歴史・時代小説のおすすめ人気比較ランキングトップ50です。各歴史・時代小説のあらすじや価格情報からクチコミやレビューまでを徹底的にランキング形式でご紹介!みんなが選んだおすすめの歴史・時代小説をあなたにお届けします。
- 歴史・時代小説のおすすめポイントとは?
- 歴史・時代小説のおすすめ人気比較ランキング
- 50位:人情武士道
- 49位:幻色江戸ごよみ
- 48位:居酒屋お夏
- 47位:剣客商売
- 46位:秋月記
- 45位:大名倒産
- 44位:陰陽師
- 43位:烏金
- 42位:城塞
- 41位:古道具屋 皆塵堂
- 40位:清須会議
- 39位:燦
- 38位:忌まわ昔
- 37位:炎環
- 36位:竜馬がゆく
- 35位:おれは一万石
- 34位:この世の春
- 33位:深川澪通り木戸番小屋
- 32位:蒼穹の昴
- 31位:あかね空
- 30位:荒神
- 29位:つばめや仙次
- 28位:散り椿
- 27位:八巻卯之吉 放蕩記 大富豪同心
- 26位:蜩ノ記
- 25位:風の果て
- 24位:花の嵐
- 23位:まるまるの毬
- 22位:死ぬことと見つけたり
- 21位:吉原手引草
- 20位:天地明察
- 19位:ぼんくら
- 18位:花宵道中
- 17位:勘定侍 柳生真剣勝負
- 16位:妖怪の子預かります
- 15位:鬼平犯科帳
- 14位:つくもがみ貸します
- 13位:幻庵
- 12位:陽炎ノ辻
- 11位:つまをめとらば
- 10位:弥勒の月
- 9位:風の市兵衛
- 8位:おそろし 三島屋変調百物語事始
- 7位:銀二貫
- 6位:雷桜
- 5位:しゃばけ
- 4位:のぼうの城
- 3位:影法師
- 2位:蝉しぐれ
- 1位:壬生義士伝
- 日本の歴史・時代小説の選び方
- 歴史・時代小説のおすすめまとめ
歴史・時代小説のおすすめポイントとは?
歴史・時代小説とは江戸時代や平安時代などのある時代の出来事をテーマにした小説です。完全にフィクションの物語からノンフィクションの物語まで様々なので、ご自身の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
時代や作家、国など、様々な切り口で歴史・時代小説を選ぶことをおすすめします。
歴史・時代小説のおすすめ人気比較ランキング
50位:人情武士道
~内容~
御用人の佐藤欽之助は、妻を通して琴の稽古友達だった女から、夫の仕官の世話を頼まれる。その女が、かつて縁談を申し込んで断られた和枝であることを知った欽之助は、思いがけない行動で依頼を果たす…。著者の鋭い人間観察眼を際立たせている表題作の他に、後年の“職人もの”の先駆をなす「しぐれ傘」や“滑稽もの”の「竜と虎」など、初期の傑作12編を収める。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 781円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 山本 周五郎 |
ページ数 | 416ページ |

“山本周五郎ほんとにすごい作家だと思います。
泣かせますね...
“amazon.co.jpより
49位:幻色江戸ごよみ
~内容~
盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという…(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや…(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 330ページ |

“江戸町人の暮らしぶり、場面場面の情景。眩しく鈍く、私の思想の中にすうっと入ってきた。心地好かった。それらは、とても魅了的で、周囲の雑音も耳に入らない程、ひたすら本の中に広がる世界に溺れた。
文字の運び方は、やはり「流石」というふうに、圧巻だった。どことない世界感が在り、読んでいる間中、私の表情にも無意識な変化があったような気がする。
何度でも何度でも、繰り返し読みたくなるような、そんな作品だった。”amazon.co.jpより
48位:居酒屋お夏
~内容~
目黒不動で居酒屋を営むお夏。化粧っ気はなく毒舌で、くそ婆ァと煙たがられているが、懐かしい味のする料理は評判だ。ある日、客の一人だった遊女が殺され、お夏は静かな怒りに駆られる。実は彼女には、妖艶な美女に変貌し、夜の街に情けの花を咲かすもう一つの顔があった―。孤独を抱えた人々とお夏との交流が胸に響く人情小説シリーズ第一弾。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 岡本 さとる |
ページ数 | 317ページ |

“岡本さとるさん、とてもいい時代小説家ですね。気に入りました。まずは、居酒屋お夏シリーズから読んでみたいと思います。
時代小説では、市井ものに闇の仕事人のエッセンスをまぶしたような、しかもミステリーでもあり、今まで読んだ時代小説とは、ちょっと違います。主人公、登場人物たちの個性もだてますし、文章は居酒屋が舞台だけに、さらっと料理メニューの描写と、とても上手いです。
池波正太郎氏から影響を受けていると思います。テレビ時代劇の「必殺仕事人」の脚本もかかれているんですね。納得です。
“amazon.co.jpより
47位:剣客商売
~内容~
勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――。
剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ第一作。全7編収録。(Amazonより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 池波 正太郎 |
ページ数 | 368ページ |

“剣客商売シリーズをほぼ全作読んだものとして、外れ作品の少なさには驚かされる。
引き起こされる事件も世話物的な男女の機微にとどまらず、今に通じるサイコ殺人も少なくない。それを解決するのが「剣は商売道具」とうそぶく小兵衛と堅物の息子大治郎という設定が絶妙。
小兵衛のモデルはTVでおなじみの藤田まことではなく、歌舞伎の中村又五郎だそうだ。遊び人風な藤田と学者のような又五郎ではまるで印象が違うが、これだけ個性の違う両者が演じても違和感ないのが不思議だ。”amazon.co.jpより
46位:秋月記
~内容~
筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 角川書店(角川グループパブリッシング) |
著者 | 葉室 麟 |
ページ数 | 361ページ |

“大変楽しく読みました。葉室麟さんの小説はとても良く、これからも葉室さんの小説は読んでいきたいと思っています。”amazon.co.jpより
45位:大名倒産
~内容~
泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかる!笑いと涙の経済エンターテインメント、始まり、始まり―
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1760円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 浅田 次郎 |
ページ数 | 351ページ |

“『プリズンホテル』の爆発的お笑い、腹の皮がよじれる程のお笑いではなかったが、笑いが通奏低音の様に常に底流を流れていて、円熟の笑いの境地だった。
噺自体は、『憑神』『一路』などの混ぜ合わせ的にも感じた。若い時のいきの良い時の作品の焼き直しを書く様になる、作家のお定まりの道程をちょと思わさしめた、自分も60台に入りその辺り、共感できる、寂しくもある。
“amazon.co.jpより
44位:陰陽師
~内容~
平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 649円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 夢枕 獏 |
ページ数 | 333ページ |

“若いころ、漫画を読んだことがあったのですが、年をとって、あらためて原作を読みました。
漫画のほうは、古典というより、ファンタジーのような印象だったのですが、原作は、古典の説話文学を読んでいるように、当時の雰囲気が楽しめます。しかも、妙に生々しい。個人的には漫画よりもこちらの方が好みです。
“amazon.co.jpより
43位:烏金
~内容~
因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼には、実は秘密があった。大金を得るべく浅吉が仕掛ける真の目的はいったい…。日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説。文庫だけのオリジナル短編「勘左のひとり言」収録。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 西條 奈加 |
ページ数 | 302ページ |

“いや~面白かった。
時代小説って読んだことなかったが、勉強になりますね。個々の登場人物が目に浮かんでくるのが不思議です。
なんだか仕事にも役立ちそうなシーンもいくつもありました”amazon.co.jpより
42位:城塞
~内容~
秀頼、淀殿を挑発して開戦を迫る家康。大坂冬ノ陣、夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して豊臣家滅亡の人間悲劇を描く。
(Amazonより)
価格 | 990円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 司馬 遼太郎 |
ページ数 | 608ページ |

“期待どうりでした。来年のNHK大河で真田幸村が主役となるそうですが
今から楽しみです。
“amazon.co.jpより
41位:古道具屋 皆塵堂
~内容~
奉公先を盥回しにされたあげく、弟の急死で実家を継ぐことになった太一郎。修業先は、深川の古道具屋皆塵堂。やる気なげな店主と、生意気な小僧。並んでいるのは、首吊りや夜逃げのあった家の曰くつきの古道具ばかり。太一郎には、幽霊が見えるという秘密があった。憑きものだらけの怪談人情ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 輪渡 颯介 |
ページ数 | 320ページ |

“個別に紹介しませんが登場人物すべてが個性的で面白い。でも主人公は題名通り皆塵堂という曰く品を扱う古道具屋です。
古道具にまつわる怪談話はなかなか恐ろしいが、登場人物の個性によって物語は面白く展開します。このシリーズは楽しめそうです。”amazon.co.jpより
40位:清須会議
~内容~
信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。情と利の間で揺れる、丹羽長秀、池田恒興ら武将たち。愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 628円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 三谷 幸喜 |
ページ数 | 300ページ |

“とにかく面白い。一気読みでした。歴史小説に時代考証を厳密に求める人がいますが、小説はあくまでフィクションだ。
歴史に忠実さを求めるならば、日本史の教科書でも読んでいればいい。史実では埋め切れない事件や人間味を創作してくれるところに、歴史小説の醍醐味がある。
事実っぽければ、事実である必要などまったくない。これぞ一級の歴史小説だ。”amazon.co.jpより
39位:燦
~内容~
江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 706円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | あさの あつこ |
ページ数 | 207ページ |

“作者が得意とする、2人の少年を主人公とする物語である。「バッテリー」が現代、「No.6」が未来を舞台としていたが、この「燦」は江戸時代を舞台としている。文庫200ページとあまり長くないのだが、最初から足早に2人の関係が述べられ、これから2人に降りかかってくるであろう、様々な困難が暗示されている。続刊が楽しみだ。”amazon.co.jpより
38位:忌まわ昔
~内容~
炎に飛び込み自らを焼いた兎。盗みに失敗して父を殺した子。図らずも3人を切り殺してしまった男。「今は昔」で始まり、「となむ語り伝へたるとや」で終わる「今昔物語集」。この日本最大の説話集を下敷きに、人間に巣くう欲望の闇を実際の事件・出来事を題材に語り直した、岩井志麻子版“怪談実話”新今昔物語が誕生。時代が変わっても、人間の愚かさは変わらない―。平安の世から令和の今に、遠く忌まわしき話の数々が甦る!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 638円 |
ジャンル | 短編集 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
著者 | 岩井 志麻子 |
ページ数 | 224ページ |

“今昔物語に実際にあった事件を当てはめた短編集。
人間の気持ち悪さがよく出ていてとても面白い。
一発目が長岡京ワラビ取り事件。
読むのが止まらずずっと読んでいた。
被害者には申し訳ないが、未解決事件って面白いよね。
あと氏の描く誇大妄想狂が大好き。
どれもいいけど、特に羅城門は素晴らしかった。
早く第二弾を読みたい! そして元ネタを知りたい。”amazon.co.jpより
37位:炎環
~内容~
京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵に始まるそれは、またたくうちに、関東の野をおおったのである。鎌倉幕府の成立、武士の台頭―その裏には彼らの死に物狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。鎌倉武士の生きざまを見事に浮き彫りにした傑作歴史小説。直木賞受賞作。
永井路子が本作『炎環』以来、ずっと持ち続けてきたものは、「鎌倉」への関心と興味だという。つまり、『炎環』は、起点であるばかりでなく、永井文学の原点なのである。解説・進藤純孝(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 永井 路子 |
ページ数 | 348ページ |

“日本の歴史において血で血を洗うような抗争の繰り広げられた時代といえば、まず戦国、次いで幕末あるいは平安末期の源平時代あたりが思い浮かびますが、鎌倉初期も、司馬遼太郎が『街道をゆく 三浦半島記』で指摘したように相当「血なまぐさい」時代だったようです。しかし、戦国や幕末が新時代の樹立に向けての闘争であったのに対し、鎌倉初期のそれは一応、幕府成立後の権力闘争という意味合いが強かったようです。権謀術数が渦巻き、暗殺が繰り返され、一族郎党皆殺しが当たり前といった世相の中で源氏の血統は途絶え(それも実朝暗殺という暗い幕引きだった)、やがて北条氏に権力が集中してゆくわけですが、本書はその過程を、頼朝の異母弟全成、梶原景時、政子の妹保子、時政義時父子をそれぞれの主人公に据えた四編の短編小説で四者四様の視点で描いています。同じ事件であっても四者四様に微妙に異なった見方が示され、また、まだ農民の親玉程度の存在でしかなかった(後世の「武士道」というには荒削りな)鎌倉武士の猛々しさ、命に対する潔さもよく描かれています。鎌倉幕府草創期を舞台にした小説はそれほど多くないせいか、その意味では貴重であると同時にその時代の雰囲気がよく伝わってくる小説です。”amazon.co.jpより
36位:竜馬がゆく
~内容~
「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 825円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 司馬 遼太郎 |
ページ数 | 446ページ |

“言わずとしれた坂本龍馬の一生を描く作品の第1巻。時代が大きく変化する狭間に生まれた龍馬。幼き頃より人を惹きつける力を持っている龍馬。そんな龍馬は、身分などにとりつかれず龍馬であろうとする。そんな姿勢、生き方を司馬遼太郎の丁寧な、研究を元に描かれている。変なビジネス書より生き方から学べる書です。”amazon.co.jpより
35位:おれは一万石
~内容~
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。正紀は、高岡藩江戸上屋敷を訪れたおり、堤普請を嘆願する百姓と出会い、二千本の杭を調達する約束を結んでしまう。まだ婿入り前にもかかわらず、高岡藩のために奔走する日々が始まった!待望の新シリーズついに開幕!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 662円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 千野 隆司 |
ページ数 | 296ページ |

“『出世侍』シリーズが終わって、こちらへ。高貴の生まれでありながら、一万石の小大名のもとへ婿入りする主人公の行動に、ワクワクしました。無鉄砲で、尾張徳川家の縁続きの若様が、こんなことするわけがないでしょと思いつつ、引き込まれました。不器用で、正義感がむき出し。爽やかな、気持ちのいい若者です。周囲の人たちの心情も、しっかり伝わってきます。
加えて江戸の水運の状況がきっちり描かれていて、そうか江戸の頃って、こんなだったんだと思いながら物語を楽しめました。”amazon.co.jpより
34位:この世の春
~内容~
ごめんくださいまし―。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。応対した各務多紀は、女が連れていた赤子に驚愕する。それは藩内で権勢をほしいままにする御用人頭・伊東成孝の嫡男であった。なぜ、一介の上士に過ぎない父が頼られたのか。藩中枢で何が起きているのか。一夜の出来事はやがて、北関東の小国を揺るがす大事件へと発展していく。作家生活三十周年記念作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 329ページ |

“当たり前の言葉だが、素晴らしく壮大な物語だった。底知れぬ深い闇の奥の奥にいる北見藩元藩主重興を、様々な人間が力を合わせて救おうとするストーリー。重興の過去に何があったのか、一つ一つ糸を解くように真実を明かしていくストーリー展開は圧巻。どんなに過酷な環境であったとしても雪解けをして春が訪れるように、人も必ず春が訪れる。そんなことを教えてくれる作品でした。”amazon.co.jpより
33位:深川澪通り木戸番小屋
~内容~
流れる川音に包まれた江戸・深川澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛とお捨の夫婦。押しつぶされそうな暮らしを嘆き、ままならない運命に向き合い、挫けそうな心を抱えた人々が、今日もふたりのもとを訪れる。さりげないやさしさに、誰もが心の張りを取り戻していく。人生の機微を端正な文章で描く傑作時代短篇集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 671円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 北原 亞以子 |
ページ数 | 304ページ |

“深川澪通り木戸番小屋シリーズ最新刊です。時代小説は、私にとって現実逃避です。今回も、澪通りの住人となり、問題や、悩み、孤独を抱えている人達に、そっと寄り添う、お捨さん、笑兵衛さんに会うことができました。きっぱりとした問題解決にはならないけど誰かが自分を思っていてくれるという事が、力になるんですね”amazon.co.jpより
32位:蒼穹の昴
~内容~
汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつべストセラー大作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 709円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 浅田 次郎 |
ページ数 | 384ページ |

“浅田小説の面白感動ものではないですが、歴史文化を学べますし、続きを読みたくなりました。”amazon.co.jpより
31位:あかね空
~内容~
希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 759円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 山本 一力 |
ページ数 | 411ページ |

“江戸の下町人情って、こんなにも純朴で熱いのか。なごみます。”amazon.co.jpより
30位:荒神
~内容~
時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。永津野藩主の側近を務める曽谷弾正の妹・朱音は、村から逃げ延びた少年を助けるが、語られた真相は想像を絶するものだった…。太平の世にあっても常に争いの火種を抱える人びと。その人間が生み出した「悪」に対し、民草はいかに立ち向かうのか。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1034円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 685ページ |

“2日で読み終えてしまいました。それだけ面白かったのですが・・・読み終わってもう少し時間かけて読んでもよかったかなと後悔しております。宮部みゆきさんの時代物大好きです。
もう一度今度は時間かけてじっくり読みます。”amazon.co.jpより
29位:つばめや仙次
~内容~
本所深川の薬種問屋つばめやの次男坊・仙次は、店にも出ず遊び暮らす極楽とんぼ。怪しげな事件に首をつっこんでは、瓦版にして売り歩く変わり者だ。そんな仙次のもとに「死人を蘇らせる拝み屋がいる」というネタが飛びこむ。さえない小男で、そんな力があるとは思えないのだが…。真相を探る仙次と幼馴染みの剣士・梶之進は、とんでもない事件に巻きこまれてゆく。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 517円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 高橋 由太 |
ページ数 | 207ページ |

“藤沢周平さんの彫り氏シリーズの謎解きの感覚を受けました。高橋先生と言えばオサキや雷獣の、いわば「妖かし」で有名。今作「つばめや仙次」ではがらっと硬派!正統派ストーリーテラーとしての高橋先生の次回作に超期待しています!
既シリーズのオサキ、雷獣、唐傘小風に続き、「つばめや仙次」でも猫キャラの描き方が秀逸です☆彡と、『ろくろ首だの一つ目小僧、憑き物、雷獣、美少女幽霊(高橋先生本文から抜粋)』で有名な本所深川に住むあっしの感想でございます<(_ _)>
“amazon.co.jpより
28位:散り椿
~内容~
かつて一刀流道場の四天王と謳われた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴え藩を追われた。18年後、妻・篠と死に別れて帰藩した新兵衛が目の当たりにしたのは、藩主代替わりに伴う側用人と家老の対立と藩内に隠された秘密だった。散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの―たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは深く生き続ける。秘めた想いを胸に、誠実に生きようと葛藤する人々を描いた感動長編!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | KADOKAWA/角川書店 |
著者 | 葉室 麟 |
ページ数 | 422ページ |

“葉室臨の作品は、私の場合は、藤沢周平を想起させるような静謐なものと、たまに作りこみすぎて、期待がはずれるものに分かれます。本作の場合は、前者で他の人にも「おすすめ」の作品です。”amazon.co.jpより
27位:八巻卯之吉 放蕩記 大富豪同心
~内容~
老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の卯之吉が、同心株を買って定町廻同心見習いになった。武術の心得は全くないが、放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識、人脈、そして莫大な財力で難事件を、次から次と解決していく。卯之吉の出自を知らない同心仲間は、その八面六臂の活躍にただただあきれるばかり。書き下ろし長編時代小説第一弾。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 幡大介 |
ページ数 | 304ページ |

“文庫本すら置く場所の無い我が家でこの作品を読み続ける為にKindleが大活躍。豪商の孫が見習い同心となって巻き起こす騒動に抱腹絶倒。読んだらすぐ次の巻を買う始末(私はケチな方ですが)。とっかかりに某局のドラマを観てはいかがでしょう?私はドラマを観てもの足りず小説を一巻から漁っている真っ最中です。文体も気負わず読めます。”amazon.co.jpより
26位:蜩ノ記
~内容~
豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになり…。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説!(平成23年度下半期第146回直木賞受賞作)
(「BOOK」データベースより)
価格 | 755円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 葉室 麟 |
ページ数 | 416ページ |

“葉室麟さんの本を読むのはこれが初めてです。時代劇が好きでよくテレビでみていたりしますが、普段からあまり本を読まない上に、時代劇の小説となると難しいとなかなか読み解くのに時間がかかるだろうなぁと手を出さずにいました。
しかしレビューがとてもよかったので挑戦とゆう意味で手にとってみました。読みやすかったです。そしてこれを機にこれからもたくさんの時代劇小説を読んでいこうと思いました。映像もいいけどやはり活字で頭に描く映像もとてもいいものです。武士好きにはたまらない一冊だと思います”amazon.co.jpより
25位:風の果て
~内容~
首席家老・桑山又左衛門の許に、ある日果たし状が届く。恥を知る気持ちが残っているなら、決闘に応じよ、と。相手は野瀬市之丞。同門・片貝道場の友であり、未だ娶らず禄を食まず、厄介叔父とよばれる五十男である。「ばかものが」戸惑いつつも、又左衛門は過去を振り返っていく―。運命の非情な饗宴を描く、武家小説の傑作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 藤沢 周平 |
ページ数 | 340ページ |

“この本は、藤沢小説には珍しく時間倒置が多用されています。ただ、どこの時代かが分かるように名前の呼び名が変わります。さらには、長編だからですから当然ですが、多彩な人物が登場します。一気に気合を入れて読まないと「筋みち」が分からなくなります。
実は、本を読む前にテレビドラマで観ました。最初のころ適当に観てたら分からなくなってしまいました。幸いにも録画してましたから冒頭から見直しました。ドラマは配役が若い頃と熟年時を別の俳優さんになります。ドラマ内の名前も変わります。ドラマの3話目を観終わったところで本を読んでみたくなりました。
上巻を読み終えました。これから下巻です。楽しみ〜です。いざ!
“amazon.co.jpより
24位:花の嵐
~内容~
北町奉行所吟味方与力助・鼓晋作は、江戸町会所七分金積立の使途不明金を探索していた。七つの町を取り締まる平名主・逢坂屋孫四郎を横領の疑いで詮議立てする直前に、孫四郎雇いの書役である藤吉が、姿をくらました。さらに藤吉の住家で、惨殺され血塗れの双親と女房の無残な死体が発見され、まだ乳飲み子の姿が消えていた。この一件は、お調べの手が迫り、使い込みの発覚を恐れた藤吉が錯乱し、一家無理心中を謀ったあと、小名木川に身投げしたとして処理され、藤吉ひとりの仕業として一件落着された。だが、事件から十一年後、使途不明金に関わりのあった者らが次々と殺されてゆく。情けと剣の傑作長編時代小説。全面改稿のリニューアル版!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | コスミック出版 |
著者 | 辻堂 魁 |
ページ数 | 287ページ |

“辻堂さんは地の文も大切にされる作家さんだと、改めて思いました。なかには、会話文が中心でまるでシナリオのような小説を書く方もいらっしゃり、
がっかりします。
登場人物にあえて喋らせないで、人物の心模様を描く作家さんはさすがだなと思い、辻堂さんもそのおひとりです。鼓晋作、日暮し同心の日暮龍平に人柄が通じるところが多々あり、惹かれました。
“amazon.co.jpより
23位:まるまるの毬
~内容~
親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。武家の身分を捨てて職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永とひと粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説。吉川英治文学新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 792円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 西條 奈加 |
ページ数 | 384ページ |

“この本で西條奈加さんの著書にはまりました。何より始終温かい物語です。悲しくなる場面はありますが、常に相手をお互いに思う温かさに満ちています。特に治兵衛と五郎の兄弟愛にはついついホロリとさせられ、また治兵衛を取り巻く人々も本当に温かい。
食べ物が出てくる小説が好きなのですが、治兵衛が拵える素朴そうでいて美味しそうなお菓子が沢山出て来て食べたくなりました。
“amazon.co.jpより
22位:死ぬことと見つけたり
~内容~
常住坐臥、死と隣合せに生きる葉隠武士たち。佐賀鍋島藩の斎藤杢之助は、「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である。「死人」ゆえに奔放苛烈な「いくさ人」であり、島原の乱では、莫逆の友、中野求波と敵陣一番乗りを果たす。だが、鍋島藩を天領としたい老中松平信綱は、彼らの武功を抜駆けとみなし、鍋島藩弾圧を策す。杢之助ら葉隠武士三人衆の己の威信を賭けた闘いが始まった。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 隆 慶一郎 |
ページ数 | 400ページ |

“氏の作品で一番好きだ。『花の慶次』の原作だと『一夢庵風流記』を買ったが「まぁこんなもんか」と呼んでいた。漫画の『影武者徳川家康』に触れ、物足りないと原作に。べらぼうに面白い。
影武者を十年近く氏の最高傑作として崇めたが、これこそ男のバイブルだろう。カッコいい不器用な男達なんて惚れるしかないだろう。
“amazon.co.jpより
21位:吉原手引草
~内容~
廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 時代ミステリー小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 井 今朝子 |
ページ数 | 326ページ |

“さすが直木賞受賞作。ミステリーとしても時代小説としても飽きずに最後まで読めました。面白かった!”amazon.co.jpより
20位:天地明察
~内容~
徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | 歴史小説 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 冲方 丁 |
ページ数 | 288ページ |

“現代ではカレンダーという形でお目にかかるものですが、江戸時代はこれが国をにぎる権力の象徴であったのだとわかりました。
数学の歴史には興味が全くなく、どんな話なのかと予備知識なしに読み始めましたが、信念を貫き通すために主人公が碁の布石を考えるように進めていった戦略が、素晴らしく感動しました。”amazon.co.jpより
19位:ぼんくら
~内容~
「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 748円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 336ページ |

“長編?それとも連作?多少の戸惑いを持って上巻を読んできたあとだけに、下巻に入るころにはその手法に得心し、読み進めるほどに『なるほど!』と胸が躍った。
瑣末なものから殺人まで、全ての事件がひとつにつながってゆくプロット。それはまさしく宮部みゆきの最も得意とするところなのだが、登場人物たちの素晴らしさと江戸の背景を描く筆力の豊かさに、読み終わるまでそんな概念はすっかり忘れてしまっていた。上巻、下巻ともに、読み始めたら止まらない。それどころか読み終わったあとでさえ、続きが読みたくてたまらなくなる、そんな作品。
井筒平四郎もののシリーズ化を熱望する。”amazon.co.jpより
18位:花宵道中
~内容~
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R‐18文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 宮木 あや子 |
ページ数 | 374ページ |

“表紙の絵から、なんとなく少女漫画チックなのかな?と想像していました。完全に違いました。大人の小説です。官能的話しでもありますが、それ以上に女のサガや生き様を飾ることなく、気分よくズバリと書かれています。時折り、へーこんな日本語もあったのかと感心しました。30代の小説家とは思えないほど良く勉強していらっしゃると思います。凄いです、もう一度読み返したい作品です。”amazon.co.jpより
17位:勘定侍 柳生真剣勝負
~内容~
大坂一といわれる唐物問屋淡海屋の孫・一夜は、突然現れた柳生家の者に御家を救えと、無理やり召し出された。ことは、惣目付の柳生宗矩が老中・堀田加賀守より伝えられた、四千石の加増にはじまる。本禄と合わせて一万石、晴れて大名となった柳生家。が、大名を監察する惣目付が大名になっては都合が悪い。案の定、宗矩は役目を解かれ、監察される側に立たされてしまう。惣目付時代に買った恨みから、難癖をつけられぬよう宗矩が考えた秘策が一夜だったのだ。しかしなぜ召し出すのが商人なのか?廻国中の柳生十兵衛も呼び戻されて。風雲急を告げる第一弾!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 715円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 上田 秀人 |
ページ数 | 293ページ |

“柳生で十兵衛等が主役ではなく、商人がという設定がとてもおもしろいとおもいます。今後の展開が楽しみです。”amazon.co.jpより
16位:妖怪の子預かります
~内容~
弥助は十二歳。養い親である千弥と長屋で暮らしているが、ある夜、烏天狗にさらわれ、妖怪奉行所に連れていかれる。悪夢を見た弥助が鬱憤晴らしに割ってしまった石が、子預かり妖怪うぶめの住まいだったのだ。妖怪の御奉行に「罰として、うぶめに代わって妖怪の子を預かれ」と命ぜられ、それからというもの次々に来る子妖怪に振り回される…。心温まるお江戸妖怪ファンタジー。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 廣嶋 玲子 |
ページ数 | 306ページ |

“あるきっかけから 妖怪の子守をすることになったお話。楽しくて おもしろいです!
登場人物の個性がはっきりしているので、お話もテンポよく進みます。シリーズ続巻を読み進めていくのが とても楽しみです。
“amazon.co.jpより
15位:鬼平犯科帳
~内容~
斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊たちには“鬼の平蔵”と恐れられている。しかし、その素顔は義理も人情も心得た苦労人であ。彼を主人公に、さまざまな浮世の出来事を描き出し、新感覚の時代小説として評判高く、テレビに舞台に人気の集まる鬼平シリーズ第一巻。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 612円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 池波 正太郎 |
ページ数 | 315ページ |

“母親から粋でいいよとは聞いてはいましたがテレビドラマを全く見たことがなく、アニメ版を初めて見てものすごくはまり、小説を読んでみましたが、よりはまりました!
これは簡単に全巻読破出来そうです。粋ってこういうことを言うんだなぁー。殺伐とした現代に、ひと時のオアシスに出会えたようです。”amazon.co.jpより
14位:つくもがみ貸します
~内容~
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動ときたら…!ほろりと切なく、ふんわり暖かい、極上畠中ワールド、ここにあり。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 角川書店(角川グループパブリッシング) |
著者 | 畠中 恵 |
ページ数 | 286ページ |

“「しゃばけ」の主人公が「妖の血を引いた大店のお坊っちゃん」と一般人とは掛け離れた設定であるのに対して、「つくもがみ〜」の主人公は、小さなお店を商う姉弟という設定で、入りやすく感じました。スーパーマンな妖の登場もありません。ファンタジー度は「しゃばけ」の方が上ですが、少し大人な内容になっているかと思います。畠中さんのほのぼのワールドも堪能できますし、あまりファンタジーが得意でない方にはこちらの方がお薦めです。”amazon.co.jpより
13位:幻庵
~内容~
幕末前夜、囲碁に果てしない大望を抱いた男がいた。「古今無双の名人になる」―この男、服部立徹、幼名・吉之助こそ、後に「幻庵」と呼ばれ、囲碁史にその名を燦然と輝かせる風雲児だった。鎬を削るは、本因坊家の丈和、安井家の知達ら。囲碁の天才たちによる触れれば血が噴き出るような熱き激闘、その歴史の幕が上がる!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 770円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 百田 尚樹 |
ページ数 | 397ページ |

“囲碁好きなら絶対楽しめると思います。読んでいると碁に命を懸ける人たちの思いが伝わってくるような、とてもいい物語です。
私はこの本をきっかけに古碁の棋譜並べをするようになり、今ではAIに碁まで並べて勉強するようになりました。
“amazon.co.jpより
12位:陽炎ノ辻
~内容~
豊後関前藩の若き武士3人が帰藩したその日に、互いを斬り合う窮地に陥る。友を討った哀しみを胸に、坂崎磐音は江戸・深川の長屋で浪人暮らしを始める。大家の金兵衛に紹介された両替屋での用心棒稼業で、やがて幕府をもゆるがす大きな陰謀に巻き込まれ…。平成を代表する超人気時代小説の“決定版”が、ついに刊行開始!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 803円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 佐伯 泰英 |
ページ数 | 369ページ |

“ここ数年、ぽつぽつと時代小説を読むようになってきました。藤沢周平、葉室燐、藤井邦人、、、この世界広くて面白いことがやっとわかってきました。本作品は全51作とのこと。どこまで進めるか、、、。そういえば、中里介山の大菩薩峠も途中で止まっている。机竜之介は今頃どこに、、、、。”amazon.co.jpより
11位:つまをめとらば
~内容~
女が映し出す男の無様、そして、真価―。太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか―。時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。選考会時に圧倒的支持で直木賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 715円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 青山 文平 |
ページ数 | 274ページ |

“大変感銘しました。落ち着いた上品な時代小説です。秀作と思います。「伊賀の残光」「かけおちる」「春山入り」「白樺の木の下で」どれも素敵でした。忘れたころに何回か読み返そうと思っております。”amazon.co.jpより
10位:弥勒の月
~内容~
小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める…。“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?哀感溢れる時代小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 628円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | あさの あつこ |
ページ数 | 312ページ |

“連続ドラマにすれば結構いけると思います。二人を演じる役者によりますが。かなり気に入りました。真正面からぶつかって相手の様子を伺う八丁堀同心と、過去の自分を隠して上手に商いを伸ばしていく小間物屋のやり取りが、時に静かに時にガツンとぶつかって、どうなるのか?どきどき物です。映像が浮かび上がってくるような錯覚に陥ります。早速、連作物を3つ買いました。”amazon.co.jpより
9位:風の市兵衛
~内容~
柳原堤下で、武家の心中死体が発見された。旗本にあるまじき不祥事に、遺された妻と幼い息子は窮地に陥る。そこにさすらいの渡り用人唐木市兵衛が雇われた。算盤を片手に家財を調べる飄々とした武士に彼らは不審を抱くが、次第に魅了される。やがて新たな借財が判明するや、市兵衛に不穏な影が迫る。心中に隠されていた奸計とは?“風の剣”を揮う市兵衛に瞠目。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 681円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 辻堂 魁 |
ページ数 | 320ページ |

“初めての辻堂さんの本で、どんな話かもよくわからず、ただ新しい作者に挑戦したくて買いました。最初はなんとなくとっつきにくかったですが、徐々に話にのめり込み、一気に読みました。よくわからない主人公が次第に形のある魅力的な人物になっていき、その周りを鬼しぶ、十人目付である兄、仕事を世話してくれる宰領屋、など皆一癖も二癖もあるキャラクターがうめ、面白いです。辻堂さんの言葉の使い方や表現の仕方は他の作者にはないものがあり、それも読む楽しさの一つとなっています。風の剣、風のように生きるという主人公の姿勢が、興味惹かれる要因の一つにもなって、面白い時代小説だと思います。時代小説を好きな方にはオススメの作品です。”amazon.co.jpより
8位:おそろし 三島屋変調百物語事始
~内容~
17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 792円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 宮部みゆき |
ページ数 | 489ページ |

“この怪談百物語の舞台は江戸神田三島町にある『三島屋』の座敷「黒白の間」で、わけあって預かっている旅籠屋の娘おちかが色々訳ありで悩む人の話を聞くという形で各物語が進行する。殺人の罪で島送りになり刑期満了で帰ってくる兄を、祝うべきなのに前科持ちの兄のことが世間に知れると自分が今の仕事場に居られない(前科者の弟というだけで生きてゆけない)と悩み兄を憎み呪う。その念が通じて兄は首吊り自殺をする。(第1話)現代でも通じる日本人の持つ価値観、兄弟間の愛憎、殺人の原因にもなった親方の娘に対する恋愛感情等々巧みな描写で面白い。
第3話では聞き役のお近自身の訳ありの訳が明かされるが、これはおちかを好きな男(お近も好きだった男)がおちかの前でお近の婚約者を殺して自分も後日自殺するという凄惨な話。一気に読める迫力がある。”amazon.co.jpより
7位:銀二貫
~内容~
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 高田 郁 |
ページ数 | 345ページ |

“作者の高田郁さんは、フィクションと言えども縁結びの神様だと思います。
これも数年前にTVドラマになっているのを見ていました。そのイメージがぴったり重なり、原作にとても忠実に作られていたのだなと思います。こんな深い情に包まれた人間関係を紡いていくような人生は理想的です。そして寒天! 粉寒天より弾力が出ると聞きたことがある棒寒天で今度何か作ってみたいと思いました。
この時代のあきんどの物語は面白いです。
“amazon.co.jpより
6位:雷桜
~内容~
江戸から三日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が、雷雨の晩に何者かに掠われた。手がかりもつかめぬまま、一家は失意のうちに十数年を過ごす。その間、遊の二人の兄は逞しく育ち、遊の生存を頑なに信じている次兄の助次郎は江戸へ出、やがて御三卿清水家の中間として抱えられる。が、お仕えする清水家の当主、斉道は心の病を抱え、屋敷の内外で狼藉を繰り返していた…。遊は、“狼少女”として十五年ぶりに帰還するのだが―。運命の波に翻弄されながら、愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代長編。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 616円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 宇江佐 真理 |
ページ数 | 383ページ |

“読み応えが有りました。短編の多い作者の長編は初めてでした。映画化されたのももっともと思われる素晴らしい内容でした。更なる作品をもっと読みたかった。亡くなられたのが残念です。
“amazon.co.jpより
5位:しゃばけ
~内容~
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 693円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 畠中 恵 |
ページ数 | 342ページ |

“遅ればせながら、メチャメチャ世界観にハマってます!若旦那を取り囲む妖の仲間たちが繰り広げる騒動が毎回楽しみです。本を開くと江戸の町にタイムスリップしたようなそんな気さえしてきます。”amazon.co.jpより
4位:のぼうの城
~内容~
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 503円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 和田 竜 |
ページ数 | 219ページ |

“同日に原作と映画を鑑賞しての感想です。基本的な筋は原作に忠実なものの、さすがに時間の関係か面白いエピソードがいくつか省略されているのが映画です。原作を読んでから映画の方が良いかもしれません。原作を読んでから映画をみるとその配役が自分のイメージとどれだけ合っているのかをチェックするのも面白いですね。ちなみに私は主人公はもっと大柄でノロマそうなイメージの人でしたが、萬斎さんは良い味を出しておりハマリ役だと思いました。”amazon.co.jpより
3位:影法師
~内容~
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 729円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 百田 尚樹 |
ページ数 | 408ページ |

“百田尚樹さんが描く小説のファンになり、本書も吸い込まれるように完読しました。勘一が父が亡くなったのを機に、下土ながら武士としての生き様を見せ、親友 彦四郎との交えたストーリーには感銘を受けました。
特に、隣家の娘を守るために命を張った勘一や、またや恋をする勘一、仕事を全うする勘一、新田作りに命を懸けた勘一、そして驚愕の終章。期待越えの作品でした。
また読み返すと思います笑”amazon.co.jpより
2位:蝉しぐれ
~内容~
海坂藩普請組牧家の跡取り・文四郎、15歳の初夏から物語は始まる。
隣家のふくとの淡い恋、小和田逸平・島崎与之助らとの友情、突然一家を襲う悲運と忍苦――。
苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を描き、数多くある藤沢作品のなかで不動の人気ナンバー1を誇る「蟬しぐれ」が、文字の大きくなった新装版で登場。
時代を越えて読み継がれる、藤沢文学の金字塔。解説・湯川豊(文芸評論家)(「BOOK」データベースより)
価格 | 726円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 藤沢 周平 |
ページ数 | 302ページ |

“少年から青年になろうとする主人公・文四郎が、海坂藩という東北地方?の架空の小藩の中で、自己を確立していく物語です。様々に権謀術数の渦巻く藩内の政争に巻き込まれながらも、刎頸の友二人に助けられて困難と挫折を乗り越えて行きます。
ストーリーもさることながら、情景描写が具体的で素晴らしくすぐに感情移入できるように配慮されています。とくに、田舎育ちの私には。(^_^;)
長編ではありますが、甘酸っぱい詩情に満ちた内容で他の方のレビュー通り、傑作の名に値する小説だと思います。
“amazon.co.jpより
1位:壬生義士伝
~内容~
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 836円 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 浅田 次郎 |
ページ数 | 463ページ |

“これから、雪組で上演と聞き購入。早速読んでみたら吉村貫一郎は何故切腹に迫られたか?言われた理由は何故か…。ドラマを見て私は小説に入ったので深く考えさせられました。本好きの歴史好きには難易度はあまり高くないかと思いますので是非一度読まれてみてください。”amazon.co.jpより
日本の歴史・時代小説の選び方
時代で選ぶ
日本の小説に興味があれば日本史で選びます。日本の歴史には様々な時代があるので、知りたい時代興味がある人物像の小説を選びましょう。
平安時代
平安時代に楽しめる作品をご紹介します。やはり、有名な作品は「源氏物語」です。
平安中期を舞台にした「陰陽師」。漫画や舞台、ドラマ、映画にもなっている人気シリーズです。
宮中の様子、異色、景色の描写が美しく描かれており、また怪しさも感じさせる独特な世界観の設定です。
江戸時代
『名君の碑』は保科正之が、どれ程の波乱万丈な人生を歩んだか分かる一冊となっているためおすすめです。
「足を知る」こそ君主の道としてとにかく清々しい生涯、時には熱く、時には冷静に、民のために尽くしてきた、精神は今でも会津の人に受け継がれています。
鎌倉時代
第52回直木賞受賞作品新装版「炎環」がおすすめです。人気女性歴史作家の永井路子の作品です。鎌倉時代を連作で描いた点が凄く評価され、登場する人物はそれぞれ別々で動きお互いに暗殺や謀略をからめながら、権力争いの生々しい現実を描き、人間の裏側がうまく描かれた作品となっています。
戦国時代
『信長死すべし』は歴史小説のヒットメーカーとも呼ばれる山本兼一の戦国時代を舞台にした人気作品です。
明智光秀が織田信長を襲った本能寺の変を題材にしたものです。様々な歴史上の人物の関係から、独自の解釈としてストーリー仕立てとなっています。
明治時代
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」は、司馬遼太郎が描く「明治という」国家を表現にした超ヒット作と言えます。テレビドラマ化されるなど、注目されています。維新の立役者であった西郷隆盛と大久保利通という二人の指導者の友情と対立、そして、衝突の行方を壮大なスケールで描いた司馬遼太郎の名作の一つと言えます。
登場人物で選ぶ
日本の歴史人物では、様々な人物が描かれています。例を挙げると司馬遼太郎の「功名が辻」があります。初代土佐藩藩主でる山内一豊を支えた妻の千代の夫婦の物語です。戦時代では珍しい、夫婦一丸となって手を取り、ついに土佐一国の大名の地位まで上り詰めたサクセスストーリーです。
作家で選ぶ
あの函館五稜郭の戦いを描いた物語「五稜郭残党伝」。歴史小説家の佐々木譲は、北海道出身で、最後の決戦地に選んだのが函館。それにともない、五稜郭の研究を行い、艦隊を率いた旧幕軍の榎本武揚を書かせたら、うならせる作家はいないと言われています。
また「吉川英治」は宮本武蔵の作家として有名です。吉川英治の宮本武蔵の特徴は、他の作家にはない、武蔵の人生を追うというよりは、人間的な成長を描いている事です。読者の心を掴んで離さない物語の引きが見事な作品となっています。

小説の長さで選ぶ
長編小説
吉村昭の「漂流」周到な取材と歴史文学を数多く残した長編ドキュメンタリー小説です。
江戸天明年間に起こった実話が元になっています。
主人公の野村長平が伊豆諸島の無人島に漂流してから生還するまでの物語です。耐え難い孤独感、生存するために必要な活路を見出し、脱出するまでの物語は、圧巻です。
短編小説
芥川龍之介の作品を初めて読む方におすすめをご紹介していきます。芥川龍之介は、昔から国語の教科書に載っていましが、代表的である羅生門や蜘蛛の糸がありますが、今回は代表的ではない、芥川龍之介にスポットをあてて、いきたいと思います。芥川龍之介おすすめ作品です。「蜘蛛の糸 ・杜春子・トロッコ 」桃太郎です。桃太郎は話が有名ですが、なんと芥川龍之介が新しい観点から描いて書かれた、芥川龍之介の独自の感性が盛り
込まれた作品です。この作品は、誰も疑わなかった、桃太郎の設定に新たな新説を立てて、別の物語になっている作品です。

海外がテーマの作品を選ぶ
海外の小説に興味があるなら、世界史がおすすめです。外国人の歴史小説は、フランスや中国で、海外旅行に行く前に、歴史の勉強してから、行く方もいます。
歴史・時代小説のおすすめまとめ
歴史・時代小説のおすすめをご紹介してきましたがいかがでしたか。この記事がみなさんの歴史・時代小説選びの一助になっていれば幸いです。みなさんの読書生活がよりよいものになっていることを祈っています。
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