毎日出版文化賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ11です。各毎日出版文化賞受賞作品のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめの毎日出版文化賞受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!毎日出版文化賞とは!?
毎日出版文化賞とは、毎日新聞社が主催する文学賞です。優秀な出版物に対して授与されるのが特徴です。歴史は古く、1947年に創設されました。授賞式は東京で行われ、毎年11月に受賞者が発表されます。
2023年最新の毎日出版文化賞受賞作品
文学・芸術部門
『<うた>起源考』
~内容~
なぜ人は「うた」を詠むのか。そもそも「うた」とは何なのか。
神話や伝承、祝詞、『万葉集』や『源氏物語』などの古典、さらにはアイヌや琉球のうたうた、漢詩、俳句、そして現代短歌まで。詩人としても第一線で活躍しつづける著者が、
これまでの考究の集大成としてあらわした畢生の書。ついになる!
「うた」の発生をみつめ、「ことば」とは何かに迫る。第一人者による記念碑的著作。(Amazonより)
価格 | 4620円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 藤井 貞和 |
ページ数 | 472ページ |
人文・社会部門
『追いついた近代 消えた近代――戦後日本の自己像と教育』
~内容~
西欧に追いつき,追い越す――.明治以降の近代化と敗戦を経て,1980年代に「追いつき型近代」を達成した日本は,どのような自己像をもち,社会の変化に対応しようとしてきたのか.本書では教育政策を過去と未来をつなぐ結節点ととらえ,政策文書や知識人・研究者の言説を繙き,現在につづく問題群の原点を抉り出す.著者渡欧以降10年来の力を注いだ意欲作.
(Amazonより)
価格 | 3630円 |
ジャンル | 社会学 |
著者 | 苅谷 剛彦 |
ページ数 | 412ページ |
自然科学部門
『洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生』
~内容~
日本人の伝統的な自然観に迫りつつ、今日頻発する水害の実態と今後の治水のあり方について論じ、ローカルな自然に根ざした自然観の再生と川との共生を展望する。大熊河川工学集大成の書。
(Amazonより)
価格 | 2970円 |
ジャンル | 自然科学 |
著者 | 大熊 孝 |
ページ数 | 284ページ |
企画部門
『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』
~内容~
古典から現代まで網羅する新しい日本文学全集!
「日本人を名乗る我々とはいったい何者なのか?混乱の今、これは切実な問いである。答えを求めて文学に向かおう。」──池澤夏樹
【特色】
●池澤夏樹による個人編集
●古典名作を第一線の作家による新訳で
●斬新な巻立てと魅力ある作品構成の近現代
●全作品解説を池澤夏樹が執筆
●読みやすさを追求
●美しい日本の伝統色の装幀(Amazonより)
価格 | 128,270円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 池澤 夏樹 |
ページ数 | – |
特別賞
『ものがたり西洋音楽史』
~内容~
神への祈りの言葉から始まった、中世の教会音楽。多声音楽が花開いた、ルネサンス期。オペラが誕生し、器楽が興隆した、バロック時代。そして「芸術としての音楽」が追究された、古典派、ロマン派、モダニズム。時代を代表する作曲家と作品、演奏法や作曲法、音楽についての考え方の変遷をたどり、西洋音楽史を俯瞰します。
(Amazonより)
価格 | 1100円 |
ジャンル | 音楽史 |
著者 | 近藤 譲 |
ページ数 | 296ページ |
『ものがたり日本音楽史』
~内容~
はるか縄文の昔から,日本にはさまざまな音楽が培われてきました.素朴な鈴や石の笛に始まり,仏教音楽の伝来,雅楽・能楽・歌舞伎・文楽の誕生と変化,文明開化による西洋音楽の導入,そして現代邦楽――.政治や宗教とも深く結びついた音楽の歴史をたどれば,日本の歴史の流れも見えてきます.コンパクトで濃厚な決定版!
(Amazonより)
価格 | 1034円 |
ジャンル | 音楽史 |
著者 | 徳丸 吉彦 |
ページ数 | 236ページ |
毎日出版文化賞受賞作品のおすすめランキング
5位:枯木灘
~内容~
紀州・熊野の貧しい路地に、兄や姉とは父が異なる私生児として生まれた土方の秋幸。悪行の噂絶えぬ父・龍造への憎悪とも憧憬ともつかぬ激情が、閉ざされた土地の血の呪縛の中で煮えたぎる。愛と痛みが暴力的に交錯し、圧倒的感動をもたらす戦慄のサーガ。戦後文学史における最重要長編「枯木灘」に、番外編「覇王の七日」を併録。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 河出書房新社 |
著者 | 中上 健次 |
ページ数 | 437ページ |

“気持ちの悪い乾いた貞操観念の全くない人間たちの血族がうごめく田舎の「路地」の物語。解説の中ではしきりに「反複」という言葉が使われていましたが、繰り返し繰り返し同じ描写と同じ表現を同じ身内同士で繰り返されている人間の業に重ね合わせるその手法は「手法」という手練手管感を遥かに凌駕する「生命の営み」そのものを読者に否が応でも突き付けてくる。
いい加減に読んでいてもこの気色の悪い身内同士の性行為やレイプや暴力沙汰の概要が、体の中に染み込んでくるような感覚がある。この気持ちの悪さを文字で読ませて「体感」させることは並大抵のことではないだろう。
私の生まれもある日本海側の錆びれた漁師町なのだが、信じがたいことにいまだにこの家族のような営みが実際に行われているし、当たり前のようにそういった人間たちが次から次へと生まれ全く同じような人生を歩んでいく。
その小さな世界で悩みながらなぜか自分たちでその土地に堅牢な己を閉じ込める牢屋を作り続けているその様子がこの本に描かれている様には身震いしました。
“amazon.co.jpより
4位:半島を出よ
~内容~
二〇一一年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 796円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 村上 龍 |
ページ数 | 509ページ |

“村上龍は、「作家は社会の目である」という意思がいつも背後に感じ取れて好感度が高いです。この作品もリアルな現実に思えてくる。鋭く現実を見抜くセンスが、ぼんやりしたノンポリ社会の日本に怖い現実が潜んでいることを知らせてくれます。”amazon.co.jpより
3位:夏物語
~内容~
大阪の下町に生まれ育ち、東京で小説家として生きる38歳の夏子には「自分の子どもに会いたい」という願いが芽生えつつあった。パートナーなしの出産の方法を探るうち、精子提供で生まれ、本当の父を捜す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人である善百合子は、出産は親たちの「身勝手な賭け」だと言い、子どもを願うことの残酷さを夏子に対して問いかける。この世界は、生まれてくるのに値するのだろうか―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1980円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 川上 未映子 |
ページ数 | 545ページ |

“精子提供による出産を題材にした物語。
飛び交う大阪弁の臨場感、登場する女性たちの生々しさ、抽象的だけど腑に落ちる比喩表現、どれもが川上未映子さんならでの魅力を孕んでおり、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。
この小説の中で度々議論される家族観や倫理観は、これまで培ってきた知識や経験から自分の中で確立しているものだと思っていました。けれども、登場人物たちのさまざまな思想に触れながら読み進めていくと、自分の既成概念は簡単に揺らいでしまいます。
物語には終わりがあるため、主人公は最後にひとつの答えを導き出しましたが、私はこれからもゆっくりとこのテーマついて考えていきたいです。
人の心に残り続ける名作だと思います。
“amazon.co.jpより
2位:ゼツメツ少年
~内容~
「センセイ、僕たちを助けてください」ある小説家のもとに、手紙が届いた。送り主である中学二年のタケシと、小学五年の男子リュウに女子のジュン。学校や家で居場所をなくした三人を、「物語」の中に隠してほしい。その不思議な願いに応えて彼らのお話を綴り始めたセンセイだったが―。想像力の奇跡を信じ、哀しみの先にある光を探す、驚きと感涙の長編。毎日出版文化賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 重松 清 |
ページ数 | 501ページ |

“あまり得意な分野ではなかったのだが、このところ我が子からの影響で重松清さんの小説を続けざまに読んでいる。その中でも、今までの作者の全てが詰め込まれているように感じられたこの作品がお気に入りだ。重松さんのお話は、ご自身の身近なところでおきた出来事を元に創作されているように感じるためか、淡々としている中にも柔らかさ、悲しい状況でも温かさを感じる。なんとも形容し難い涙が流れるが、本読みさんには非常に面白い構成となっており、彼のファンの方はもちろん、初めて手に取る方もこの作品をきっかけに次々と他のお話も読みたくなってしまうのではないでしょうか。
“amazon.co.jpより
1位:1Q84
~内容~
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1600円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上 春樹 |
ページ数 | 554ページ |

“普通の人が目にしたことのないような単語はほとんど使われていない。技巧的に飾り立てるよりも伝えることを優先しているように感じた。
読み手に親切な気遣いは感じられるものの、伝えようとしているものが、まるでさっき見た夢か何かのような不思議な物語である。やはり読み手は、寝起きの人から長い夢の話を聞かされているような感じになってしまう。
そして、寝起きなのにやけにきっちり細かいことまでしゃべる人だなぁと思いながらも、気付くとなぜか物語に聞き入ってしまっている。”amazon.co.jpより
毎日出版文化賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり、短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。

日本SF大賞
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブが設立した文学賞です。SFジャンルの中で、プロの作家がプロの作品を選ぶ形式の賞では初めてで、小説以外にも漫画やノンフィクションなども受賞しているのが特徴です。

すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞
「山本周五郎賞」は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。

日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした、プロ・アマを問わない公募型の文学賞です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品は、新潮社から刊行されるのが特徴で、受賞作の中にはアニメ化された作品もあります。

日本ホラー小説大賞
日本ホラー小説大賞とは、株式会社KADOKAWAと一般財団法人角川文化振興財団が主催していた日本の公募新人文学賞です。1994年から2018年まで続いた文学賞で、『同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために』をコンセプトとしているのが特徴です。

毎日出版文化賞のおすすめまとめ
ここまでおすすめの毎日出版文化賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切に願っております。
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