ショートショートといえば、星新一さんを思い浮かべるという方も少なくないのではないでしょうか。星新一さんは、1000を超えるショートショート作品を世に出し、日本文学に新たなジャンルを築きました。星新一さんのショートショート作品は、多彩なジャンルがあるので自分にぴったりの作品が見つかるかもしれません。今回は、星新一さんのおすすめ作品をジャンル・メディアミックスなどを基準にしてランキング形式でご紹介いたします。
おすすめの小説家星新一とは
1926年、星新一さんは星製薬創始者の子息として生を受けました。実は、一度は社長として経営者の道を歩んだこともあります。多くの挫折を経験した末に、星新一さんは作家デビューしました。星新一さんの作品といえば、ショートショートが有名ですよね。あまりにも短い作品だと中身が薄いのではないかと思う方もおられるのではないでしょうか。星新一さんの作品は、表現の仕方が非常にユニークで短いながらに星新一さんの世界観に浸ることができます。
星新一のおすすめジャンルショートショートとは
ショートショートと聞いて、名前の通り短い短編小説のようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。ショートショートとは簡単に言えば、短編小説よりもさらに短い作品のことです。しかし定義は曖昧で、一般的には短編小説やショートストーリーとは違う独自のカテゴリーとされています。また、ジャンルもSF、ミステリー、ファンタジーなど多岐に渡ります。
星新一の小説のおすすめ人気比較ランキング
20位:人民は弱し 官吏は強し
~内容~
明治末、12年間の米国留学から帰った星一は製薬会社を興した。日本で初めてモルヒネの精製に成功するなど事業は飛躍的に発展したが、星の自由な物の考え方は、保身第一の官僚たちの反感を買った。陰湿な政争に巻きこまれ、官憲の執拗きわまる妨害をうけ、会社はしだいに窮地に追いこまれる…。最後まで屈服することなく腐敗した官僚組織と闘い続けた父の姿を愛情をこめて描く。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 320ページ |

“かつて、ノーベル賞学者が、「日本人は個々のポテンシャルでは欧米に勝っても、システムで負けてしまう。」という趣旨のことを言っていた。米国でそんなシステムを学び、体現しようとした、清々とした人物が、過去にもいたのだ。一本筋の通った、当時としてはプリンシプルある数少ない日本人実業家である星一の物語。
その生き様に学ぶところは大きい。
懐柔策によって動き始めた巨大な横車は、最初は小さく、そして最後にはその会社の息の根を止めるほどに大きな影響を及ぼす。苦心して正論で対抗するも、その声むなしく「必殺、たらいまわし。」の前になすすべは絶たれてゆく。そんな最中、彼はどんな気持ちだったろう。その無念の気持ちが、息子の筆に乗ってこの作品として結実させたのかもしれない。高い志とは何か?考えさせてくれる良作である。
“amazon.co.jpより
19位:エヌ氏の遊園地
~内容~
エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど…。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは…。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった…。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 605円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 320ページ |

“「エヌ氏の遊園地」には31編のショート・ショートが収録されれいます。星新一の解説風あとがきもあります。どれも面白いものばかりですが、「殺し屋ですのよ」は最近テレビでも放送されたものです。”amazon.co.jpより
18位:天国からの道
~内容~
前人未到のショートショート1001編という偉業を達成した星新一。長い作家生活のなかで単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。デビュー以前の処女作「孤のためいき」など初期作品と、1001編到達後の「担当員」を収録。さらに、文庫未収録のショートショート6編を加える。「まだ読んでいなかった」作品をそろえた、愛読者必携の一冊。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 文芸作品 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 288ページ |

“ショートショート1001編執筆の快挙を成し遂げた星新一。本書は氏の久しぶりの文庫新刊である。収録内容がうれしい。単行本未収録作品+文庫本見収録作品。この中には幻の処女作品「狐のためいき」と1001編の後に書かれた「担当者」も含まれている。前者はペーソス感溢るる叙情的な一品、後者はまるで氏の遺言のような味わいのある作品であった。読後一番感銘を受けた作品は「収穫」。ショートショートというテイストと氏の多くを語らない簡潔な文章だからこそ、生まれたのではないかと思わせる「果てしなき深み」を覚えた。はたして解説にも同様のことが書かれていて驚く。ここ半年ほど停滞中であった氏のショートショート完全読破計画を再開することを宣言して拙文を終わりたい。”amazon.co.jpより
17位:ちぐはぐな部品
~内容~
事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。しかたなく外に出ることにしたムント氏。そこは動くものがなにひとつない世界だった。「凍った時間」ほか、29篇。SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 528円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 303ページ |

“昭和47年に初版されたものなんて信じられないです。まるで未来を予想しているかのようで引き込まれました。特に「凍った時間」「神」「鬼」「壁の穴」は星先生しか書けないと思いました。あと「シャーロック・ホームズの内幕」「恋がいっぱい」「最高の悪事」も面白かったです。”amazon.co.jpより
16位:白い服の男
~内容~
横領、強盗、殺人…こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ―人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた―軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 539円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 224ページ |

“寓話の復興を目標とした星新一(「気まぐれ博物誌」所収の「人間の描写」より)の作品の中でも、特に強烈な社会風刺を感じる作品集。多様化する犯罪動機,その後の犯人認定過程,そして刑のあり方など,現在,大きな問題となっていることに対して,新鮮な視点を提供してくれる表題作「白い服の男」、当初の予想とは異なる形で目標を達成してしまう「特殊大量殺人機」などを含めた全10篇。
根源的な問いかけこそ、SFの使命である(「気まぐれ博物誌所収」の「SFの視点」より)という姿勢が如実に顕れている。
“amazon.co.jpより
15位:番号をどうぞ
~内容~
星新一おもしろ掘り出し市。新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの面白さ!『朝の読書』に最適。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1430円 |
ジャンル | 童話 |
出版社 | 理論社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 195ページ |

“現代社会を見事に映し出している作品だと思います。朝読書に最適です。”amazon.co.jpより
14位:妖精配給会社
~内容~
他の星から流れ着いた“妖精”は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけとなった時、過去の記録を調べていた老社員の頭を一つの疑惑がよぎった…諷刺と戦慄の表題作など、ショートショートの傑作35編を収録した、夢と笑いの楽しい宝石箱。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 368ページ |

“中学、高校とでほとんどのを読んでしまった・・・つもりでした。読んでいないものが一杯在って、大満足でした。他の方々も言うてましたが、表現方法に多少の時代を感じさせますが、物語としては全く古さと言うものを感じさせません。凄いです。少し捻りの利いた単発ドラマなどをテレビで目にすることが多少在るのですが、どこかで聞いた様な筋書きだ・・・なぁ等と感じた場合、星新一の短編小説みたいなストーリーだったりする事が、多々在ります。それだけ(現代に於いても)斬新なアイデアが詰まった、短編集なのだと思います。
迷ったら、まずは手に取ってみてください。後悔はしないはずです。
“amazon.co.jpより
13位:おせっかいな神々
~内容~
神さまはおせっかい! 金もうけの夢を叶えてくれた“笑い顔の神”の正体は? スマートなユーモアあふれるショートショート集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 352ページ |

“もともと中国人ですが、日本語の先生から紹介してもらった本ですから、手早くアマゾンで買ってきました。内容も面白いし、言葉も理解しやすいです。外国人なら、中級以上のレベルの方にとても合うと思います。”amazon.co.jpより
12位:マイ国家
~内容~
マイホームを“マイ国家”として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。犯罪か?狂気か?―世間の常識や通念を、新鮮奇抜な発想でくつがえし、一見平和な文明社会にひそむ恐怖と幻想を、冴えた皮肉とユーモアでとらえたショートショート31編。卓抜なアイディアとプロットを縦横に織りなして、夢の飛翔へと誘う魔法のカーペット。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 336ページ |

“毎話毎話想像もつかない落ちがあり、この話が30年以上前のものだということに驚かされる。
タイトルの「マイ国家」は今年の漢字にもなった某国家の元首を彷彿とさせる。
“amazon.co.jpより
11位:妄想銀行
~内容~
人間の妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は大繁盛! しかし博士は、彼を思う女からとった妄想を、自分の愛する女性にと……32編。
(Amazonより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 352ページ |

“星新一さんのショートショートはどれを見ても面白いです。
1冊読んだらまた1冊、と言った具体に何冊も買い続けてしまいます。
“amazon.co.jpより
10位:おのぞみの結末
~内容~
家事万能のロボットを手に入れたら…。世界平和をめざす秘密組織が実権を握ったら…。安逸と平穏をのぞみながら、退屈な日々にあきたらず、精神と肉体の新たな冒険を求める人間。超現代のなかでも、あいかわらず滑稽で愛すべき、人間らしい心の動きをスマートに描く11編。新鮮な発想、奇想天外なストーリーの展開、そして意外な結末は、あたかもアイディアを凝集した玉手箱。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 572円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 224ページ |

“毎晩寝るときに部屋の電気を消した後にiPadのkindleアプリで読んでいるのですが、一日1話にしようと思ってもどうしても「あと1話だけ」といった具合に読んでしまい、なかなか眠れません。こうなればもう星新一さんの作品を全部読んでしまおうと思ったのですが、膨大な数の作品を残されているのでそれも大変そうです。
本当に面白いです。先述の通りたくさんの作品を書かれていますので、これからも末永く楽しませていただきます。
“amazon.co.jpより
9位:おーい でてこーい
~内容~
あなたはショートショートって知っていますか?すごく短くて、ラストには奇想天外などんでん返しのある小説のことです。星新一は、そのショートショートの天才です。生涯に1000編以上も書いた、その作品の中から14作品を選りすぐりました。すぐ読めて、ながく楽しめる星新一の世界。小学上級から。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1249円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 264ページ |

“星新一さんの作品の人気投票で選ばれたベスト5作品と、作家の加藤まさしさんが独自に選んだ作品と、全部で十四のショートショートで出来ている一冊。星新一さんのショートショートに夢中になってあれもこれもと読んでいった頃にタイムスリップする気持ちで読んでいきました。お小遣いを手に近所の駄菓子屋に行って、お菓子とかおもちゃとかを買って遊んだ子供の頃に帰った気持ち。江戸川乱歩の作品もそうだけど、読んでいてすごーくなつかしかったなあ(笑) 鮮やかな手品を見せられたみたいに、短い話の不思議の魔法に魅了されました。わくわくしました。
なかでも、砂時計をひっくり返すような趣向が実に見事に効いている「おーい でてこーい」、地球が見る最後の夢の景色をパノラマ風に描いた「午後の恐竜」、ラスト一行の余韻が味わい深く身にしみる「鍵」、この三つのショートショートは本当に素敵で素晴らしかった。
そのほかの収録作品も面白いですよ。「愛の鍵」「肩の上の秘書」「服を着たゾウ」「最後の地球人」「処刑」「ボッコちゃん」「顔のうえの軌道」「そして、だれも・・・・・・」「ある夜の物語」「宇宙の男たち」「羽衣(はごろも)」。
“amazon.co.jpより
8位:未来いそっぷ
~内容~
『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』など、誰でもごぞんじの寓話の世界。語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかると、ビックリ驚く大革命。時代が変れば話も変るとはいえ、古典的な物語をこんなふうに改作してしまっていいものかどうか、ちょっぴり気になりますが―。表題作など、愉しい笑いと痛烈な風刺で別世界へご案内するショート・ショート33編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 320ページ |

“ショートショートという言葉を定着させた星新一さんの作品集。星さんの作品は、粒揃いで面白いと思うのですが、何しろ、たくさん、出版されているので、初めての方は、どれを読もうか、悩んでしまうような気がします。
この作品集は、表題通りに、イソップの童話をベースにした、短めの作品の他に、SFものや、ちょっと、ブラックなものまで、結構、バラエティに富んだ作品が収められているので、初めて星新一さんを読む方に、オススメし易い一冊です。
“amazon.co.jpより
7位:ブランコの向こうで
~内容~
ある日学校の帰り道に、もうひとりのぼくに出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら…。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 506円 |
ジャンル | ファンタジー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 224ページ |

“ご存じの方も多いでしょうが元々は「誰も知らない国で」というタイトルで出ていた本でした。昔、初版が実家にありとても好きな本で大人になった時に久しぶりに読みたいと思ったのですがタイトルが思い出せず「誰も知らない世界で」と思い込んでいました。ネットが普及し調べ物が格段に楽になってからも「誰も知らない世界で」ではヒットせず、表紙も「青いバックに赤いヤジロベエ」だと思いこんでいてそっち方向から調べてもヒットしませんでした。「きっとあまり知られてないマイナーな本だったのかも・・・」なんて勝手に失礼な事も考えていたのですが先日何気なしに「誰も知らない国で」に変えて検索したら見事に見覚えのある本の表紙が出て来ました。これだ!と思い調べると今は「ブランコのむこうで」というタイトルになっているとか。早速注文し今は娘に毎晩聞かせています。まだ5才ですが毎晩楽しみに聞いてくれて「え〜いいところだったのに!」と続きを楽しみにしています。娘の理解度を探りながら難しい言葉を説明しながらなので時間がかかってしまってますがもうすぐ終わりそう。自分の懐かしい思いと娘が楽しそうに聞いてくれる姿で毎晩読書の時間が楽しみです。これを読み終えてしまったら何を読もうかな?”amazon.co.jpより
6位:ようこそ地球さん
~内容~
文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――
人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。(Amazonより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 448ページ |

“久しぶりに星さんのショートショートを。小学校高学年から中学生にかけて読み漁っていた記憶がある。あの頃はオチばかりに目がいっていたけれど、今読み返してみると結末に至るまでのお話がとても面白い。
裏表紙の紹介に「現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。」とある。清涼剤な作品もあるけれど、むしろ空虚さを感じさせる作品が印象に残る。大正15年生まれの星さんの昭和30年代前半の作品集、ということを考えると、戦争を体験した者が戦後の繁栄を冷徹に見つめる姿が目に浮かぶ。
本書所収の一編「殉教」の中で登場人物がこんなことを言っている。現代とは不老長寿の薬と、不安感を高める薬とを、いっしょにして飲まされたようなものだ。この作品が書かれて60年ほど経っているはずだが、わたしたちはまだこの薬を飲まされ続けているようだ。
“amazon.co.jpより
5位:きまぐれロボット
~内容~
おなかがすいたら料理を作り、あとかたづけに、へやのそうじ、退屈すれば話し相手に。なんでもできるロボットを連れて離れ島の別荘に出かけたエヌ氏。だがロボットはしだいにおかしな行動を取りはじめる…。次々と飛びだす博士のフシギな発明、発見が、さまざまな騒動を巻き起こす―!ちょっぴりリアルでちょっぴりユーモラス。「ショートショートの神様」と呼ばれた星新一の、時をこえて読みつがれる傑作27編!!小学中級から。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 168ページ |

“私自身が本大好き人間なのですが、小学生の時に最初にハマったのが星新一さんのショートショートシリーズで、代表作の『きまぐれロボット』でした。子どもも私と同じように本が好きになって欲しいと思い、こっそり購入して、リビングの本棚にさり気なく置いています。
面白い本を上手なタイミングでプレゼントするのは、親の大切な役割の一つだと感じています。そんな親心を把握している、角川つばさ文庫さんに感謝です。
“amazon.co.jpより
4位:ノックの音が
~内容~
事件は扉の向こうからやってきた――。
サスペンス、スリラーからコメディまで。「ノックの音がした」から始まる15のショートショート。ノックの音とともに、二日酔いの男の部屋にあらわれた見知らぬ美女。親しげにふるまう彼女の正体は? いったい、だれのところへ、どんな人が訪れてきたのか。その目的は。これから部屋の中で、どんなことがおこるのか……。サスペンス、スリラーからコメディーまで、「ノックの音」から始まる様々な事件。意外性あふれるアイデアと洒落たセンスで描く15のショートショート。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 539円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 208ページ |

“「ノックの音がした」。すべての物語が、この書き出しで始まる短編15個。
限られた条件設定の中で、扉が開く度に次々と新たに繰り出す意表を突く展開。
そして、どんでん返し。ストーリー・テラーとしての星新一の実力がいかんなく発揮されている。
オリジナルはかなり古いのだけれど、あまり時代を感じさせない書きぶりなので、
今でも全く違和感なく読める。子供も面白いと夢中になって読んでいたので、
これで2代続けてお世話になった。3代目の時にも、少し新しい版を買おうかな(笑)。
“amazon.co.jpより
3位:悪魔のいる天国
~内容~
ふとした気まぐれや思いつきによって、人間を残酷な運命へ突きおとす“悪魔”の存在を、卓抜なアイデアと透明な文体を駆使して描き出すショートショート36編を収録する。人間に代って言葉を交わすロボットインコの話『肩の上の秘書』、未来社会で想像力にあふれた人間を待ち受ける恐怖を描く『ピーターパンの島』など、日常社会、SFの世界、夢の空間にくりひろげられるファンタジア。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 304ページ |

“ショートショートというジャンルをこの作品を読んで初めて知った。「合理主義者」から独特な文体に引き込まれ、「帰郷」まで傑作揃いだ。乾いた文体がシンプルな内容に合っていて、下世話な感じがまるでしない。作家の生活感がどこにもしないのだ。
生活感がどこにもしないというのが、異常なまで自分に課した作品を古びさせない制約にあるという事を知るのはもう少し後になる。
それにつけても「ゆきとどいた生活」である。朝、起こすところから会社への到着までを全部自動で行ってくれる機械と主人の話。この6ページの作品について、日本のSF作品の最高傑作であると思っている。最初に読んだときも、今回30年ぶりで読んでも読後感は全く変わらない。普遍という事なのだろう。この作品が映像化されたか私は知らないのだが、真鍋博の挿絵1枚で充分だ。
これ程の圧倒的な世界観・想像力・センス、内容の恐ろしさとリアリティは他に無い。星進一は素晴らしい作品集が数多くあって選ぶのが難しいが、手始めに読んでいただきたい。SFなどくだらんと私はかつて思っていた、その思いが根底からひっくり返される作品集だ。
“amazon.co.jpより
2位:午後の恐竜
~内容~
現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か?集団幻覚か?それとも立体テレビの放映でも始まったのか?―地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣―偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 506円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 224ページ |

“現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼でもなければ、集団幻覚でもない。ましてや3Dテレビの放映でもない。表題作「午後の恐竜」は、地球の運命をシニカルに描く問題作。ラストに向かうにつれて増していくスピード感、そしてだんだん明らかになる結末は衝撃的。
作家の井上雅彦氏は、星新一先生を偲ぶ会「ホシヅルの日」の席で、『星作品のベスト3を選ぶのは、悪魔に叶えて貰う3つの願いを選ぶのに似ている』と語りながらも、「おーい でてこーい」、「処刑」、そしてこの「午後の恐竜」を挙げたという。1000を越えるSSの中でも3本の指に入る名作、是非読んでもらいたい。
ちなみにこの本から選ぶ僕のオススメ3作品は、「契約時代」、「午後の恐竜」、「おれの一座」。
“amazon.co.jpより
1位:ボッコちゃん
~内容~
著者が傑作50編を自選。SF作家・星新一の入門書。バーで人気の美人店員「ボッコちゃん」。彼女には、大きな秘密があった……。
スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群!(Amazonより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
ページ数 | 352ページ |

“ボッコちゃんは、子供の頃人気があった本でした。子供でも読みやすいから好きだと公言する子も多かったように記憶しています。
でも、大人になって読み返すとこんなことに気づきます。単なるSFではなく、現実世界で起きていること。それも50年近く前にも関わらずあまり変わってないこと。
放射性廃棄物とか虐待とか‥‥時に背中をゾッとさせながら楽しませていただきました。
この令和の時代、今私が日常で目にしていることを著者の目を通したらどんな話になるんだろう?そう考えると思わずワクワクしてしまう本でした。
“amazon.co.jpより
星新一の小説のおすすめの選び方
ジャンルで選ぶ
ショートショート
星新一さんの作品を初めて読む場合、作品数が多いので何から読めば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。そういう方は、ショートショートセレクションというセットになったものから選んで読んでみるというのも良いのではないでしょうか。初めてだと何から読んでいいか分かりませんよね。星新一さんの有名な作品がたくさん収録されており、ジャンルも豊富ですので、初めて読む方にぴったりとなっています。また、何作か読み返してみたいという方にもおすすめです。

ノンフィクション
ノンフィクションとフィクションでは書き方が異なりますよね。星新一さんの作品も同様に、フィクションとは文体も内容も全く異なっています。ノンフィクションの中には、父の星製薬の創業者としての栄光と悲劇や明治時代の人を伝記にしたものなどがあります。ノンフィクションは、事実を伝えるために専門用語も多く出てくるので、フィクションより語彙力が上がると言われています。明るい話ばかりではありませんが、もし語彙力を上げたいという方で星新一さんの作品を読もうとしている方はぜひノンフィクションを読んでみてください。

翻訳作品
実は、星新一さんは翻訳作品もいくつか出されています。SF小説というと話のスケールが大きいので、漠然と難しいイメージを持っていて海外SFは無理だと思っているかたもおられるのではないでしょうか。また、話が広大なので長編のイメージもありますよね。しかし、短編のSFの中にも素晴らしいものがたくさんあり、星新一さんの翻訳によって読みやすく分かりやすくなっています。いくつか翻訳作品を出されていますが、どの作品も分かりやすい表現で翻訳されているので、普段から海外のSF作品を読む方はもちろん、普段は読まなという方にもお手に取っていただきたいです。
エッセイ
エッセイを普段読まないという方も多いのではないでしょうか。エッセイには、幼少期をどのように過ごしてきたのか、また作品をどのように書いているのかなど星新一さんマニアの人なら知りたいと思うような話がたくさ書かれています。作品制作の裏側などについて作者自らが解説してくれるのはその作品が好きな人にとっては本当に嬉しい限りですよね。星新一さんの頭の中をちょっと覗き見ることができるエッセイばかりです。エッセイは、星新一さんマニアにぴったりなので是非とも読んでいただきたいです。
メディアミックス作品を選ぶ
映画化
星新一さんの作品で映画化された作品はいろんな賞を受賞しています。ベネチア国際児童映画祭銀賞や教育映画祭教育映画部門最高賞などをはじめとした数々の素晴らしい受賞をしています。賞を取った作品は知名度も高く、話のネタになりますので、映像と原作両方を楽しんで同じく映画や原作を観た人と語ってみるのも良いですよね。映画と原作では少し雰囲気も異なりますので、ぜひ両方楽しんでみてください。

ドラマ化
星新一さんのお話は、ショートショートがメインということもあり、短くてシンプルなものが多いですよね。なので、連続ドラマというよりは、1話完結型のドラマ制作に非常に適しています。フジテレビの有名な「世にも奇妙な物語」を知らない方は少ないのではないでしょうか。実は、星新一さんの作品の一部が今までにドラマ化されています。ブラックジョークがよく効いた作品は、見終わった後に背筋をゾクリとしたものが駆け巡ることまちがいなし。もし、ドラマを先に見たことがあるという方は原作の方も読んでみてください。ドラマとはまた違った見え方がするのではないでしょうか。

アニメ化
大人のための童話というキャッチコピーのもと、星新一さんの75作以上の作品がアニメ化されました。またアニメ自体も10程度と短い作品なので大人だけでお子さんも一緒に楽しむことができます。もし、小説は読み慣れていないけど何か読みたいという方は、アニメから見てみるというのも良いのではないでしょうか。また、小説ですでに読んだことのある作品でも、アニメではまた違った雰囲気が感じ取れますので、ぜひご覧になってみてください。

漫画化
星新一さんの小説はショートショートなので読みやすいですよね。しかし、漫画化されたことによりさらに読みやすくなった作品もあります。原作を忠実に再現しており、原作ファンの方でも楽しむことができます。出来れば、漫画を読んだ後に小説を読んでみてください。少ない文章で、しかも文章だけで多くのことを読者に訴えかけ、考えさせてくれる星新一さんのすごさに脱帽すること間違いなしです。

長編小説を選ぶ
星新一さんはショートショートの神様として有名ですが、もちろん長編作品もいくつか出されています。長編作品では、 普段の短編小説とはひと味違った星新一さんの世界観を楽しめるでしょう。普段、長編小説を読むという方は長編小説の方が好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか。長編好きな方にも、星新一さんマニアの方にもおすすめの作品ばかりですのでぜひ読んでみてください。
表紙で選ぶ
もし読みたいものが決まらないという方は、表紙で決めるというのも良いのではないでしょうか。星新一さんの作品の表紙は、どことなくゆるい世界観を持っています。しかし、ミステリアスで、ほんの少しノスタルジックな独特の雰囲気を纏っているので、表紙に惹きつけられたという方も少なくありません。表紙で手に取って、お気に入りの一冊にしてみるのも良いかもしれませんね。
星新一の小説のおすすめまとめ
いかがでしたでしょうか。今、世界中で科学技術が進歩していますよね。SFと聞くと漠然と広大なイメージを持ってしまいますが、星新一さんが40年以上も前に描いた世界が今、現実のものになろうとしています。そういった今だからこそ、星新一さんの作品を読んで科学技術によって起こりうるであろう様々なことについて考えてみるというのも良いのではないでしょうか。参考になる部分がたくさんあるのでぜひ読んでみてください。
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