石田衣良さんは『池袋ウエストゲートパーク』シリーズや『娼年』シリーズなどで有名な作家さんです。多くの作品で映画化やドラマ化、漫画化もされています。最近では2020年に『池袋ウエストゲートパーク』がアニメ化され話題を呼びました。『池袋ウエストゲートパーク』のような青春物や娼年シリーズのような恋愛物を多く執筆しています。今回は石田衣良さんのおすすめ作品と作品の選び方について紹介していきます。
おすすめの小説家石田衣良とは!?
石田衣良さんは『池袋ウエストゲートパーク』でオール読物推理小説新人賞を受賞しその後数々の名作を世に送り出しています。4TEENで直木賞も受賞しており人気だけでなく実力も兼ね備えた作家さんと言えるでしょう。疾走感と個性的な登場人物が織りなすミステリーや青春小説は若者に人気があり、繊細で女性の本質や心理描写を描いた恋愛小説は女性の方のファンが多くいます。幅広い層に人気のある作家さんで様々な作品で映画化やドラマ化、漫画化もされています。文章は軽快で非常に読みやすい文章なので普段小説に縁遠い方にもおすすめできる作家さんです。
2022年最新の石田衣良の小説
『炎上フェニックス』
~内容~
――炎上、上等!
ストーカーと化したADが自殺。「悪女」「尻軽」と大炎上し焼かれた女子アナ。
マコトが接触したネット放火魔のなかに真の“モンスター”が存在した!
ネット社会の闇にGボーイズが打った手とは――-半グレ集団に脅かされる“パパ活女子”、
女性ばかりを狙う“ぶつかり男”、
トラブルに巻き込まれた“デリバリー配達員”……
現代を鮮やかに切り取る4編収録。累計440万部突破!
アニメ化、2.5次元舞台化…勢いが止まらない
IWGPシリーズ第17弾(Amazonより)
価格 | 1760円 |
ジャンル | 文芸作品 |
著者 | 石田衣良 |
ページ数 | 251ページ |
石田衣良の小説のおすすめ人気比較ランキング
30位:水を抱く
~内容~
初対面で彼女は、ぼくの頬をなめた。29歳の営業マン・伊藤俊也は、ネットで知り合った「ナギ」と会う。5歳年上のナギは、奔放で謎めいた女性だった。雑居ビルの非常階段で、秘密のクラブで、デパートのトイレで、過激な行為を共にするが、決して俊也と寝ようとはしない。だがある日、ナギと別れろと差出人不明の手紙が届き…。石田衣良史上もっとも危険でもっとも淫らな純愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 784円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 462ページ |

“素直に面白かった。どんどん破滅へ向かう主人公。ナギへのたまらない嫉妬。初めて石田イラ読んだけど、すごく良かったです。ほかの作品も読んでみます。”amazon.co.jpより
29位:逆島断雄
~内容~
世界は大植民地時代、日乃元皇国のエリート士官学校に入学した逆島断雄は何者かに狙撃され命を狙われる。亡くなった父・逆島中将を巡る陰謀なのか。おかしなクラスメートと幼馴染みの美少女と共に闘う少年の手に、皇国の未来と大戦の勝敗がゆだねられる…。息をのむノンストップ青春アクション小説!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 384ページ |

“江田島と防大とスターシップ・トゥルーパーズをミックスしてラノベにして、学内で処理する感じ。素直に楽しい、深読み禁止。ミリタリーテイストのコスプレ劇場だと思えば間違いなし。どうせならラノベ風に表紙イラストをもっと大胆に活用して挿絵があったら、もっとわかりやすかったかも。
“amazon.co.jpより
28位:MILK
~内容~
結婚して4年目の雄吾は、新入社員の泉希がまとう匂いに強く惹かれる。それは、遠い初恋の記憶へとつながる匂い。けれど、妻の摩子にはない―(表題作「MILK」)。切実な欲望を抱きながらも、どこかチャーミングなおとなの男女たちを描く10篇を収録。切なさとあたたかさを秘めたエロティックな恋愛短篇集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 214ページ |

“そこら辺のエロマンガより官能的で厭らしかった。外で蜩が鳴いている描写から、部屋で蜩が鳴いている女性の描写が、すごく客観的で冷めた感じがして素敵だった。いろいろなストーリーがあって、短編集なのもよかった。
“amazon.co.jpより
27位:コンカツ?
~内容~
仕事はバリバリ、スタイルだって顔だって悪くないのに、なぜか恋愛がうまくいかない29歳の岡部智香。あだ名は、デートでいい雰囲気になっても最後までいけない“ヤリスン”。仲良しアラサー4人組で、理想の結婚を目指して合コンをくり返すのだが…。働く女性たちのリアルな泣き笑いを描く婚活エンタメ決定版!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 682円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 344ページ |

“この本のタイトル「コンカツ?」の?マークが、この著者の個性や主張を表現しているように感じました。
始めて読む作家さんの本です。緻密な舞台設定と、生き生きとした登場人物の語り口調など、とても気に入りました。男の自分が読んで、ドン引きぎりぎりな内容。女性って、怖いですね。(著者は本当に男性なのだろうか?)
東京でバリバリと仕事をし、スタイルも良くて、オシャレも一生懸命な仲良しアラサー4人組が、ハウスシェアをし、毎週理想の結婚相手を見つけるべく、合コンを繰り返す。合コン相手の男を値踏みし、彼女たち自信も男性たちから値踏みされていることを知っていながらの心理戦、赤裸々な男の品評会、女性同士の友情、子供を生みたい女性の切実な願い。合コン以外のコンカツにプロのやっているお見合いパーティー、インターネットで異性を探すサービスなど、合コンとは違って、真剣にパートナーを探す雰囲気で行われる近年のサービス、さらに熟年離婚や熟年者同士のカップルなど、現代日本のリアルな社会現象も盛り込んだ1冊です。
“amazon.co.jpより
26位:エンジェル
~内容~
投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていた―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 586円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 304ページ |

“始めはどろどろした話かと思いました。書店の帯にあるように、「自分を殺した犯人探し」が主題なので。でも、読み終わって、感動するとかじーんときた、というよりもなぜかほんわかした気持ちになりました。
人が未来を託すとき、というのはこんな気持ちなのかな、と。冒頭で書かれている、産まれてくる赤ちゃんが感じる意外な生々しい感触もインパクトがありました。
『池袋ウエストゲートパーク』や『波の上の魔術師』などで著者の本には触れており、筆力のある作家さんだな、と思っていましたが、今回の本でも裏切られず、ますますファンになりそうです。
“amazon.co.jpより
25位:愛がいない部屋
~内容~
誰もが憧れる高層マンション。そこに住む愛子は、幸せな結婚生活を送るはずだった。しかし、ある日「愛」は暴力に変わり―(表題作)。セックスレスの夫婦生活に疲れた、うらら。彼女はマッサージ店で働く15歳年下の青年に想いを寄せるようになる。だが、突然彼にホテルへ誘われて…(「指の楽園」)。切なくて苦しい恋に悩みながらも、前を向いて歩いていく女性の姿を描いた10のラブストーリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 248ページ |

“石田衣良氏はウェストゲートパークで好きになった作家さん。しかし、それ意外の書物は個人的にあまり評価していなかった。
しかし、この短編集は良かった。「愛がいない部屋」と言うタイトルから勝手にヒドい恋愛話ばかりなんだろうと想像していたが、決してそんなことはなかった。確かにどうしようもない恋愛、憎愛模様もあったのは確かであるが、読んでいて暗くなる話ばかりではなく、心が温まる章もあった。
個人的に、「美丘」で感じた退屈な一つの恋愛をグダグダ描くより、この小説のように短く、ビシ、ビシと書く方が、石田氏にはあっているのかなぁ〜。と思った。
他の方も書いているが「大人の恋愛小説」と、いう言葉がぴったりくるいい短編集でした。
“amazon.co.jpより
24位:下北サンデーズ
~内容~
弱小劇団「下北サンデーズ」の門を叩いた里中ゆいか。壮絶に貧乏で情熱的かつ変態的な世界に圧倒されつつも、次第に女優としての才能を開花させていく。やがて下北サンデーズにも追い風が吹き始め、徐々にその知名度を上げていくが、思わぬトラブルも続発することに。演劇の聖地・下北沢を舞台に夢を懸けて奮闘する男女を描く青春グラフィティ。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 620円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 293ページ |

“売れない劇団の悲喜交交が、本当に面白かったです。それぞれのキャラが立って、周りにいそうではないけど、めちゃくちゃ思い入れしていました。
“amazon.co.jpより
23位:sex
~内容~
好きな人とたくさん―。夜の街灯の下で。図書館の片隅で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の12編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 304ページ |

“本を読んでイマジネーションを膨らませる喜び、光景や心情や感覚を日本語という言葉で表す難しさ、日本語で書かれているからこそ感じ取れる細心の襞。書店で手に取るのを憚るまっすぐなタイトル。
Sexって心と体で感じ取る人間として最高の到達点。だけどそれを言葉や文章で表現するって簡単じゃない。行為は誰もができるかもしれないけど、誰もが決して同じことをやれないんだ。
石田さんが表現していきたい根底はここなのかな。感情と感覚を表そうとしている作品にすごく琴線が触れます。「スローグッドバイ」や「1ポンドの悲しみ」、「娼年」や「逝年」といった作品に流れるもの。それは人と愛。男と女。出会えた人間どうしが出来る最高の理解。
石田さんの感覚描写、今後も期待してます! 日本語の深みを堪能したい。
“amazon.co.jpより
22位:夜を守る
~内容~
上野・アメ横。冴えない青春を送る四人が、街を守るために立ち上がった!失踪した相棒を捜すダンサー、引きこもりのイケメン、嫌がらせに悩むヤクザ、商店街を脅かす“ハイカラ窃盗団”…。メインストリートの守護天使たちが遭遇する数々の事件と、その活躍を描く痛快青春ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 681円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 320ページ |

“話の内容からIGWPと比べられると思うし、比べられるのは仕方ないと思う。
でも、IGWPみたいにちょっと世間の水準とは離れた能力を持つ男たちのストーリーではなくって、こちらは定職につかないどこにでもいそうな男を主人公にしたそれ。周りも固める登場人物もどこかすねに傷を持つ。故に親近感を持てる。
大人の少年探偵団を見ている感じ。キャラクターの描き方が相変わらず上手いと思う。
“amazon.co.jpより
21位:空は、今日も、青いか
~内容~
長引く不況にあえぐ日本。広がる格差、減ってゆく子ども、増える自殺…生きることはますます窮屈になっている。けれど本当は、勝ち組負け組の線引きなんかに意味はない。きみはきみらしく、ゆっくりとすすめばいいんだ―。働くことや恋すること、趣味、子育ての話題から世界情勢まで、しなやかな視線で時代を切り取り、閉塞した「今」を生きる若者たちにエールをおくる。著者初のエッセイ集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 506円 |
ジャンル | エッセイ |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 224ページ |

“石田 衣良さんの落ち着いた、あたたかい文章で心がとても温かくなります。世界情勢や仕事、命の問題についてやさしく語りかけてくれる、とても素晴らしい本です。一つの項目を読むだけで心のもやもやがふっとスッキリします。青空の写真が章の境ごとにあるのもとても癒されます。”amazon.co.jpより
20位:約束
~内容~
親友を突然うしなった男の子、リストラに晒され、息子に侮蔑されながらも日常に踏みとどまり続ける父、不登校を続ける少年が出会った廃品回収車の老人、女手一つで仕事を抱えながら育てた息子を襲った思いがけない病―苦しみから立ちあがり、もういちど人生を歩きだす人々の姿を鮮やかに切り取った短篇集。たくさん泣いたあとは、あなたの心にも、明日を生きるちいさな勇気が戻っているはず。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 528円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 248ページ |

“短編集なのがちょっと残念なくらいです。ひとつひとつの物語がぐっと切なく胸に来ます。生きるモティベーションも同時に与えてくれます。たまにはぐっと来て泣くようなことがないと心が滞留しちまいます。短編だからスムーズに泣けるって側面もあるかな。展開が早いので。
いくつかキーとなるセリフを見つけられます。親友を通り魔事件でなくした小学生のセリフ「僕が助かってごめんね、おじさん、おばさん」と親友の両親に向かって言う。。。もう、胸つぶれる・・・でも、そういうセリフ、普段の生活じゃ埋没しちゃってるから、大事にシミジミ感じたくなるのです。ここに潤いを。この短編集どうぞ。
“amazon.co.jpより
19位:北斗 ある殺人者の回心
~内容~
両親から激しい虐待を受けて育った少年、北斗。誰にも愛されず、愛することも知らない彼は、高校生の時、父親の死をきっかけに里親の綾子に引き取られ、人生で初めて安らぎを得る。しかし、ほどなく綾子が癌に侵され、医療詐欺にあい失意のうちに亡くなってしまう。心の支えを失った北斗は、暴走を始め―。孤独の果てに殺人を犯した若者の魂の叫びを描く傑作長編。第8回中央公論文芸賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 880円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 592ページ |

“最初にテレビドラマを観て、それから本を注文しました。子供時代に受けた身体と心両方の深い傷は、成人として持たなければならない様々の感情の発達を止めてしまいます。どんな治療やセラピーもその時は役に立ったと思っても、また、元の自分に戻ってしまうのです。あの里親のお母さんに充分甘えて、せめて20年は一緒に過ごして欲しかった。時間がかかるのですよ、心の発達には、、、。”amazon.co.jpより
18位:ラブソファに、ひとり
~内容~
今すぐ、誰とでもいいから、結婚したい―身体を内側から焼くような強烈な願望。でも、相手がもっている数字や条件をいくら積みあげても、人を好きになることはできない―予期せぬときにふと落ちる恋の感覚、加速度をつけて誰かに惹かれていく目が覚めるようなよろこび。運命は、わからないからこそ、素晴らしい。臆病の殻を一枚脱ぎ捨て、あなたもきっと、恋に踏みだしたくなる―当代一の名手が紡ぐ、極上恋愛短篇集!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 528円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 230ページ |

“新しいことにチャレンジしたり、つらいことから立ち直ったり、今までとは違う視点をもてるようになったりと、前向きな物語が詰まった短編集。主人公の目線から、主人公の経験と気持ちを描きながら、主人公に寄り添った物語9話構成となっている。どの話もちょうどいい(?)長さのため隙間隙間で読める。通勤時間とか寝る前とかで1話1話さっくり読める。
ただ、”ドラゴン&フラワー”の終わりだけは、なんだか納得いかないというか、モヤモヤ感が残るというか・・・いや、あの終わり方はアレで良いんだろうけど、それでも、もてないまじめ男の夢だの僻みだの言われたとしても、うーん、納得いかない。
読み終わって2日たつが、いまだにストーリーを思い出してモヤモヤ感に悩まされます。ということで、そんなモヤモヤ感を味わいたい方にもお勧め。いや、みんながモヤモヤ感を持つわけではないだろうけど(笑)
“amazon.co.jpより
17位:逝年
~内容~
人生にも恋愛にも退屈していた二十歳の夏、「娼夫」の道に足を踏み入れたリョウ。所属するボーイズクラブのオーナー・御堂静香が摘発され、クラブは解散したが、1年後、リョウは仲間と共に再開する。ほどなく静香も出所するが、彼女はエイズを発症していた。永遠の別れを前に、愛する人に自分は何ができるのか?性と生の輝きを切なく清澄にうたいあげる、至高の恋愛小説。傑作長編『娼年』続編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 473円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 240ページ |

“このはじめにすでにこの世にいないことを序章で書く切ない展開は琴線に触れます。この娼年の続編を読んでやはりレッスンを作者は読んでると確信しました。といっても悪口を言いたのではなく、とても気に入っています。ハラハラさせるだけの小説ではなく、潔いのです。オススメします。”amazon.co.jpより
16位:1ポンドの悲しみ
~内容~
数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた―(表題作)。16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプランナー…。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 272ページ |

“以前、石田さんが予告していたとおり、今度は30代のラブ・ストーリー集。いつもながら、心地よく読めました。某テレビ番組で、石田さんは、田舎は苦手で、虫とかもダメだし、人がたくさんいる都会が好きだということをおっしゃってたのですが、本当に石田さんは都会に暮らす男女をうまく切り取りますね。『1ポンドの悲しみ』には、もう大人になってしまった恋人達や夫婦の、ちょっとしたときめきや、こころのぶれが十篇、収められています。「ふたりの名前」は、読み始めたときなんてドライな恋人達だ・・・と呆れましたが、子猫が介入することで一変する、かわいらしい作品になっています。石田さんは男性作家の中でも、女性を書くのがうまい人だと思います。「声を探しに」の浩子、「デートは本屋で」の千晶なんかは、本当にいそうな女性ですね。読みながら、自分も結婚せずに30代までいたら、こんなふうな恋をしたかもなあ・・・と感じました。最後の「スターテイング・オーバー」は、ドラマみたいで、後味のいい作品でした。”amazon.co.jpより
15位:LAST
~内容~
外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。住宅ローンに押し潰されそうな主婦が選んだ最後の仕事とは(「ラストジョブ」)。リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く。明日への予感に震える新境地の連作集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 495円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 320ページ |

“時代背景を出し過ぎた作品というのは、後の古臭くなるというが、この作品はそこに敢然と挑戦しているように思える。それぞれLASTな人たちが出てくるが、危ない人たちばかりだ。イカレタ外科医のベトナムでの稚児買春に同行したカメラマンの話が一番、胸に響いた。
“amazon.co.jpより
14位:シューカツ!
~内容~
大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。目標は最難関マスコミ全員合格!クールなリーダー、美貌の準ミスキャンパス、理論派メガネ男子、体育会柔道部、テニスサークル副部長、ぽっちゃり型の女性誌編集志望と個性豊かなメンバーの、闘いと挫折と恋の行方。直球の青春小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 422ページ |

“石田衣良さんの就活作品です(^-^*)/
まず僕が石田さんを読み始めたのは2015年の元旦前後で、今作品も読もうとは思ったものの、当時は初の肉体仕事に転職してから半年後で毎日筋肉痛に悩まされており、『いつか仕事に慣れる日が来るのか?この仕事を続けられるのか?』という大きな不安があったため、新卒就活というテーマの今作品を読めずにいました。
でも去年末に読んだ書店ガールで今作品が紹介されており、『仕事に慣れた今ならワクワクして読めそう!』と読んだ次第です♪
そしたら、流石は石田さん!とばかりに、見事な面白さでした!就活の状況を見事に描きつつ、友情や恋愛も程よく絡ませ、結局は『勉強や資質も大切だけど、仕事で最重要なのは人間力』という結びも見事且つ、僕も実感している事ですし、仲間の引きこもり解決等を盛り込む事で、『新卒就職だけが全てじゃない。生涯賃金だけが全てじゃない』という結びも素晴らしく、加えてラストは主人公の2種類の選択結果を明かさないまま終わりますが、『明かされなくても大満足!想像する事にワクワク出来る!』という心境にさせてくれまして、『最後に明かされなくて残念(>_<)』な作品はこの世にたくさんある中、それでも大満足させてくれた事に、改めて石田さん素晴らしいな!と感動したばかりです(^-^*)/
来週には石田さんが『池袋ウエストゲートパーク・シリーズ』以外で、久しぶりに新刊発売日購入したいと思えた『不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲 』が発売で物凄く楽しみですし、今作品も就活&青春作品として是非オススメの名作です(^-^*)/
“amazon.co.jpより
13位:清く貧しく美しく
~内容~
30歳・ネット通販大手の倉庫で働く非正規の堅志と、スーパーでパートをする28歳の日菜子。二人はおたがいを守りあって生きていこうと決めた。だが、堅志に正社員登用の話がきたことをきっかけに、日々に少しずつ変化が訪れる―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1760円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 314ページ |

“面白くて一気読みでした。若い人にはイライラするかもしれませんが(笑)、キモは「結局人はそんなに変われない」という事だと思います。ネタバレしますが、主人公が喜んで一流企業にするような人物ならば、そもそも最初からこの2人は付き合っていないと思います。これは女性も同じで、言い寄られた男に簡単になびくようであれば、やはり、この2人は最初から付き合っていなかったでしょう。そういう意味では予想地点に落ち着いた無難な結末で、意外性はないですが、ある程度人生経験を積んだ方であれば納得する良いラストでした。どなたかが書いていらっしゃいましたが、続編書けそうですね。期待しています。”amazon.co.jpより
12位:親指の恋人
~内容~
恵まれた環境に育ちながら、夢も希望も目標もない日々を送っていた20歳の澄雄。しかしある日携帯の出会い系サイトでジュリアとめぐりあい、彼の人生は一変してしまう。言葉をしらない獣のようにつながりあい、愛しあう二人だったが、六本木ヒルズに住む学生とパン工場で働く契約社員では、あまりにも住む世界が違いすぎた。格差社会に引き裂かれ、それでも命がけて恋を全うしようとする恋人たちを描く。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 304ページ |

“豊かな家庭に生まれ、それまでの人生は苦労知らず。人生に目的がもてないことが悩みである青年。正反対に家庭に恵まれずに、苦労ばかりをし続ける少女。二人の出会いが携帯サイトの出会い系。初めのやり取りはメールから始まる。
本当の気持ちを探りながら、思いを深めていく二人。それを取り巻く人々の邪魔立て。恋に障害はつきものというけれど、本人の気持ちをさておき、勝手な幸せを押し付けようとする人々にもやきもきさせられる。
気持ちがどれほど伝えられるのか。それを考えさせられた。
“amazon.co.jpより
11位:ブルータワー
~内容~
悪性の脳腫瘍で死を宣告された男の意識が、突然200年後にタイムスリップする。そこは黄魔という死亡率87%のウイルスが猛威を振るう、外に出ることは死を意味する世界。人類は「塔」の中で完全な階級社会を形成して暮らしていた。その絶望的な世界に希望を見出すため、男は闘いを決意する!長編SFファンタジー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 360円 |
ジャンル | SF小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 504ページ |

“SFはあまり読みつけない。タイムマシンやら失われた世界などの古典的作品を
読んでいるくらいだ。石田衣良のほうもR25の巻末エッセイや数本の短編程度しか手にとっていない。
しかしそれでも良く分かる。この本は素晴らしい。どうか恋愛小説や推理小説を好む人にこそ読んでもらいたい。必ず清清しい読後感と明日への活力を得ることができるだろう。
“amazon.co.jpより
10位:波のうえの魔術師
~内容~
世界がまるで変わってしまう一日がある。おれの場合、相手は七十近い男性だった。あの銀行を撃ち落とせ!謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの〝おれ〟だった。マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは……。新時代の経済クライムサスペンス。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 682円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 301ページ |

“株に興味がある人は読むといいかも。この本が原作のドラマは数多くのトレーダーを生み出しました。作中での方法はいささか時代遅れと思われるが真似して見るのも良いかもしれません。著者の石田衣良氏は今の時代でも日経新聞から情報を得ることをおすすめしていました。
“amazon.co.jpより
9位:アキハバラ@DEEP
~内容~
社会からドロップアウトした5人のおたく青年と、コスプレ喫茶のアイドル。彼らが裏秋葉原で出会ったとき、インターネットに革命を起こすeビジネスが生まれた。そしてネットの覇権を握ろうとする悪の帝王に、おたくの誇りをかけた戦いを挑む!TVドラマ、映画の原作としても話題の長篇青春電脳小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 847円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 542ページ |

“著者の熱が感じられる作品でした。秋葉原という場所は、確かに不思議な場所です。海外に知られている日本の最も有名な場所として本書でも表記されていますが、東京の中でも独特の雰囲気です。
新宿、渋谷。原宿、六本木といったファッションやモード的なものと異なります。
著者は、世界の中の、おたくの聖地という表現も使っていますが、言いえて妙の感です。著者は、そういう場所で、ハンディをもって、社会の底辺部にいる若者に思いを託したようです。プロットはシンプルなのですが、登場人物のキャラクターが抜群に良いです。そして、一般の読者にも届くようにわかりやすく表現されたアキバと電子の世界。著者の力量があってこその作品でしょう。睡眠時間をを削って読み続けた作品です。
“amazon.co.jpより
8位:スローグッドバイ
~内容~
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え―(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 272ページ |

“一度手放したりなくしたりした後、しばらくしてふとまた読みたくなる本がある。私の場合は「雨の日には車をみがいて」「スローカーブをもう一球」などがそうだが、この本もそうだった。この本を初めて読んだのは・・・何年前なんだろう? 石田衣良という作家を知ったのもこの本だったし、「池袋ウエストゲート」はドラマで知ってはいたものの、興味がなかったせいか、原作者など気にもしなかった。だからたまたまこの本を手に取り、気にいって他の作品を検索した時、ずいぶん驚いた。文体・内容ともに他の方のレビューにもあるが、淡々としていて、すごくドラマチックではない。しかしありふれた・・・現実にあるような話でもない。そのさじ加減が自分にはツボだったのかもしれない。特に「フリフリ」「真珠のコップ」がよかった。”amazon.co.jpより
7位:オネスティ
~内容~
「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。ほかの人を好きになっても、結婚しても、ずっと好きでいるけれど、赤ちゃんをつくるようなことはしない」カイとミノリは、幼き日に交わした約束を大切に守りながら成長していく。そんな二人の関係は大人になってもずっと続いていき―。人をどれくらい誠実に愛することができるのかを問う純愛的長編小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 682円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 328ページ |

“「娼年」、「逝年」が大好きでした。期待して本書を読みました。私はすごーく良かったです。読んでて辛くならないのも良かった。石田衣良さんは人間の心理描写がやっぱり上手。色々わかっている上でクールに書いてあるのが、またいい。IWGPみたいなお話を書かれても素晴らしいけど、私はこういうお話もまた読みたいです。
本書は、歪な愛情。でもそれを抱えても適度に生きていけて、ただ譲れない部分が露呈した時に崩れ出すのか否か。それを丁寧に真っ直ぐに書かれたお話でした。私はこのお話好きです。
“amazon.co.jpより
6位:夜の桃
~内容~
これほどの快楽は、きっとどこか真っ暗な場所に通じている―。成功した仕事、洒落た生活、美しい妻と魅力的な愛人。全ては玩具にすぎなかった。安逸な日々を謳歌していた雅人が出会った少女のような女。いちずに自分を求めてくる彼女の、秘密の過去を知った時、雅人はすでに底知れぬ恋に陥っていた。禁断の関係ゆえに深まる性愛を究極まで描き切った、瑞々しくも濃密な恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 377ページ |

“単なるエロ小説を期待してる人は、読んでも何も得られないし感じないと思います。
遊びの領域を越え、複数の女性と愛を持って接することが日常的にあり、女性の秘めたる欲求が開放された時の光景を知っている。恋愛とは別次元での愛のあるセックスを知っていてそしてその他では得られない温もりと寂しさ、ドラッグのような快楽とリスクのバランスを知っている
そんな生き方をしている人にとってはすごく響くものがあるんじゃないでしょうか。
僕にとっては自分の女性に対する考え方…こういうことだったのかもしれない!と、初めて自分の持つ女性観を具現化してくれた作品であります。
この話が「希薄」だと言っている方は、人生におけるセックスライフが少し「希薄」なんじゃないかな。日本人のほとんどはそういう男性なんだろうけど。
“amazon.co.jpより
5位:美丘
~内容~
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 304ページ |

“バスの中で読んでいたのですが、思わずぐっときてしまいました。普通バスの中で本読むなんて、考えられないのですが(酔う。。)一気に読んでしまいました。
一見すると、ありふれたストーリーなんですが、「美丘」の奔放でパワフル、でもふとした瞬間に見える弱さとか、繊細さ。一日一日と押し寄せてくる病魔への恐怖。
自分が生きているって、当たり前って思ってるけど、本当はそうじゃなくって。日々生きていることに感謝です。
“amazon.co.jpより
4位:うつくしい子ども
~内容~
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 285ページ |

“神戸のとよく似た事件。始まりはとくにどうってことないと思ったけれど、後半「ぼく」が立ち上がっていくところ、興奮で本を手放せなくなってしまった。新聞記者の視点で書くところと「ぼく」の一人称で書くところ、文体もまったく変えていて、実に高度なテクニック。加害者の家族となってしまった主人公がどんどん成長していくところは、手を差し伸べたくなるほど、なぜか愛しく感じた。彼こそが、ほんとに美しいこどもなんだ。”amazon.co.jpより
3位:娼年
~内容~
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 440円 |
ジャンル | 恋愛小説 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 224ページ |

“石田衣良さんの作品の持つ文体の美しさが際立ち、透明な清んだ水色を思わせる作品でした。少年の男娼の話ですが、やさしくほろ苦い胸がキュンとなるような青春小説を読んだような読後感です。
キャラクター設定も魅力的でした。特に主人公の少年は適度に美少年で知性と清潔感があり、この物語が清んだ水色でいる事の基本です。この主人公の心や知性、雰囲気が行為を性的な意味だけでなく、愛情や優しさを感じさせるもににさせています。また、もの言えぬ少女、咲良さんや主人公が恋する男娼のクラブのオーナー等の心の内面を書き出す作者の筆力に感動。石田さんの作品内では私のベストワンです。
“amazon.co.jpより
2位:4TEEN
~内容~
東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない―。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 605円 |
ジャンル | 青春小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 329ページ |

“丁度このレビューを書いている時,4teen が今年の直木賞に輝いたというニュースが入ってきました.ひそかに注目していた地元の女の子が一躍全国区アイドルになったような,嬉しいようなちょっと残念なような,そんな気持ちです.月島に暮す中学二年生四人組の日々が記載されるこの本の魅力は,その軽快さ(軽薄さ,ではない),バランスの良さ(中にはちょっと大袈裟な出来事も有りますが),そして清潔感ではないでしょうか.
性やきわどい内容に触れる時には文体が清潔になり,湿った,べと付いた感触が全くしないのは作者の力量だろうと思います.「え?」と思うような行動もとるのですが,4人の主人公の性根が優しいのも読後感を良くしている一因かもしれません.特に遠方への自転車旅行と偽って2泊3日で新宿の繁華街を探訪する最終章は,後半に素敵な台詞が沢山出てきますし,最後の止めの文章もすごく良いですし,秀逸だと思います.各章はそれぞれ独立しているので,短編集のように別々に楽しむこともできます.前述のように清潔な文体ですし,「仕事が忙しくて疲れ果てて帰宅するので,重厚な本など読めない!」という方にもお勧めできる1冊です.”amazon.co.jpより
1位:池袋ウエストゲートパーク
~内容~
池袋西口公園(おれたちはカッコつけるときはいつも「ウエストゲートパーク」と呼んでいた)の本当の顔は週末の真夜中。噴水のまわりの円形広場はナンパコロシアムになる。ベンチに女たちが座り、男たちはぐるぐると円を描きながら順番に声をかけていく――。
ミステリーの「いま」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団……命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ、第一作!青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さ。クセになリます。(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 文春文庫 |
著者 | 石田 衣良 |
ページ数 | 367ページ |

“弱者の反撃!! このシリーズの根底にあるのはこのテーマではないだろうか?強者は弱者を虐げ、その弱者はより弱者を食い物にする。それに対する小気味よい反撃。
キャラクターも魅力的で、毎回楽しませてくれる。著者としてはその中に社会問題に対する提起を織り込みたいのかもしれないが、読者にそれを考えさせるには設定がローカルすぎるんじゃ無いかと思う。
似たようなテーマでアンドリュー・ヴァクスのバークシリーズがあるが、私は本作の方が軽さと救いがある分好みだ。”amazon.co.jpより
石田衣良の小説のおすすめの選び方
シリーズで選ぶ
池袋ウエストゲートパークシリーズ
池袋ウエストゲートパークシリーズは石田衣良さんの代表作でドラマ化や漫画化、2020年10月にはアニメ化もされた作品です。池袋西口公園を舞台に個性的で魅力的な登場人物の青春を描くストーリーです。アウトロー的な雰囲気を持ちながら、ユーモアがありテンポある疾走感が魅力的なシリーズです。
娼年シリーズ
娼年シリーズはボーイズバーで働く娼夫を主人公にした作品です。女性たちの欲望を描いておりその中で愛をはぐくむストーリーです。性描写も多くありますが、本質は優しさや美しさに溢れたシリーズです。このシリーズはドラマ化や映画化もされているほどの人気作品なので恋愛小説が好きな方は是非手に取って見る事をおすすめします。
ジャンルで選ぶ

恋愛小説
田中衣良さんの恋愛小説は、純愛や心温まる感動的な恋愛、官能的な恋愛など多種多様の種類があり多種多様の恋愛小説を書いています。女性目線の細かい心理描写は男性作家でありながら女性ファンに定評があります。緻密で本格的な恋愛小説を読みたい方は特におすすめです。

ミステリー小説
石田衣良さんのミステリー小説は個性的な登場人物が魅力的です。その登場人物が織りなす先の読めない意外性のあるストーリーは読者を魅了します。また、読みやすくスピード感があるのもおすすめです。石田衣良さんのミステリー小説は非常に読みやすいのでミステリー小説が苦手な方でも楽しくよめるのでおすすめです。

青春小説
石田衣良さんの青春小説は爽やかで心温まるストーリーが多いのが特徴です。その中で思春期特有の悩み、葛藤、友情、恋愛をテーマにした作品が多く、感情移入しながら自分の青春時代を思い出しながら読む事ができるでしょう。青春小説が好きな方や切なく心温まる話が読みたい方におすすめです。

エッセイ
石田衣良さんのエッセイは若者たちに向けたメッセージや現代社会へ警報を鳴らし風刺を活かした作品が多いです。等身大で分かりやすく優しく心地よい文章が特徴的です。働くことや趣味、恋愛、政界情勢など多種多様のテーマでエッセイを執筆しています。小説が苦手な方や石田衣良さんが何を考えているかを知りたい方におすすめです。
メディアミックス作品を選ぶ
ドラマ化
石田衣良さんの人気作品は多くの作品がドラマ化されています。石田衣良さんの代表的なシリーズである「池袋ウエストゲートパーク」もドラマ化され、高い視聴率を誇りました。その他にも「下北サンデーズ」「美丘」「眠れる真珠」などの作品も人気が高い作品でいずれもドラマ化しています。ドラマ化された作品はそれだけ人気のある作品と言えるので、石田衣良さんの作品でその作品を読むか迷っている方はドラマ化されている作品を読む事をおすすめします。また、映像で雰囲気やストーリーを知ることで原作を読むときにイメージしやすいので、小説を読むのが苦手な方は、ドラマから見るのをおすすめします。

映画化
石田衣良さんの作品は映画化になっている作品も多くあります。最近の作品では2006年公開の「アキハバラ@DEEP」と2018年に公開された「娼年」が話題になりました。映画には映画の小説にはの良さがあるので見比べてみるのも良いでしょう。また、映画を見て内容を理解した後で小説を読むと頭に入りやすいので、小説に慣れていない方にもおすすめです。

舞台化
石田衣良さんの代表作である池袋ウエストゲートパークや娼年は舞台化もされています。この両作品はドラマ化や漫画化もされているので両作品は石田衣良さんの代表作品と言える作品なので押さえておくのがおすすめです。また、舞台が好きな方で石田衣良さんの舞台化を見る機会があれば読んで見る事をおすすめします。

漫画化
石田衣良さんの多くの作品が漫画化されています。石田衣良さんの代表作である池袋ウエストゲートパークや娼年も漫画化されており、小説が読むのは苦手な方は漫画から入るのもいいでしょう。漫画である程度の雰囲気や話の流れを知ったうえで、小説を読むとすらすら読む事ができるでしょう。また、漫画化された作品はエンターテイメント性に富んだ作品が多いので、石田衣良さんの作品を初めて読まれる方は漫画化された作品を読むのがおすすめです。

小説の長さで選ぶ
長編小説
読み応えのある小説を読みたいのならば長編小説がおすすめです。400ページを超えるような長い小説もありますが、テンポがあり読みやすい文章なので普段、短編小説しか読まない方や長い小説だと挫折してしまう方もすらすらと読む事ができるでしょう。また、石田衣良さんは様々な人気シリーズを世に送り出しています。特に有名なのは「池袋ウエストパークシリーズ」でドラマ化もされた石田衣良さんの人気シリーズの一つです。シリーズ物は読めば読むほど登場人物に感情移入をし次の作品が読みたくなってきます。時間がある時に集中的に読書したい方は長編小説、特にシリーズものを読むのがおすすめです。
短編小説
石田衣良さんのほとんどの短編小説は短編集として出版されています。1冊に10作品ほどの小説が掲載されており手軽に読む事ができます。通勤時間などの移動時間や仕事や学校などの休憩時間などの隙間時間に読めるのが短編集の魅力の一つと言えるでしょう。読書時間があまり取れない方や長い話を読むのが苦手な方は短編小説がおすすめです。

ターゲットで選ぶ
若者向け作品
魅力的なキャラクターが登場し活躍する作品は石田衣良さんの真骨頂と言えるでしょう。その代表作である池袋ウエストパークシリーズはその爽快感は若者に人気を博する作品で、多くの若いファンの方を魅了しています。リズム感があり人間関係の面白い作品を読みたい方におすすめです。
女性向け作品
女性のファンの方も多い石田衣良さんは女性向けの作品も多く執筆しています。女性視線で書かれた繊細で品のある恋愛小説が女性に特に人気のある作品です。官能的な雰囲気のある作品も多いですが、優しくテンポのある文章なので下品さを感じません。ストーリーは切なく美しい話が多く、感動をもたらす小説を読みたい方はおすすめです。
雰囲気で選ぶ
明るい雰囲気の作品
石田衣良さんの作品は社会問題にスポットを当てていますが、個性的で面白いキャラクターが各々の問題を乗り越えていく話しが多いので、作品の雰囲気は明るめの作品が多いです。思わず涙を流してしまうような感動する作品も多いので、気持ちをリフレッシュしたりストレス解消をしたい方におすすめです。また、明るい雰囲気を醸し出している作品を読みたいのであれば青春小説や恋愛小説を手に取って見るといいでしょう。
暗い雰囲気の作品
石田衣良さんの作品の中には9.11同時多発テロや神戸連続殺傷事件など実際に起こった事件を取り扱っています。雰囲気が暗いだけでなくそのような状況でどのように生きるかなど奥深いストーリーが魅力的です。物事を深く考えたい方や新しい考え方を取り入れたい方におすすめです。
石田衣良の小説のおすすめまとめ
今回は石田衣良さんのおすすめ作品とその選び方について紹介してきました。石田衣良さんは青春や恋愛、社会問題など様々なテーマで作品を書いています。生きている素晴らしさ楽しさを実感できる作品も多くあります。文章もテンポがあり読みやすい作品が多いので普段あまり小説を読まない方にもおすすめできる作家さんです。今回の紹介で石田衣良さんの作品を読むきっかけになれば幸いです。
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