ホラー映画は家族や友人とわいわい見られるので怖さを我慢できますが、『ホラー小説』は一人で読むので恐怖感が違うでしょう。『ホラー小説』好きには、この一人で小説に入り込めるからこそ面白いと考える人が多くいるのです。今回は『ホラー小説』の選び方をホラー小説の人気比較ランキングトップ30に併せて紹介していきたいと思います。
おすすめのホラー小説とは!?
ホラー小説と一言で言っても、実はその種類は様々です。背筋の凍りつくようなものから、ノスタルジックな気持ちになるものから、ホラーと対局ににあるような愉快な気持ちになるものまであります。最近ではホラーとファンタジーの境目が曖昧になった「ファンタジーホラー」というジャンルや幻怪奇小説の先駆者ラヴクラフトが手掛けたコミックホラーなど新しいジャンルも出てきています。
ホラー小説のおすすめ人気比較ランキング
30位:パラサイト・イヴ
~内容~
事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。Eve 1と名付けられたその細胞は、恐るべき未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走をはじめる―。空前絶後の着想と圧倒的迫力に満ちた描写で、読書界を席巻したバイオ・ホラー小説の傑作。新装版刊行に際して、発表時に研究者でもあった著者から、科学者あるいは小説家を志す人達に贈る、熱いロングメッセージを収録。
(Amazonより)
価格 | 880円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 新潮文庫 |
著者 | 瀬名 秀明 |
ページ数 | 560ページ |

“「利己的な遺伝子による細胞内戦争」を、その道の研究者が書き下ろした良質のサイエンス・フィクション。
前半部に稚拙な文章が散見され、筋も『Xファイル』的な既視感が、なくもない。しかし、クライマックスへの加速感が些細な欠点を凌駕し、専門分野をベースにした独自の着眼点とアイディアが光っている。
機器などの専門用語も、分からないなりに「多分、こんな感じだろう」と適当に読み進めば、大きな邪魔にならなかった。むしろ冗長な説明がなかった分、テンポ良く読むことができた。
疑問に感じたのは、
「億年単位で進化を経験してきたミトコンドリアが、その形での自己崩壊を予見できないだろうか?」
という点。
多少、都合の良い展開のように感じたが、まあ、これは重箱の隅をつつくようなものであろう。
独自の発想を見事に小説まで昇華させた、瀬名氏の手腕と労力は、賞賛に値する。
“amazon.co.jpより
29位:黒い家
~内容~
時代の生み落とした悪鬼が列島を震撼させた。巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来るべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編。
(Amazonより)
価格 | 748円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 貴志 祐介 |
ページ数 | 392ページ |

“本書を初めて読んだ翌年、和歌山カレー事件が話題となり、その類似性に驚愕したことを今でも覚えています。
黒い家に住む夫婦が和歌山出身であること、保険金目当てに夫自身の身を自ら傷つけさせる妻という構図。
現実が小説にシンクロした瞬間を感じた次第です。
実に20年ぶりに本書を再読しましたが、やはり面白いですね。
元生命保険会社社員であっただけあって、生保会社の描写は細部に渡って詳しく、クレーマーまがいの来客応対などリアルで感心します。
それだけに、黒い家に住むストッパーの効かない人間の存在が説得力を持って恐ろしい。
やはり、常識の通用しない理不尽な人間が一番怖いです。
生命保険っていったい何なんだろう、て思ってしまいます。
本来リスクを分散することを目的としたはずなのに。
命と金がリンクすると、人間の醜さが露見され、それが犯罪や骨肉の争いにつながることもある。
なんとも悲しい限りです。
本書からは、そんな人間の悲しさが見えてきます。”amazon.co.jpより
28位:殺戮の天使
~内容~
ビルの最下層で目を覚ました13歳の少女レイ。彼女は記憶を失い、自分がどうしてここにいるかさえ分からずにいた。そこに現れたのは包帯で覆われた殺人鬼ザック。「お願いがあるの、お願い、私を殺して」「一緒にここから出る手助けをしてくれよ。そしたらお前を、殺してやるよ」二人の奇妙な絆は、そんな“イカれた約束”をキッカケに深まっていく。果たして、ここはどこなのか。二人は何の目的で閉じこめられたのか。彼らを待ち受ける運命とは。密閉されたビルから脱出する決死行がはじまった…!
(Amazonより)
価格 | 1100円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | KADOKAWA/エンターブレイン |
著者 | 木爾 チレン |
ページ数 | 416ページ |

“原作の実況を見て、おもしろそうだと思い購入させていただきました。中を見てみると、口絵や挿絵などがキレイに描かれていて気に入りました。小説を読んでいると、原作にそっていて読みやすかったです。次巻もあるそうなので、購入してみたいと思います。”amazon.co.jpより
27位:私はフーイー
~内容~
ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは―。
(Amazonより)
価格 | 2000円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 幽BOOKS |
著者 | 恒川光太郎 |
ページ数 | 251ページ |

“人生、その生々しいばかりの人間臭さと相反する静寂な諦観が沖縄という地に映し出されている。『クームン・夜のパーラー・幻灯電車』現実的な幻想と幻想的な現実のそのあわいが語られ、『月夜の夢の、帰り道』作者の今を読者の今にすり替えるように作品からは時間のマジックが感じとれる。ヨマブリに『異次元の色彩』、ニョラ穴にクトーニアン、フーイーには何故だかスミスの『アタマウスの遺言』を思い出したのだが、もしかしたら沖縄はルルイエの飛地かもしれない。”amazon.co.jpより
26位:夜市
~内容~
大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
(Amazonより)
価格 | 572円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 恒川 光太郎 |
ページ数 | 218ページ |

“どこかで読んだことのあるような懐かしい感じ、それでいて新しさのある作品です。
ホラーに分類されていますが、物の怪が出ること以外にホラー要素はあまりなく
ホラー系が苦手な方でも安心して読める作品です。
童話作家の安房直子さんのお話しや今市子さんの百鬼夜行抄、千と千尋の神隠しなどと
似た雰囲気を持っているところが懐かしい感じがするのかも知れません。
色々なお話の良い部分を残し更に新しい作品になっているところが大変評価すべきところだと思います。
特に「風の古道」は物語で終わるところにミステリー要素を加え、最後に驚くべき
事実が!というトリックがあり大人が十分楽しめる作品になっています。
斬新な世界観で他の作品も読んでみたいと思いました。”amazon.co.jpより
25位:Another
~内容~
夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。名手・綾辻行人の新たな代表作となった長編本格ホラー。
(Amazonより)
価格 | 748円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川文庫 |
著者 | 綾辻 行人 |
ページ数 | 402ページ |

“たまたま、通りがかった通路にあったものを何気なく手に取って読みはじめたら面白くて、あっという間に読み終わりました。
それほど読書スピードがはやい方ではないのですが、二時間ほどで一冊読み終えました。
「どうなるんだろう?」「結末は?」そうおもって、どんどんページをめくり、興奮状態で下巻も購入!
面白いです。いろいろ怖いけど。怖いけど、先が気になります。
館シリーズほど難しくなく、題材も展開も身近なもので、「ありそう」で「なさそう」な……。
館シリーズを愛読している人には、きっと物足りないと思いますが、館シリーズで綾辻ワールドに挫折した人はこちらを先に……ぜひどうぞ。
映像で見たいかどうか……と聞かれれば首を傾げざるを得ませんが……。”amazon.co.jpより
24位:赤々煉恋
~内容~
人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう―。若く美しいまま亡くなった妹の思い出を残したいと、凄腕だという遺体専門のカメラマンに写真撮影を依頼した早苗。ところが…。初恋、純愛、そして日常と非日常への切望の数々。赤々とした、炎のような何かに身を焦がす者たちの行く末を、切ない余韻の残る筆致で巧みに描く。直木賞作家・朱川湊人の真骨頂を、連作集であなたに。
(Amazonより)
価格 | 623円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 創元推理文庫 |
著者 | 朱川 湊人 |
ページ数 | 352ページ |

“世にホラー小説は数多あれど、ことそこはかとないエロティシズムを漂わせた恐怖といえばこの作家は第一人者で、
その作者の真骨頂ともいえる短編集。
恐ろしいが惹きつけられるという背徳感と生々しさは、
あまりに現実からの乖離が甚だしく、
一幕の映画を見ているような気にさせられます。”amazon.co.jpより
23位:忌まわ昔
~内容~
炎に飛び込み自らを焼いた兎。盗みに失敗して父を殺した子。図らずも3人を切り殺してしまった男。「今は昔」で始まり、「となむ語り伝へたるとや」で終わる「今昔物語集」。この日本最大の説話集を下敷きに、人間に巣くう欲望の闇を実際の事件・出来事を題材に語り直した、岩井志麻子版“怪談実話”新今昔物語が誕生。時代が変わっても、人間の愚かさは変わらない―。平安の世から令和の今に、遠く忌まわしき話の数々が甦る!
(Amazonより)
価格 | 638円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 岩井 志麻子 |
ページ数 | 224ページ |

“今昔物語に実際にあった事件を当てはめた短編集。
人間の気持ち悪さがよく出ていてとても面白い。
一発目が長岡京ワラビ取り事件。
読むのが止まらずずっと読んでいた。
被害者には申し訳ないが、未解決事件って面白いよね。
あと氏の描く誇大妄想狂が大好き。
どれもいいけど、特に羅城門は素晴らしかった。
早く第二弾を読みたい! そして元ネタを知りたい。”amazon.co.jpより
22位:図書館司書と不死の猫
~内容~
愛妻を亡くし、ケンブリッジの図書館を定年退職したばかりのわたしのもとへ、ある日一通の奇妙なメールが届く。添付されていたフォルダには、突然失踪した姉をさがす男の手記と、その女性に飼われていた猫に関する信じがたい情報がおさめられていた。猫は人間の言葉をしゃべり、血も凍るような過去を語っていた―。わたしは好奇心に駆られて、真偽を確かめようと調査にのりだす。予測不可能な恐ろしい事態に巻きこまれるとも知らずに…。ミステリ、ホラー、文学への愛がたっぷり詰めこまれた、不死の猫をめぐる不思議でブラックな物語!
(Amazonより)
価格 | 2200円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | リン・トラス |
ページ数 | 240ページ |

“ホラーだけでなくて、ミステリー要素も大きくあり、読んでいて常にワクワクする作品でした。”amazon.co.jpより
21位:一〇八怪談 鬼姫
~内容~
緻密な取材と資料調査によって怪異に肉薄するルポ怪談の旗手・川奈まり子が綴る渾身の怪異譚シリーズ!悲惨な歴史が残る道東の峠道で邂逅した怪異「常紋トンネル」、次々と心霊現象を巻き起こす強烈な仏像「怒り弁天」、某私鉄職員の間で密かに語られる現代鉄道奇譚「白昼の彼岸駅」、災難にたびたび見舞われる男性、その原因は…血の因縁と凄惨な祟りに迫る連作「くちなわ」、現代の地名に語り継がれる恐ろしい伝承「鬼姫」など108話の怪談に余話8話を加えた超・濃・恐な一冊。怪と恐怖の連鎖をじっくり体感していただきたい。
(Amazonより)
価格 | 715円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 竹書房怪談文庫 |
著者 | 川奈 まり子 |
ページ数 | 222ページ |

“川奈まり子先生だからこそ描ける、ホラーの連鎖を体感できました。”amazon.co.jpより
20位:禁じられた楽園
~内容~
建築学部に通う大学生の平口捷は、姉と二人暮らしの平凡な生活を送っていた。そんな彼の前に若き天才美術家・烏山響一が同級生として現れる。カリスマ的な雰囲気があり取り巻きが絶えないが、なぜか響一の方から捷に近づいてくる。そして、届いた招待状。訪れた熊野の山奥には、密かに作られた野外美術館が…。奇怪な芸術作品は、見る者を悪夢に引きずり込む。幻想ホラー大作。
(Amazonより)
価格 | 935円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 徳間文庫 |
著者 | 恩田陸 |
ページ数 | 576ページ |

“こちらの本を購入したのは高杉真宙くんが
表紙だったからです。読み始めたら即夢中に
なりました。不思議な世界感でした。そして不思
恩田陸さんの他の作品も読むようになりました。”amazon.co.jpより
19位:シャイニング
~内容~
“景観荘”ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。だが冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに作家とその妻、5歳の息子が一冬の管理人として住み込んだ。S・キューブリックによる映画化作品でも有名な「幽霊屋敷」ものの金字塔が、いま幕を開ける。
(Amazonより)
価格 | 1012円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 文春文庫 |
著者 | スティーヴン キング |
ページ数 | 421ページ |

“キューブリックの映画は20年ほど前テレビで観たが、最近Amazonプライムで久々にまた観て色々調べると原作とは違うらしいということで早速購入。いやーおもしろいし怖いなぁ。ネタばれすると申し訳ないので書かないが、自分は怖がりなので読み中はすこしの物音にもビビってしまった。
スティーブン・キングが監修した映画シャイニングもあるらしいからチェックしてみたい。”amazon.co.jpより
18位:ぼっけえ、きょうてえ
~内容~
―教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。…この先ずっとな。時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた…。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
(Amazonより)
価格 | 616円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 岩井 志麻子 |
ページ数 | 226ページ |

“「怖てえ」と書いてきょうてえと読むそうな。真夏の夜にぴったりの、なんともおぞましい話。やはり表題作がずば抜けておもしろいし、怖い。じっとり、どろどろとした土着性が坂東眞砂子を思わせる。「ムラ」の閉塞感と現代日本では想像できないような貧困の日々が、「地獄にいるのが当然といった諦観」の一文で生き地獄に、村人たちは無力な亡者に変わるのが、なんともきょうてえ。”amazon.co.jpより
17位:二階の王
~内容~
30歳過ぎのひきこもりの兄を抱える妹の苦悩の日常と、世界の命運を握る“悪因”を探索する特殊能力者たちの大闘争が見事に融合する、空前のスケールのスペクタクル・ホラー!二階の自室にひきこもる兄に悩む朋子。その頃、元警察官と6人の男女たちは、変死した考古学者の予言を元に“悪因研”を作り調査を続けていた。ある日、メンバーの一人が急死して…。第22回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。文庫書き下ろし「屋根裏」も併録。
(Amazonより)
価格 | 836円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 名梁 和泉 |
ページ数 | 416ページ |

“かなりの長編ですが、話にスピード感があり、一気に読めました。
エンターテイメントとしては、とても良く出来ていると思います。
先が読めない展開にグイグイひきこまれてしまいました。映像になっても楽しめそうです。社会の人間関係の中で生きていく難しさが、恐ろしい形に具現化してしまった世界の話です。
この作品以外には、あまり書かれていないようですが、今後の作品にも期待しています。”amazon.co.jpより
16位:十三番目の人格
~内容~
多重人格の少女の中に宿る13番目の人格…、それは悪魔の人格。2000年1月公開映画の原作。第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。96年刊角川ホラー文庫「十三番目の人格」改題。
(Amazonより)
価格 | 748円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 貴志 祐介 |
ページ数 | 401ページ |

“まさか磯良がそういう事だなんて!すっかり騙されてしまいました。
ラストが1番怖かったです。ゾッとしました。
多重人格ものは数あれど、この作品はさらに一捻りも二捻りもある気がします。
多重人格障害は辛い目にあっている自分を守るために自分ではない別の人格を作り出す病と聞くけれど…
自分を守ってくれる人格だけならいいけれど、そうでなければあまりにも怖いです。
オリジナルの自分の意識が無くなってしまいそうな怖さもある。
主人公の女性の能力も、生きていくには辛すぎるんだろうなと思います。
こういう能力というのは本当に存在するのかは未知ですが、彼女の能力あってこそのこの作品。
ラストの主人公の恐怖は計り知れないだろうと思います。
読み応えがありました!!”amazon.co.jpより
15位:残穢
~内容~
この家は、どこか可怪しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が…。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだが―山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
(Amazonより)
価格 | 693円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 新潮文庫 |
著者 | 小野 不由美 |
ページ数 | 359ページ |

“この作品は意図的に作者自身の実体験を綴ったルポルタージュの様に書かれている。
どこまでが現実でどこからが創作なのかが非常に曖昧で『本当にあった怖い話』系が好きならばゾクゾクするかもしれない。
しかしこの作品の本質はそんな擬似リアリティーではなく、作中のたった一文を際立たせる為にこそある。
そこを読み流すか、それとも引っかかるかでこの作品の怖さは全く変わってしまう。ルポルタージュ形式で書いているのも変におどろおどろしく書いていないのもその一文を活かすが故だ。
この怖さはどこか『牛の首』の読後感に似ている。
『牛の首』も何も感じない人が読むと意味が分からないというか、その怖さに気づかない。しかしその怖さに気づける人は最終2ページに胃を掴まれる様な恐怖を感じるのだ。
なるほど、この作品は本当に恐ろしい…”amazon.co.jpより
14位:深泥丘奇談
~内容~
ミステリ作家の「私」が住まう“もうひとつの京都”の裏側に潜み、ひそかに蠢動しつづける秘密めいたものたち。古い病室の壁に、丘の向こうの鉄路に、長びく雨の日に、送り火の夜に…面妖にして魅惑的な怪異の数々が「私」の(そして読者の)日常を侵蝕し、見慣れた風景を一変させる。―『Another』の著者が贈る、無類の怪談小説集!
(Amazonより)
価格 | 660円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川文庫 |
著者 | 綾辻 行人 |
ページ数 | 311ページ |

“ 短編ホラー小説というより、土俗的なタッチの怪談・奇譚が計9編。読み手によっては好き嫌いの幅がありそうだが、評者には十分に面白く、よく出来た作品集だと思った。
京都によく似た「もうひとつの京都」あるいは「裏京都」を舞台に、病気がちの「私」(推理作家)が体験する、夢かうつつか定かならぬ、曖昧模糊とした、それでいて恐ろしげな話が続く。「裏京都」にあるのは「紅叡山」「人文字山」「徒原の里」「黒鷺川」――。脇役たる「深泥丘病院」の医師や看護師、さらに「妻」までがミステリアスで、それが存分に計算された叙述のなかでいかにも怪談・奇譚らしく組み立てられていく。仕掛けもオチもなく、書きっぱなしという作品もなくはない。それでも、雰囲気だけはあり、仕掛けやオチがないことがもたらす余韻も窺えて、評者はそれらを手抜きとは思わなかった。”amazon.co.jpより
13位:悪の教典
~内容~
とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか?
晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAから信頼され彼らを虜にしていた。そんな〝どこから見ても良い教師〟は、実は邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。少年期、両親から始まり、周囲の人間をたいした理由もなく次々と殺害してきたサイコパス。美形の女生徒をひそかに情婦とし、同僚の弱みを握って脅迫し、〝モリタート〟の口笛を吹きながら、放火に殺人にと犯行を重ねてゆく。
社会から隔絶され、性善説に基づくシステムである学校に、サイコパスが紛れこんだとき――。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作長編。
デビュー以来、著者のテーマである〝心を持たない人間〟を中心に据えたピカレスクロマン。「悪の教典」を現在とするならば、その過去にあたる「秘密」、未来にあたる「アクノキョウテン」の小話も併録。解説は三池崇史(映画監督)
(Amazonより)
価格 | 825円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 文春文庫 |
著者 | 貴志 祐介 |
ページ数 | 467ページ |

“この著者は作品によって多少文体を変えるのですが、本書は非常に読みやすいよう平易な文体を心がけているようです。おかげですらすらと読み進められます。
映画を観てしまったから、という人は勿体ないので小説の方をお読みになることをお勧めします。サイコパスである教師の内面から描いており、よくあるミステリの他者からの視点による化け物描写でないことが、この作品の緊張度を高めていると思います。教師間の人間関係も映画にあったようなチャチなドラマ調でなく、もっと社会人的で現実的です。こうした積み重ねがあるからこそ下巻のスリルに生きてくるのだと思います。”amazon.co.jpより
12位:鼻
~内容~
人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。大型新人の才気が迸る傑作短編集。
(Amazonより)
価格 | 607円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 曽根 圭介 |
ページ数 | 278ページ |

“曽根圭介氏の作品でこれが一番好きです。
短編が3つあるのですが、
そのどれもが面白い。
世にも奇妙な物語てきな面白さという感じ。
展開が全く予想できずに最後まで作者の手の中で踊らされてしまった。
踊らされたのに読み終えた時にはモヤモヤが晴れてスッキリしていました。
周りの知人に読ませて3話のうちのどの話が一番好きか話をするのが最近の楽しみです。
“amazon.co.jpより
11位:怪談のテープ起こし
~内容~
自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか?編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなたは恐怖を「体感」することになる。
(Amazonより)
価格 | 737円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 集英社文庫 |
著者 | 三津田 信三 |
ページ数 | 336ページ |

“いつもの三津田恐怖短編集です。
どれも体の芯からしみじみと冷えていくような恐ろしい内容で面白かったです。
ただ、最後に明かされるこれらの短編の共通点がかなり肩透かしでした。
「どこの家にも怖いものはいる」みたいな衝撃的真相が明かされるのかと思いきや「え、それだけ?」みたいな。
それともあえてはっきり描いてないだけで何か別の真相があるのでしょうか?
しかし短編自体はどれも本当に素晴らしいのでお勧めです。”amazon.co.jpより
10位:魔女の家 エレンの日記
~内容~
純粋ゆえに残酷―フリーホラーゲーム『魔女の家』のはじまりに至る物語。
(Amazonより)
価格 | 790円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | エンターブレイン |
著者 | ふみー |
ページ数 | 341ページ |

“フリーゲームの実況を見てファンになりました。
内容は魔女が魔女に至るまでのストーリーとヴィオラに会って、ゲームのスタート時点までというものです。
結末を知っているひとがほとんどこの小説を買っていると思いますのでネタバレも含めたレビューになります。
まず主人公のエレンのまっすぐな愛への渇望が綴られており、途中感情移入して読み進めてしまいました。
ラストは愛と憎しみ(妬み)は表裏一体なんだなと感じました。わたしの解釈としては絶望しないと死ねない自分を極限まで絶望させるために目玉をえぐって、足も切り落として、声も出なくさせたのは一見すると残忍そのものですが、エレンにとってはヴィオラちゃんへの愛なのではと思いました。身体を替えて苦しみながら生き長らえるより、絶望させて死なせてあげるというように。
でもそれだったら自分だけがそのまま死ねば良いじゃん?って普通は思うでしょうが、何百年も愛を与えられず、享受できなかったひとが最後のチャンスを棄てれるかと行ったら本能的に棄てれなかったと思います。
そういったことでも、この作品は人間の感情のひとつである愛を生々しいまでに描写しております。映画のダンサーインザダーク並みの後味の悪さがありますが、あのラストは必然なんだろうなって妙に納得してしまいます。
値段もお手頃で読みごたえもあり、小説は久しぶりに読みましたが次から次へと気になり読み進められました”amazon.co.jpより
9位:よもつひらさか
~内容~
現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。
(Amazonより)
価格 | 803円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 集英社文庫 |
著者 | 今邑 彩 |
ページ数 | 392ページ |

“「よもつひらさか」とは黄泉の国と現世をつなぐ坂のことで、この短編集の最後に収められた作品です。
ホラー小説家として名高い今邑彩さんですが、ミステリーとしての要素も十分ある上、短編ながら、どろどろとした愛憎とともにキャラクターもしっかりと描かれています。
短編集というものは、長編と違ってグイグイと作品世界に入るという感覚が薄く、途中で中だるみすることが多いものですが、この短編集は作品毎にしっかり読み応えがあります。
トリックが途中で分かってしまう作品もいくつかありましたが、多くはその結末に驚き感嘆します。なにせホラーですから現実の物理法則に従う必要がないわけで、その辺がトリックの幅を一般の推理ミステリーよりもはるかに広げている要因になっています。
とはいうものの、決して超常現象のばかばかしい終わり方ではないので、この辺が作者の今邑氏の実力というところでしょう。”amazon.co.jpより
8位:青鬼
~内容~
“ジェイルハウス”に現われた謎の生命体。青い肌と巨大な頭が特徴。その正体はまったくもって不明である。なぜか、シュンたちを執拗に追いかけ回す。人気フリーゲーム「青鬼」公式ノベル化。
(Amazonより)
価格 | 1047円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | PHP研究所 |
著者 | 黒田 研二 |
ページ数 | 282ページ |

“読みやすいです。
続きが気になってすらすら読んでしまうと思います。
しかし主人公がオリジナルキャラクターです。
私は原作のファンなのですが、慣れてしまえばあまり気になりませんでした。
どうしても気になる方はゲームの青鬼とはまた別のものとして考えたほうが良いです。
色々と真相がわかったときは、序盤がまた気になって読み直してしまいました。
青鬼が好きな方、または気になってる方は是非購入してみてください。
マナーモードたけしも健在です。”amazon.co.jpより
7位:隣の家の少女
~内容~
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。
(Amazonより)
価格 | 755円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 扶桑社ミステリー |
著者 | ジャック ケッチャム |
ページ数 | 434ページ |

“血の凍るような恐ろしい事件が端正な文章で淡々と描写されています。実話をもとにしているのが、なおさら薄ら寒さを増幅させます。内容は賛否両論ありますが、最後までハラハラさせる筆力は流石です。”amazon.co.jpより
6位:などらきの首
~内容~
「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失の謎に挑むが…。野崎はじめての事件を描いた表題作に加え、真琴と野崎の出会いや琴子の学生時代などファン必見のエピソード満載、比嘉姉妹シリーズ初の短編集!
(Amazonより)
価格 | 704円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 澤村伊智 |
ページ数 | 304ページ |

“この本は非常に評価が難しく、星4にしたものの、本作しか読まなかった人にとっては星1にも満たないかもしれない。
私自身、澤村伊智先生の本はぼぎわんが来る、ずうのめ人形、キリカ、と読んでししりばの家は読んでいない。しかしこれだけ読んでいるので登場人物がどんな人物(性格や霊能力の度合い?とでも言うのだろうか)は分かっているつもりだ。なのでどの話もそこそこ楽しめたし、ぼぎわん、ずうのめを読んでいた人ならそれなりに楽しめると思う。だが今作だけを読む、と言うのなら素直にオススメは出来ないと言うのが正直な感想。
過去作を読んでいた人ならば、今作は読む価値が充分にあると思う。”amazon.co.jpより
5位:殺戮にいたる病
~内容~
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇、平凡な中流家庭の孕む病理を鮮烈無比に抉る問題作!衝撃のミステリが新装版として再降臨!
(Amazonより)
価格 | 770円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 講談社文庫 |
著者 | 我孫子 武丸 |
ページ数 | 368ページ |

“ミステリや推理物は漫画、小説でよく見るのだけど、よく騙されてしまいます。
この作品もしっかり作者の意図通りに騙されました。これ以上はうまくネタバレせずにかける自信がないので書きません。おすすめはできると思います。”amazon.co.jpより
4位:MORSE
~内容~
母親と二人暮らしのオスカルは、学校では同級生からいじめられ、親しい友達もいない12歳の孤独な少年。ある日、隣のエリという名の美しい少女が引っ越してきて、二人は次第に友情を育んでいく。が、彼女には奇妙なところがあった。部屋に閉じこもって学校にも通わず、日が落ちるまではけっして外に出ようとしないのだ。やがて、彼女の周辺で恐るべき事件が…スウェーデンでベストセラーを記録したヴァンパイア・ホラー。
(Amazonより)
価格 | 858円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | ハヤカワ文庫NV |
著者 | ヨン・アイヴィデ リンドクヴィスト |
ページ数 | 362ページ |

“かなり面白く文学的にも優れていたので一気読みでした。
ゲイポルノ、BLという噂や一部の酷評で読むのをずっと躊躇ってきましたが、これまで手に取らなかったのが悔やまれます。グロくもないしBLでもありません。
ほんといい加減なこと書く人がいて困りますね。映画は『僕エリ』も『モールス』も両方観ましたが、小説では映画そのものの映像的な場面に加え、原作では描かれなかった人物たちの心の機微が表現されており、殺伐とした北欧の空気を味わうことも出来ました。
映像化を前提に執筆しているため、視点がころころ変わりすぎる面はありますが
読みにくさはありません。
“amazon.co.jpより
3位:天使の囀り
~内容~
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
(Amazonより)
価格 | 880円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文 |
著者 | 貴志 祐介 |
ページ数 | 526ページ |

“色々な意味でえげつない小説です。昔読んだ事があったのですが、キンドルで再読しました。
ホラーの中では一線を画す作品だと思っています。リアリティとフィクションのバランスが見事だと思います。
「天使の囀り」の正体と、囀りを聞いた人間の末路も当然ホラーですが、私が一番心に来るのは、自称ライターのゲームオタクが、「天使の囀り」を聞いて、やる気を出して書いた批評文です。論理のかけらも無い文章を傑作だと喜んでいるのは薄ら寒い気持ちになります。
巧みな情景描写と調査に基づいた背景のおかげで、ついつい「怖い物見たさ」でページを繰ってしまう所が、この作品のテーマとも合致しているような気がします。”amazon.co.jpより
2位:ホーンテッド・キャンパス
~内容~
八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片思いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ。
(Amazonより)
価格 | 607円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 櫛木 理宇 |
ページ数 | 285ページ |

“青春ホラー名作シリーズです(^-^*)/
作者の櫛木さんは人の怖さサスペンスが得意な方で、そっちの作品から櫛木さんを知り、このシリーズは表紙の絵柄がラノベっぽい事から、『どうせ、大して怖くないのにラブコメ要素が受けてるだけの、軽い作品だろう』と判断し、全く読まずにいたシリーズでしたが、
最新作の『虎を追う』の感想を櫛木さんに喜んで頂き、Twitterで櫛木さんから返信&フォローして頂いた嬉しさから、
せめて全作読まなくては!……と試しに読み始めました。
そしたら、毎回全5編の短編集構成のうち、必ず1編はきちんと怖い人の念を描いた作品があるので、怖さ好きとしてきちんと楽しめますし、
櫛木さんが人の怖さサスペンスではなく、人の怨念ホラーも書ける力量と知って嬉しくなりましたし、
主人公がヒロインを霊的に守るという役割も面白く、
加えて主人公とヒロインの、W奥手故に両想いだけどなかなか交際に至らないもどかしさも絶妙で、全力で微笑ましく応援したくなる青春要素も楽しく、
加えて現在全16冊というシリーズ故の楽しさの安堵感もあり、すっかり夢中になって全巻買い揃えました!
現在は4巻まで読みましたが、今の所は毎巻ごとに新たな要素やキャラクターが現れて、楽しい限りです(^-^*)/
青春ホラー名作シリーズとして、是非オススメです!”amazon.co.jpより
1位:リング
~内容~
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
(Amazonより)
価格 | 660円 |
ジャンル | ホラー小説 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 鈴木 光司 |
ページ数 | 331ページ |

“主演者の異なる映画も二本見たが、流石、原作表現はすごいものがある。演出では表現できない情景や心理状態もリアルに表現されている。映像を見てから文字表現の「本」を読むことの素晴らしさを教えてくれる一冊だと感じる。夜でなく明るい昼間に読む本である。”amazon.co.jpより
ホラー小説のおすすめの選び方
小説の長さで選ぶ
短編
ホラー小説を読もうと思った時に、ホラー小説に馴染みのない方でしたら短編のホラー小説から読んでみるのがおすすめです。短編は一つ一つの話が読みやすく、たくさんの話が入っていますので、お好みのタイプのホラー小説が見つかる可能性が高いでしょう。

長編
短編小説を読んで自分の好みのタイプのホラー小説が見つかったら、小説のホラー小説も読んでみましょう。長編の方が話が長いため、物語にどんどん深く入り込んで、ホラー小説の世界に浸ることができます。
受賞した作品を選ぶ
日本ホラー小説大賞
ホラー小説を探すときに困ったら、文学賞を受賞した作品から選ぶのも一つの方法といえるでしょう。日本ホラー小説大賞は、ホラー小説の文学賞おしては一番有名な賞です。1994年に角川書店とフジテレビによって、「同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために」をコンセプトとして設けられた賞なのです。
2011年までの日本ホラー大賞には長編部門と短編部門と別れていますので好みで選んでみてもいいでしょう。なお2018年に日本ホラー大賞は終了し、2020年からは横溝正史ミステリ大賞と統合され「ミステリ&ホラー大賞」となっています。

本屋大賞
本屋大賞2004年に設立された比較的新しい賞でNPO法人・本屋大賞実行委員が運営する文学賞です。この本屋大賞は書店で働いている人が「面白い本なので是非売りたい」と思って選ぶ賞なので、本当に面白い小説が候補に挙がっていると言えるでしょう。
本屋大賞にノミネートされた本は、ほかの賞に比べてもとても売れると言われているので、本屋大賞にノミネートされたホラー小説を読めば、本当に面白い、本当に怖い本を見つける事ができます。

作者で選ぶ
お気に入りの作家を見つけたら、洗いざらいにその作家を読んでみるのも面白いかと思います。
「リング」「らせん」でホラー小説の一人者となった鈴木光司さん、世界的ホラー作家スティーブン・キング、「屍鬼」悪霊シリーズの小野不由美、「夜市」「白昼夜の森の少女」の恒川光太郎、「深泥丘奇談」「Another」の綾辻行人などがおすすめです。お気に入りの作家さんを見つけたら、その作家さんの作品の恐怖に浸ると良いでしょう。
映像化された作品を選ぶ
映画化
ホラー小説はとても実写化されやすく、ホラー映画は現在ではとても人気のジャンルとして根づいています。
特にホラー小説を読まない人でも知られている有名な作品は「リング」シリーズで、3D作品や、韓国映画やアメリカでもリメイク版が公開され大ヒットし、アメリカでは、その後「呪怨」もリメイクされるなどブームになりました。映画を見たことがある人も、小説をまた読んでみると違った発見があるでしょう。

ドラマ化
「リング」は映画化で大ヒットしましたが、映画化より前の1995年と1999年にドラマ化もされています。ミステリーよりのホラー小説「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子]も2016年7月からドラマ化されております。このドラマは小説と設定が違うところもあったので、ドラマを見た人も一度小説に触れてみると違った感触があるでしょう。
新しいものですと、東京23区内の1区のストーリーを1話完結で描かれたホラーミステリー「東京二十三区女」は原作の長江俊和さんが監督、脚本をつとめており、2019年にWOWOでドラマ化されています。

アニメ化
ホラー小説はアニメ化されたものも数多くあり、映画と同じくホラーと相性がいいと言えるでしょう。綾辻行人さんの「Another」や貴志祐介さんの「新世界より」などが有名です。小野不由美さんが描いた「悪霊シリーズ」は「ゴーストハント」としてアニメ化されています。
アニメや漫画好きな人は、アニメ化されたホラー小説から読み始めるのが入りやすいでしょう。

ゲームが原作の作品を選ぶ
ゲームの一ジャンルとして確立されているホラーゲームですが、ホラーゲームの小説版も数多く出版されています。「青鬼」は原作ゲーム「青鬼Ver 3.0」にオリジナル要素をいい意味で加えた作品です。「霧雨が降る森」は原作では、ほとんどが主人公視点で描かれていますが
この小説は他のキャラクター視点で描かれており、本編の裏側でどんなことが起こったのかが知ることができます。「魔女の家 エレンの日記」は原作の「魔女の家」が始まる前の話です。
ゲームが原作の作品は、ゲームでは分からなかった謎や過去、登場人物たちの心情などが分かり、よりゲームの世界が深まるでしょう。
ゲーム好きな方、特に原作のゲームをやったことのあることは特におすすめです。
ホラーのタイプで選ぶ
びっくり系
ホラーにはとにかく気持ちが悪い、心臓に悪いホラーがあります。じわじわくる恐怖小説というよりびっくりする系統の小説です。このようなジャンルにあまり耐性がない方は注意が必要でしょう。人には安易におすすめできませんが、想像力を掻き立てられる文章表現は見事としか言えません。トラウマ級のホラー小説が多いですが、それでも最後まで読ませてしまう力がある多い作品と言えるでしょう。
じわじわ系
じめっとした何とも言えない雰囲気、見えそうで見えない怖さ、「かもしれない」という謎の怪奇現象に対する恐怖感といった、じわじわとくる恐怖を与える作品もホラー小説の一つのジャンルと言えるでしょう。ホラー映画やびっくり系の作品のような驚きの連続と言ったような作風ではありませんが、じっとりとした和風ホラーらしい恐怖を体感できます。また、読破後にも恐怖感が残る場合もあるでしょう。
ホラー小説のおすすめまとめ
今回はホラー小説の選び方とおすすめランキング30を紹介してきました。背筋も凍るような恐怖感やドキドキ、ハラハラする緊張感で一気に読み進めてしまうでしょう。止めたいのに止められない、怖いのに怖いもの見たさでついつい読んでしまうのがホラー小説の醍醐味と言えるでしょう。今回の紹介で、夢中になって怖がれる一冊を見つける手助けになれば幸いです。
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