翻訳ミステリー大賞受賞作品のおすすめ人気比較ランキングトップ5です。各翻訳ミステリー大賞受賞作品のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめの翻訳ミステリー大賞受賞作品をあなたにお届けします。
おすすめの作品がいっぱい!翻訳ミステリー大賞とは!?
翻訳ミステリー大賞とは翻訳家の田口俊樹さん、白石朗さん、小鷹信光さん、深町眞理子さん、越前敏弥さんによって2009年に創設された文学賞です。対象となる作品は、日本語に翻訳されたミステリー小説です。海外ミステリーの現役翻訳者たちよって選ばれ、翻訳者目線で読者に読んでほしい作品がノミネートされます。
2023年最新の翻訳ミステリー大賞受賞作品
『カササギ殺人事件』
~内容~
1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
(Amazonより)
価格 | 1100円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
著者 | アンソニー・ホロヴィッツ |
ページ数 | 345ページ |
翻訳ミステリー大賞受賞作品のおすすめランキング
5位:その雪と血を
~内容~
1977年のクリスマス前夜。殺し屋のオーラヴは麻薬組織のボスから仕事を依頼され、準備に取りかかっている。淡々と、いつも通りに始末するつもりだった。標的である、ボスの妻をひと目見るまでは…愛に翻弄された彼の選択は、敵対する組織をも巻き込んでオスロの裏社会を大きく揺るがすこととなる。ノルウェーを代表するサスペンス作家がみずからの故郷を舞台に描く、美しくも凄惨なパルプ・ノワール。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 880円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 早川書房 |
著者 | ジョー・ネスボ |
ページ数 | 207ページ |

“短い物語ですが、なかなか凝った構成です。
表面だけ見ると、孤独な殺し屋を巡るサスペンス仕立てのラブストーリーです。ただ良く読むと、語り手である殺し屋の語る内容と、現実で起きていることとの間に微妙にずれがあるようです。このずれが美しい物語を求める殺し屋の認識に上に成り立っているのか、それとも妄想なのかは見極めが難しく、読者にゆだねられているようです。
この意味で、美しいラブストーリーとも、サイコパスの妄想物語とも読めると思います。
“amazon.co.jpより
4位:犬の力
~内容~
メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 3036円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 角川書店(角川グループパブリッシング) |
著者 | ドン・ウィンズロウ |
ページ数 | 574ページ |

“1970年代半ばから2000年初めにかけて、メキシコを主な舞台にした麻薬戦争の実態を事細かに描写した作品である。
米国麻薬取締局のアート・ケラーとメキシコの麻薬カルテルバレーラ一族との血を血で洗う戦いがこのストーリーの縦糸であるが、
これにニューヨーク育ちのチンピラが成長して、マフイアでも一目置かれる存在として、麻薬カルテルと関係する物語や、若い高級
娼婦ノーラと組織との争い、等々サイドストーリーが巧く横糸として紡がれており、一大叙事詩としてこの麻薬戦争が描かれる。
読みだしてすぐ、ジェームズ・エルロイに似た雰囲気だと思ったが、エルロイ程、虚無的でなく、また描写を省くこともない。
残酷な殺人場面を含めて、極めて描写的であり、多くの人間が登場するが、作者の筆力だろう、十分に読者を飽き
させることはない。多くの登場人物が、愛し合い、憎みあい、そして騙し、騙される。この書名「犬の力」というのはどうも
悪しき力と言うような意味で使われているようだ。カルテル側には、まさにその「犬の力」が存在しているであろうが、それに
対抗するがごとく、アート・ケラーもその「犬の力」を使うことになる。全編凄まじいエネルギーにあふれた作品だ。数年前大いに
好評を博した作品であることを実感して、読了した。
“amazon.co.jpより
3位:フロスト始末
~内容~
今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署に居合わせたフロスト警部は、強姦・脅迫・失踪と、次々起こる厄介な事件をまとめて担当させられる。警部がそれらの捜査に追われている裏で、マレット署長は新たに着任したスキナー主任警部と組み、フロストをよその署に異動させようと企んでいた…。史上最大のピンチに陥った警部の苦闘を描く、超人気警察小説シリーズ最終作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1430円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | R・D・ウィングフィールド |
ページ数 | 453ページ |

“ 英語に全く弱い私なのに翻訳版を待ちきれず、魔が差したとしか思えないように原書の『A Killing Frost』を、購入してしまい、難行苦行で読み終えたのが2009年10月のことでした。
待ちに待ったR・D・ウィングフィールドの未訳本だった『A Killng Frost』が、本書『フロスト始末』というタイトルで刊行されたのを知り早速入手してしまいました。
翻訳は、いつもながら芹澤恵さんなので安心して読み進んで行くことができ、原書を読んだのが8年前だったのですが、苦労して稚拙ながら訳して読んだこの物語を思い出しながら辿ることができました。
原書のP201~204までを訳したものを書き残していたので本書と付け合せてみたのですが、粗筋はおおよそ間違いはなかったようでした。
芹澤さんのこなれた訳と比べてみたら、当たり前ながらその翻訳の妙に脱帽してしまいました。
原本を面白くするためのプロの翻訳とは、このようなものだと感じ入りながら読み進んでしまったのです。
好きなフロスト警部の本で就寝前のひと時心休まるのがなにより嬉しく上巻を読みおえました。
“amazon.co.jpより
2位:忘れられた花園
~内容~
1913年オーストラリアの港に英国からの船が着き、ひとり取り残され、名前すら語らぬ少女が発見された。優しいオーストラリア人夫妻に引き取られ、ネルと名付けられた少女は21歳の誕生日にその事実を告げられる。時は移り、2005年のブリスベン。老いたネルを看取った孫娘カサンドラは祖母がコーンウォールのコテージを彼女に遺してくれたと知る。ネルとはいったい誰だったのか?
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1078円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | ケイト・モートン |
ページ数 | 416ページ |

“以前から気になっていた本だったのですが、『リヴァトン館』の哀しいイメージから敬遠。
読んでみたら、謎解きの面白さにぐいぐい引かれていき、もっと早く読めばよかったと思いました。
波止場にぽつんと取り残された少女、という始まりから、物語がどんどん大きくなっていきます。
孫の時代、祖母の時代、その祖母の時代と時間が飛ぶのですが、話がうまくつながっていて
当時のことを回想した直後に、その時代が現在進行形で語られるという具合。
だから100年前のことも生き生きとしていて、古臭さがありません。
それぞれの時代のそれぞれの女性の生活や思いが丁寧に描かれていて、
どれも興味深く、それを知るだけでも価値があると思いました。
そこに謎解きが加わって、解こうとすると新たにまた謎が出てくるので、面白さ抜群。
また、タイトルから想像できる通り、バーネットの『秘密の花園』を彷彿とさせます。
特に物語の舞台がイギリスのお屋敷に移ってからは、新しい人が登場する度に、
これは『秘密の花園』のあの人だ!、とわかるくらいはっきりしていて、
ちょこっと出てくる鳥でさえ、あのコマドリを思い出させました。
もちろんストーリーは全く違うのですが、閉ざされた花園も出てきますし、
サプライズの登場人物もいました(これは下巻の最初の方でした)。
あの話の雰囲気を別の形で味わえることで郷愁に浸れるというか、
「あぁ、『秘密の花園』だ…」と感慨深いものがありました。
『秘密の花園』が好きな人には、是非読んでほしいと思います。
まだ下巻は読み終わっていませんが、ここまで緻密に物語を構成し、
一人一人の人物に世を与え、人の弱さや強さを描いたのは素晴らしいし、
どんな最後になっても満足できるのでは、と思っています。
最後を知るのがちょっと怖いですが…
“amazon.co.jpより
1位:11/22/63
~内容~
1963年11月22日――11/22/63。
ケネディ暗殺を阻止するため、僕は過去への旅に出る。平凡な国語教師ジェイクは死期の迫った友人アルから「1958年にタイムトラベルできる扉」の存在を知らされる。その扉は常に1958年に通じており、「過去」でどんなに長く過ごそうとも、「現在」に戻ればわずか数分しか経過していないという性質をもっていた。アルはジェイクに果たせなかった夢を託す――ケネディ大統領暗殺の阻止。アルは何度も過去へ旅をし、暗殺阻止を試みてきた。しかし「歴史」は容易な改変を拒み、企ては失敗を繰り返してきた。ジェイクは友人の悲願を引き継ぐことを約束した。
ジェイクは「過去」へと旅をして、そこで暮らしながら歴史との戦いを開始した。しかし歴史改変は困難をきわめた。ある悲劇を阻止すれば別の悲劇が発生し、ジェイクは苦悩する。何度も旅を繰り返し、ジェイクは徐々に暗殺の核心へとにじり寄ってゆく――(「BOOK」データベースより)
価格 | 929円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | スティーヴン・キング |
ページ数 | 478ページ |

“泣けたよ。一気読み。こんなん…ズルい。もはや最高傑作。僕はキングいっぱい読んだけど、ホンマに面白くてドキドキして、泣けたよ。
皆さん、長い人生で泣けるほどの本て中々無いから是非読んでください❗
“amazon.co.jpより
翻訳ミステリー大賞以外のおすすめの作品賞は?
直木賞
直木賞は、大衆文学に贈られる賞で日本で有名な賞の一つと言えるでしょう。娯楽性の高い面白い本が受賞される傾向があります。娯楽性の高い小説や本当に面白い小説を読みたい方はこの賞の受賞作を手に取ってみると良いでしょう。

芥川賞
芥川賞は純文学を対象にした文学賞で、直木賞と並び日本で最も有名な賞といえるでしょう。
芸術性や文章の美しさなどが審査の対象になります。純文学が好きな方や小説に芸術性を求める方は芥川賞受賞作品を読むのをおすすめします。

江戸川乱歩賞
江戸川乱歩賞はミステリー小説や推理小説などを対象とした賞です。ミステリー好きな方や意外性を求める方におすすめです。また、受賞後のサポートがしっかりしているのもこの賞の特徴と言えるので、気に入った作品があったら、その作家さんの他の作品を取って見るのもいいでしょう。

本屋大賞
本屋さんの書店員だけが投票して選ばれる賞です。本屋さんが選ぶ作品ですので有名無名にかかわらず、本当に面白い小説が選ばれることが多いです。作品選びに失敗したくない方や作品世界に引き込まれたい方におすすめです。

星新一賞
SFなどの「理系文学」を対象にした賞です。星新一さんがショートショートの名手だったこともあり、短編やショートショートが対象になります。SF小説が好きな方はもちろんですが、短編で読みやすいので読書慣れしていない方や読書の時間があまり取れない方におすすめです。

日本SF大賞
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブが設立した文学賞です。SFジャンルの中で、プロの作家がプロの作品を選ぶ形式の賞では初めてで、小説以外にも漫画やノンフィクションなども受賞しているのが特徴です。

すばる文学賞
「すばる文学賞」とは集英社主催の純文学の公募新人文学賞で、エンターテメイト性を兼ね備えた作品が選ばれることが多いのが特徴です。芥川賞の候補にも挙がる文学賞でもあり、注目度の高い文学賞の一つと言えるでしょう。ストーリー重視の純文学を読みたい方におすすめの賞です。

山本周五郎賞
「山本周五郎賞」は三島由紀夫賞と同時に1988年に創設されました。昭和期に大衆文学や時代歴史小説で有名な山本周五郎にちなんで、目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞です。一般には「山本賞」や「山周賞」などと呼ばれています。

日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした、プロ・アマを問わない公募型の文学賞です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品は、新潮社から刊行されるのが特徴で、受賞作の中にはアニメ化された作品もあります。

日本ホラー小説大賞
日本ホラー小説大賞とは、株式会社KADOKAWAと一般財団法人角川文化振興財団が主催していた日本の公募新人文学賞です。1994年から2018年まで続いた文学賞で、『同じ時代を生きている全ての読者と、恐怖を通して人間の闇と光を描こうとする才能豊かな書き手のために』をコンセプトとしているのが特徴です。

翻訳ミステリー大賞のおすすめまとめ
ここまでおすすめの翻訳ミステリー大賞受賞作品やその他の文学賞を紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになることを切に願っております。
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