“昨年、相模原の障害者施設で起きた事件の報道姿勢につながるモノを感じた。
(先日、yahooのニュースで公開された「匿名報道をめぐる葛藤」という内容のニュース記事から)
>この事件では、警察の判断で被害者の匿名が決まり、発表されたのは、年齢と性別だけだった。匿名に至ったのは、遺族から警察へ、匿名報道への強い要望があったからだという。息子が施設にいた家族会の大月和真会長は、当時を「ご遺族の中から、その当日に出てきた話なんですけれども、自分たちの生活を守りたいという一心のことではなかったのかなというように思います」と振り返った。
このコメントを読んだ時に、ふと頭に浮かんだのが、「天使の傷痕」。
一家が地域(もっとはっきり言うと「ムラ社会」)での平穏な生活を守るために、(それこそ戸籍ごと)隠さざるを得なかった障害を持つ子供の存在、そして隠すという行動によって引き起こされた事件。この小説が書かれたのは半世紀近く前なのに、未だに解消されないこの風潮。なんだかやるせない。”amazon.co.jpより
1位:終着駅殺人事件
~内容~
青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。しかし、上野駅構内で第一の殺人。その後、次々に仲間が殺されていく―。上野駅で偶然、事件に遭遇した亀井刑事は、十津川警部とともに捜査を開始した。累計一六〇万部の栄光!第34回日本推理作家協会賞に輝く、愛と郷愁の国民的ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 西村 京太郎 |
ページ数 | 449ページ |

“日本推理作家協会賞受賞作品
「そして誰もいなくなった」と同様、集まった人が一人づつ殺されて行く。最後に残ったのが犯人だ。
殺害の理由は,最後まで予測できない。伏線は少しづつ。日本推理作家協会賞作品の中では、読みやすい方かもしれない。
“amazon.co.jpより
西村京太郎の小説のおすすめの選び方
ジャンルで選ぶ

社会派小説
社会派小説が話題になり始めた1960年代。西村京太郎さんが執筆を始めた初期の段階と時期が重なるため、西村京太郎さんの初期の作品には社会派小説が多くみられます。
西村京太郎さんが作家として社会派推理小説を多く執筆していたことは有名です。西村京太郎さんの作品に触れたことのない人でも、社会派小説好きは初期の作品を読んでみることをおすすめします。

スパイ小説
西村京太郎さんの作品ではスパイ小説も有名です。日本推理作家協会賞受賞の候補にもあがっていた、長編スパイ小説の「D機関情報」は現代でも有名なスパイ小説のひとつです。
また、当作品は東宝東和創立60周年記念作品として映画化されたほど。スパイ小説が好きな方は一度手に取っていただきたい、西村京太郎さんの代表作です。
クローズド・サークル
クローズド・サークルとは「何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品」のことを指します。
西村京太郎さんの作品でも、クローズド・サークルの作品はあり、登場人物が9人のみで無人島が舞台となっている「七人の証人」は代表作です。クローズド・サークルの小説に興味のある人は読んでみてください。
歴史・時代小説
西村京太郎さんの時代小説も過去には話題を呼んでいました。「無明剣、走る」という作品は、1982年に出版された著者唯一無二の時代小説とされているほどです。
もともとの作品タイトルは「阿州太平記 花と剣」で、徳島新聞に1975年12月から1976年4月にかけて連載されました。そして、フジテレビにて田村正和主演で映像化されたまでに話題となりました。長編作品でありながら、西村京太郎さんの手掛ける時代作品にどっぷりと浸かれる作品です。

誘拐もの作品
西村京太郎さんのミステリー小説の原点ともなる誘拐もの作品も要チェックです。
「冬休みの誘拐、夏休みの殺人」は西村京太郎さんには珍しい、少年少女向けのミステリー作品。好奇心旺盛な時期である少年少女に向けた、謎とサスペンスに満ちた誘拐小説です。
また、「華麗なる誘拐」も有名作品で、日本人全員を誘拐するといった点は西村京太郎さんのユニークな発想が活かされている作品となっています。
文学賞受賞作品を選ぶ

日本推理作家協会賞
日本推理作家協会賞は、毎年日本推理作家協会が授与する1948年から続いている歴史のある文学賞です。名前の通り、推理小説の中で最も優れていたものに与えられる賞になっています。
推理小説を多く出している西村京太郎さんの作品でも、「D機関情報」や「消えた乗組員」などで候補に挙がっていましたが、「終着駅殺人事件」で長編部門の大賞を受賞しました。
受賞作品は万人が高評価している作品なので、作品の面白さは保証できます。作品選びの際には、参考にしてみてください。
江戸川乱歩賞
江戸川乱歩の寄付を基金として、探偵小説を奨励するために制定された文学賞が江戸川乱歩賞です。
講談社より刊行され、フジテレビより映像化される当賞を狙っている作家は多いことでしょう。
西村京太郎さんの2作品目となる長編小説「天使の傷跡」で第11回目の江戸川乱歩賞を受賞しています。
読み終えた後に、ふと、自分はどうだろう?と考えさせられるような社会的な一面も盛り込まれている注目の作品です。

吉川英治文庫賞
吉川英治文庫賞は、公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主宰し、講談社が後援する文学賞の中でも最も新しい賞です。対象はシリーズ大衆小説となっています。
西村京太郎さんと言えばの「十津川警部」シリーズにて、2019年に賞を受賞しています。シリーズものになっているとなかなか読み始めるのに根気がいる…という方も、賞を受賞した作品は評価も高く楽しめる作品が多いのでとてもおすすめです。
映像化された作品を選ぶ
ドラマ化
西村京太郎さんの作品にはドラマ化されたものも多くあります。
「十津川警部シリーズ」や「消えた巨人軍」など、推理ドラマの好きな方は知っているものも多いのではないでしょうか。
人気の作品だからこそドラマ化した作品も多いので、ドラマになっている作品は小説でも楽しめます。
ドラマを一度見て小説を読むという楽しみ方も、ストーリーが入ってきやすいのでおすすめの選び方です。

映画化
ドラマ化されたものもありますが映画化された作品も多くあります。「黄金のパートナー」や「四つの終止符」など、タイトルを耳にしたことのある人もいるかもしれません。
誘拐小説としても紹介をした「華麗なる誘拐」が原作となった「恋人はスナイパー」も映画作品として知られています。小説はあまり読まないけど、映画はよく観るという人は西村京太郎さんの小説が原作となっているものも多くあるのでチェックしてみてください。

執筆時期で選ぶ
初期
西村京太郎さんは初期に社会派小説を中心に執筆していました。
今ではトラベルミステリー作家として知られるほどですが、もとは時代背景や社会問題を投影した社会派小説を中心に書いていました。
社会派小説は現在も高い評価を受けています。
初期の頃の作品には、作家としての味が深く刻まれた作品も多くあり、深く切り込んだミステリー小説が楽しめるという特徴があります。
中期
西村京太郎さんは初期は社会派を中心に執筆をしていましたが、次第にスパイ作品やクローズド・サークルの作品なども手掛けていく様になりました。
それが西村京太郎さんの中期の作品です。
現代でも注目されている「トラベルミステリー」も、その変化の過程により生み出された作品と言われているほどです。
後期
西村京太郎さんの中期から後期にかけての作品は、定まった主人公がさまざまなジャンルの事件を解決していくスタイルが定番の作品が多くあります。奇抜なトリックや驚く様な仕掛けを楽しみたい方はこの時期の作品がおすすめでしょう。
初期から後期にかけて、止まることを知らないほどさまざまな作品を出してきた西村京太郎さんですが、どの期のどの作品も少しずつ違っている点も魅力的で楽しめます。
小説の長さで選ぶ
短編小説
短編でありながら一つ一つにそれぞれきちんとオチがあるのが短編小説の手軽さです。西村京太郎さんの作品にも、十津川警部シリーズなど、短編小説はいくつかあります。
電車での移動中やお昼休みなどの隙間時間を利用して作品を楽しめるので、ちょっとした時間に読んでみてください。

長編小説
西村京太郎さんの作品でも名作になるほど、長編になる作品が多いです。西村京太郎さんの世界観にどっぷりと浸かりこみたい人には長編小説はおすすめです。
ついつい読み出すと抜け出せないほど魅力的な作品も多いので、注意が必要です。
読み方で選ぶ
紙の書籍
最近では電子書籍がメジャーになってきましたが、まだまだ馴染みのある紙の書籍を好む人も多いでしょう。文庫本などは小さくコンパクトなので、ちょっとバッグに入れて持ち運ぶのにも便利です。
さらに本を集めて並べて楽しみたいという人も紙の書籍の方が現物が残るので宝物にすることができます。
電子書籍
最近では主流となっている電子書籍も、スマホやタブレットから気軽に作品を読むことができるのでおすすめです。
増えることもないので、かさばらず、収納にも便利というメリットも。移動時間などに気軽に取り出して作品を読むことができるのも、電子書籍のメリットと言えます。

オーディオブック
「聴く本」とも言われているオーディオブックも最近話題となってきています。
オーディオブックは朗読家が読み聞かせてくれる読書方式なので、忙しくても本を楽しむことができます。
目や頭が疲れている人も、耳で作品を楽しめます。さらに、プロの朗読家が読み聞かせてくれるのでストーリーが頭に入ってきやすいです。

西村京太郎の小説のおすすめまとめ
今も昔も名作を生み出す作家として知られている西村京太郎さん。彼の作品に魅了されて、読書の世界にハマってゆく人も多くいるとも言われています。
社会あ派小説からミステリー小説まで、幅広く手掛ける西村京太郎さんの作品をぜひ一度手に取り、その世界観を堪能してみてください。
コメント