ミステリーズ!新人賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ5です。各ミステリーズ!新人賞受賞作品のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめのミステリーズ!新人賞受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!ミステリーズ!新人賞とは!?
ミステリーズ!新人賞とは、東京創元社が主催している日本の文学賞です。公募型の新人文学賞で、ミステリー小説を対象とします。現在まで17回開催されており、選考官は有栖川有栖さんや、米澤穂信さん、綾辻行人さんなど有名推理小説作家が担当しています。
ミステリーズ!新人賞受賞作品のおすすめランキング
5位:田舎の刑事の趣味とお仕事
~内容~
彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。ふだんはヒマでも、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、二人の部下を連れて現場に急行する。起こる事件は本ワサビ泥棒、カラス騒動…。第三回ミステリーズ!新人賞受賞作から始まる愉快な脱力系ミステリ短編集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 滝田 務雄 |
ページ数 | 272ページ |

“遂にドラマ化された田舎の刑事の趣味とお仕事!この本はドラマのようにシュールなネタで色々な所で笑わしてくれます。ギャグだけでなく、事件のトリックも意外と奥が深くミステリー小説としても楽しめます。今ドラマを見ていて少しでも原作に興味を持った方は是非読んでみてください。”amazon.co.jpより
4位:強欲な羊
~内容~
美しい姉妹が暮らすとある屋敷にやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた陰湿で邪悪な事件の数々。年々エスカレートし、ついには妹が姉を殺害してしまうが―。その物語を滔々と語る「わたくし」の驚きの真意とは?圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。企みと悪意に満ちた、五編収録の連作集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 836円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 美輪 和音 |
ページ数 | 288ページ |

“各短編とも冒頭だけ読むと、既視感があるような、たぶんこんな話でしょという予想をさせてしまうような展開です。しかし、最後まで読むとその予想を超える展開に驚かされます。
表題作も、姉妹の関係だけなら、”良くある話”の範疇かもしれません。しかし、その先の展開まで予測できる人は、あまりいないのではないでしょうか。
全部で5作品が収録されていますが、最後まで読むと、それまで語られなかった出来事、語りの中から抜け落ちていた事柄に、ぞっとすると思います。
長さの割りに、良い意味で読み応えのある作品ですが、ミステリ好きだけではなく、暑い夏にホラーを読みたい人にもお勧めできると思います。
“amazon.co.jpより
3位:オーブランの少女
~内容~
美しい庭園オーブランの管理人姉妹が相次いで死んだ。姉は謎の老婆に殺され、妹は首を吊ってその後を追った。妹の遺した日記に綴られていたのは、オーブランが秘める恐るべき過去だった―楽園崩壊にまつわる驚愕の真相を描いた第七回ミステリーズ!新人賞佳作入選作ほか、異なる時代、異なる場所を舞台に生きる少女を巡る五つの謎を収めた、全読書人を驚嘆させるデビュー短編集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 深緑 野分 |
ページ数 | 304ページ |

“近所の歯医者の待合室の本棚にあった某雑誌で紹介されていたので読んでみました。
読んでびっくり。
レビューが無いのが不思議というか、凄くいい短篇集です。
ベテランと比べると荒削りな気もしますが、それも今のところ「ならでは」の魅力と言えましょう。皆川博子とか耽美系の少女小説が好きなら読んで損はないと思います。手元にある初版の帯では桜庭一樹が推薦のひとこと書いていました。つまり、ちょっと毒のあるエキセントリックな少女を魅力的に書くのが上手い。
様々な時代、地域に生きる少女達についてミステリタッチで書いているのですが、締めはチョーサーのフレーム小説みたいな吟遊詩人視点。これはなかなかシブいと思いました。もしかしたら冒頭の一編はキャサリン・マンスフィールドのオマージュなのかも。
物量(ページ数)に対しての満足度は非常に高いです。
それと、最近めっきりkindlerなのですが、この本はカバーをめくっても装丁がある程度しっかりしているのがよいです。こういう幻想的な内容なら、もう少し豪華でもいい。本棚のお気にりの段に、密かに飾っておきたい感じの本です。
ごく短いものでもいいので、もっと書いて欲しい。
“amazon.co.jpより
2位:聴き屋の芸術学部祭
~内容~
生まれついての聴き屋体質の大学生、柏木君が遭遇する四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快に描いた表題作、結末のない戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」などを収録する。文芸サークル第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎を解き明かす快作、ユーモア・ミステリ界に注目の新鋭登場。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 市井 豊 |
ページ数 | 263ページ |

“面白い!
今までのミステリにはないような、キャラクター達のドライな感じも気になりません。スラスラ読めます。むしろそれがスタイルとしてちゃんと確立されていて、話の中に出てこないとちょっと寂しくなっちゃうほどです。
短編集なので、日常ミステリも含まれていますが、それ以外にもロジカルなものや推理ものや、方向はたくさんあります。たしかに人それぞれ好みがあるけれど、気に入った人はこの作家の作品が他にないか検索したくなる!そのくらい新しい面白さがある本です。
“amazon.co.jpより
1位:サーチライトと誘蛾灯
~内容~
昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。
(Amazonより)
価格 | 792円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 櫻田 智也 |
ページ数 | 624ページ |

“米澤穂信先生の作品のファンの私。
米澤先生がTwitterでお褒めになられていたのを目にして、読んでみました。(デビューの際の審査員だったそうです)
結論。とても、好きな本です。
もう何度読み返したでしょうか。
依頼されるわけでも、仕事でもない。
でも、人の小さな機微に気付いて物語の真相へと近づく。
これは主人公の優しさからなんだろうなと感じられます。
米澤作品でいうと「氷菓」シリーズの折木奉太郎のような。性格は全然違いますが、どちらも優しく、人の気持ちを理解せずに次に進むことをよしとしない性質からいつも謎解きがはじまっていく。そんな気がします。
とはいえ今作の探偵役、セリ沢さんについて理解しようとする人は出てきませんので、勝手な私の感想です。
なんかちょこまかと動き回ってうっとおしがられがちな性格でしょうが、(この辺りがレビューを見る限り、好き嫌い分かれる一因のような……)根は優しい。セリ沢は他人の気持ちに寄り添おうとした結果、解決していく。
それに気付いた時から愛おしく思えてきました。
でもそばにいたらちょっと嫌かな。なんて。
彼に謎解きのパートナーがいないのも頷ける。けど、憎めない。
シリーズ化されて続編が出ているので読者として追いかけたいと思っています。
後書きのエピソードがグッときました。
自分がもし、好きな作家さんと出会えたらと思うとよだれが垂れそうなほど羨ましいエピソードです。
“amazon.co.jpより
ミステリーズ!新人賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり、短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。

日本SF大賞
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブが設立した文学賞です。SFジャンルの中で、プロの作家がプロの作品を選ぶ形式の賞では初めてで、小説以外にも漫画やノンフィクションなども受賞しているのが特徴です。

すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞
「山本周五郎賞」は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。

日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした、プロ・アマを問わない公募型の文学賞です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品は、新潮社から刊行されるのが特徴で、受賞作の中にはアニメ化された作品もあります。

日本ホラー小説大賞
日本ホラー小説大賞とは、株式会社KADOKAWAと一般財団法人角川文化振興財団が主催していた日本の公募新人文学賞です。1994年から2018年まで続いた文学賞で、『同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために』をコンセプトとしているのが特徴です。

ミステリーズ!新人賞のおすすめまとめ
ここまでおすすめのミステリーズ!新人賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切に願っております。
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