近年、先行き不安な状態のため経済への関心を抱いている方が増えてきています。経済学に興味がある方も「どの本を読めばいいか分からない」「経済の本は難しそうで手が出せない」と思われている方も多いでしょう。今回は経済学に関するおすすめの本と、その選び方について紹介していきます。
経済を学ぶおすすめポイント
私たちは日常生活で毎日、経済に関わっています。どこかに遊びに出かけるのも、毎日の買い物でも経済に関わっています。経済の基本を理解していると日々の生活の見方が少しづつ変わってくるでしょう。経済を学ぶ上で自分の生活に当てはめながら学ぶのがおすすめです。
経済が学べる本のおすすめの人気比較ランキング
初心者におすすめの経済学本
10位:行動経済学見るだけノート
~内容~
イラストでわかりやすくサクッと学べる“見るだけノート”シリーズ最新刊は、2017年のノーベル経済学賞で話題になった「行動経済学」。
経済学と何が違うの? と思う方も多いはず。本書は、私たちの身近な暮らしやビジネスに役立つ情報が満載な“心”に着目した経済学である行動経済学について、イラストでわかりやすく解説した一冊です。(Amazonより)
価格 | 1320円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 宝島社 |
著者 | 真壁 昭夫 |
ページ数 | 191ページ |

“経済学部で学んでいましたが、行動経済学についてはあまり関わりがないまま卒業してしまいました。今は心理学などに興味があるので読んでみましたが、大変面白いです。絵が多くわかりやすい。
見るだけノートを本当に見るだけで理解できる物と思ってる方もいるようですが…この本、文字が多いどころかかなり少ないですよ。これで文字が多かったら、本なんか何も読めないと思いますが(^^;)
“amazon.co.jpより
9位:経済は世界史から学べ!
~内容~
世界史から学ぶ、経済のしくみ
大人のための学び直しに! 知的教養がぐんぐん身につく44のストーリー
「現役」予備校講師が教えるから、面白くって、わかりやすい!増税、TPP、円高、デフレ、バブル、国債、恐慌etc
「消費増税」も「TPP」も歴史に学べ!人に話したくなる「ストーリーとしくみ」
歴史の流れを知ることで、「なぜ」「どうして」がスッキリわかる!
(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
著者 | 茂木 誠 |
ページ数 | 240ページ |

“世界史のアプローチで経済問題の趨勢をキレイに説明。入門書として非常に有効。この人、すごいね。池上彰の著作より頭に入りやすい。”amazon.co.jpより
8位:スティグリッツ入門経済学
~内容~
ジャスミン革命、ウォール街のデモ、ヨーロッパの債務機・・・・・
ますます混迷するグローバル経済を知るための、最初の一冊。『スティグリッツ 経済学シリーズ』は、約20年前の1993年に原書が刊行されて以来、経済学分野におけるグローバル・スタンダード・テキストの草分け的存在として知らない者はないほどの存在となった。そのテキストの姿勢は一貫して、市場メカニズムを重視しつつも、市場の不完全性と限界を明確に認識した、ミク
ロ経済学とマクロ経済学を統一的に展開した「新しい経済学」である。特に著者がその発展に貢献し、ノーベル経済学賞受賞(2001年)の理由となった「情報の経済学」からの分析を多く取り入れ、さまざまな問題に応用しているのが特徴である。『入門経済学』は、その中での経済学のエッセンスを学び取れるよう、そしてミクロ、マクロ経済学の両方を短縮的に修得できるよう、スティグリッツ自身の編集したマクロ部分が充実している点に特徴がある。
また、2008年のアメリカ発の金融危機、ユーロ危機についてスティグリッツ自身が特別に書き下ろした日本語版のための第12章「グローバル危機」が本書には含まれているグローバル・スタンダード・テキストの最新版。
(Amazonより)
価格 | 3080円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
著者 | ジョセフ E.スティグリッツ, カール E.ウォルシュ |
ページ数 | 592ページ |

“変な入門書を読み、経済学を屈折した眼鏡でみる癖が付いてしまうのは危険。全部理解しなくてもよい。初心者は本書で経済学の基礎的な考え方に触れておくべきである。
“amazon.co.jpより
7位:らくらく経済入門たまご
~内容~
らくらく経済学入門を読む前に身近な、ナニ?ナゼ?から経済学を解きほぐす。経済学の予備知識はいりません。この本で経済学の考え方が身につきます。
(Amazonより)
価格 | 1322円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 週刊住宅新聞社 |
著者 | 茂木 喜久雄 |
ページ数 | 194ページ |

“とてもわかりやすい。というかこの本より簡単に書かれた経済学の本はないんじゃないかなと思う。日常生活の中で湧き出てくるふとした疑問の解決に,経済学の知識が意外と役立つんだなと思わせてくれるので,「経済学?何それ?美味しいの?」って人に特にオススメ。
“amazon.co.jpより
6位:高校生のための経済学入門
~内容~
わが国の高校では、経済学がほとんど教えられていない。「政治・経済」という科目に経済学の基礎が説明されているが、この科目自体の影が薄い。一方、世の人々の経済に対する関心はけっして低くない。本書では高校生にもわかるように、ポイントをきちんと抑えながら、経済学の基本的な考え方を解説する。理論そのものよりも、現実の経済問題の解決に経済学の考え方がどのように生かせるかという、実践的な面を重視する。
(Amazonより)
価格 | 880円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 筑摩書房 |
著者 | 小塩 隆士 |
ページ数 | 221ページ |

“テレビ等で経済のことは常時、ニュースとして流れる(日銀の量的緩和等)。日常にかまけて、聞き流すことが多い。経済上の問題を解決するために、政府・日銀等が政策を打つ。そこのところのつながりが、初歩的ではあるが分かったような気がする。もちろん、学問的には深い考察があるのだろう。さて、気になったのは財政赤字(国債等残高:約1,000兆円)と年金問題(公的年金年間支給総額:約50兆円)である。現在、格差というと、現実の所得の格差及び貧困問題を思い起こすが、時を跨いだ世代間格差(負担の先送り)も大きな問題だろう。また、筆者の文章は非常に読みやすかった。表題の通り、高校生向け(経済学の初心者等)に配慮された文章なのだろう。”amazon.co.jpより
5位:大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
~内容~
私がなぜこの本を書いたのか。その理由は「経済学」を学問として知っておくことが、いまますます必要とされている、と感じるからです。テレビや新聞で、経済についての話題が取り上げられない日は1日もありません。でも、ただ流れていく情報をインプットしているだけでは、本当の教養は身に付きません。
ある経済の動きがどんな意味を持っているのかを理解するためには、経済学の思考の枠組みを身に付ける必要があります。(「はじめに」より)著者が東大で20年以上教えてきた「ミクロ」「マクロ」のエッセンスを、ぎゅっと1冊に凝縮! これからの時代を生き抜くために、すべての日本人に必要とされる教養としての経済学が、1日30分×20項目=10時間で学べます。
(Amazonより)
価格 | 660円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 井堀 利宏 |
ページ数 | 240ページ |

“大学の経済学部の勉強がざっとおさらいできます。経済学部だったら、この中から試験問題を出します、などと言われたら徹夜してでも覚えて論文を提出するでしょう。何が出るか分かりませんので全部理解して覚えるしかありません。4年間の経済学を学んだと同じように知識が詰まっています。これに試験問題が付いてて、その論文を書ければ経済学部修了と同じでしょう。研究者のようにならなくてもざっと載っているので経済学が10時間で学べちゃう本。”amazon.co.jpより
4位:奇跡の経済教室
~内容~
平成の過ちを繰り返さないために!知っていますか?税金のこと、お金のこと。経済常識が180度変わる衝撃!
(Amazonより)
価格 | 1760円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | ベストセラーズ |
著者 | 中野 剛志 |
ページ数 | 332ページ |

“本書の内容は、著者である中野剛志氏がこれまでに自身の著書や講演、各種メディアで主張してきた経済に関する見解をまとめたものになります。著者のこれまでの主張を完璧に理解されている方は改めて本書を読む必要はないでしょう。しかし、著者の見解がまとめて書かれており、表現も平易で読みやすいので、初めて中野氏の著書に触れる方には大変おすすめできる内容です。
本書を読むと、日本人が平成という時代を通じていかに愚かな選択を続けてきたのかということが嫌というほど理解できてしまうので非常に悲しい気持ちになります。そろそろ自分たちの愚かさを素直に認めて正しい方向へ舵を切ってもいいころではないかと思います。というか、頼むから正気に戻ってくれってかんじですかね。
続編が7月に刊行予定とのことなのでそちらも購入して勉強したいと思います。
“amazon.co.jpより
3位:経済のことがよくわからないまま社会人になった人へ
~内容~
ベストセラー池上彰シリーズ改訂版!
・「アベノミクス」の効果はどうなっているの?
・2020年のオリンピック。その後の景気は?
・年金、ちゃんともらえるの?2004年に刊行した『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』。テレビでも活躍するジャーナリスト・池上彰さんが、今更聞けない「経済のこと」を徹底解説します!
今回の改定では、2020年に迎えるオリンピックに関する問題や、外国人労働者の受け入れ拡大、年金や消費税のことなど、前回の改定以降の最新の情報を盛り込みました。社会人になるための基礎知識が身につく、就活生や新社会人必読の一冊です。(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 海竜社 |
著者 | 池上 彰 |
ページ数 | 195ページ |

“すごく勉強になりました。基本中の基本が書かれていますが、それがなかなか分かってない方が今の社会には多いと思う(自分もその一人でしたが)ので、お勧めです。”amazon.co.jpより
2位:大学四年間の経済学見るだけノート
~内容~
イラストでわかりやすくサクッと学べる“見るだけノート”シリーズ。第5弾は「経済学」です。
誰もが聞いたことのあるGDPからアダム・スミスやケインズなど、大学4年間で履修する経済学についてイラストを用いてわかりやすく紹介。
また、日本の最新経済事情から注目の行動経済学などについても解説しています。(Amazonより)
価格 | 1210円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 宝島社 |
著者 | 木暮 太一 |
ページ数 | 191ページ |

“経営学見るだけノートが読みやすかったので経済学の見るだけノートも買ってみました。
経営学と同じように漫画が載っていて読みやすくてサクサク読めました。基礎があまりない自分のような、取っ掛かりの知識の習得にはためになります。
“amazon.co.jpより
1位:人生をぐるっと変えるまるっと経済学
~内容~
〝GDP、労働生産性、ゾンビ企業、人生100年時代、ブロックチェーン、KYC〟など、話題のホットな経済用語がまるっと頭に入る、いま人気のラジオ番組から飛び出したストーリー仕立ての経済本です。
いま世界の経済がどうなっているのか、それが自分の暮らしとどうかかってくるのか、本書はそのことを知るためのビジネス書です。特にいまの日本は、まさにジリ貪になるか飛躍するのかの分かれ目であり、経済の動きを十分に知っていないと思わぬ損を被ることにもなりかねません。
ストーリー仕立てにすることで経済が身近に感じられ、より簡単に理解できるように工夫されています。ビジネスマンの一般常識としてはもちろんのこと、経済のことを知りたい学生や就職活動中の方にも活用していただける一冊です。本書は、経済のしくみを分かりやすく学べると評判のラジオ番組『ジュグラーの波』(TOKYO FMで毎週木曜夜9時30分から放送中)のスピンオフ本として書籍化したものです。初代パーソナリティである元 乃木坂46の衛藤美彩さんが帯を飾り、巻末にはインタビュー記事も掲載されています。
また、NEXTユニコーン企業の株式会社Liquid代表取締役CEOの久田康弘氏が実名で登場し、アジアの経済について熱く語るなど物語を盛り立ててくれています。(Amazonより)
価格 | 1569円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | repicbook |
著者 | 澤 昭人 |
ページ数 | 208ページ |

“最近は、アルファベットの頭文字を取った用語がたくさんある。IT化の進展に伴って、非常に目立つ。本書は、そうした用語を旅行の背景に織り込み、優しく解説をする。気取らなくとも、海外の情景とともに用語がどのように使われているのかを見える化する。この手の本には、分かり易さのために正確さが劣るものがあるが、筆者は分かり易く、正確に書いている。久しぶりに良書に出会えた気がする。
“amazon.co.jpより
おすすめ経済学本の名著
4位:現代経済学の直観的方法
~内容~
ビジネス書大賞2020 特別賞(知的アドベンチャー部門)受賞!
わかりやすくて、おもしろくて、そして深い。世界の状況が刻々と変わる現在、文系理系問わず、経済を知らずに世の中を知ることはできない。そんな時代に「経済をなんとなく避けてきた」読書人におすすめ。
かつて『物理数学の直観的方法』で理系世界に一大センセーションを巻き起こした著者による、この一冊で資本主義の本質をガツっと直観的につかむ、どこにもなかった経済書。
西成活裕氏(東京大学大学院教授 『渋滞学』『とんでもなく役に立つ数学』著者)
「私は30年前にこの本のベースとなる論考に出会い大きな衝撃を受けた。経済の『非』成長モデルのヒントがここにある。SDGsを目指す中で、我々はどのように生きればよいか迫ってくる本書は、万人に読んでいただきたい一冊である」・資本主義とは
・インフレとデフレのメカニズム
・貿易が拡大する理由とは?
・ケインズ経済学とは何か?
・貨幣の本質とは?
・なぜドルは強いのか?
・仮想通貨(暗号資産)とブロックチェーンとは何か?
そして、
・資本主義社会の最大の問題点と、その解決のヒント私たちが生きる現代資本主義社会の本質とその問題、行く末を理解する一冊!
(Amazonより)
価格 | 2640円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 長沼 伸一郎 |
ページ数 | 458ページ |

“実は本書の原案は、実に30年以前からありました。書籍の帯には「私は30年前にこの本のベースとなる論考に出会い大きな衝撃を受けた」とあります。また、後書きには「足かけ20年の形で本書の書籍化に関わっていただいた・・・」とあります。
私自身、10年前に本書の元になった論考を読んで衝撃を受けました。その意味で内輪のレビューになるので、あえて内容については触れません。ただ、変化の激しい30年間に耐えたエッセンスが凝縮されている、とだけ述べておきます。
書籍化にあたって、ビットコインなど、現代に対応した修正が幾つか為されていますが、骨格にあたる主張が30年間不変だったことは、経済の本にしてはそれ自体驚くべきことです。
“amazon.co.jpより
3位:雇用、利子および貨幣の一般理論
~内容~
経済学の歴史に「ケインズ革命」と呼ばれる一大転機を画した書。資本主義の抱える大量失業と不安定な経済循環への処方箋として、雇用と有効需要、利子率と流動性とを組み合わせた「一般理論」を構想。現代経済学の出発点にして、今なお必読の古典。待望の新訳。
(Amazonより)
価格 | 1177円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 岩波書店 |
著者 | ケインズ |
ページ数 | 403ページ |

“学生時代、サムエルソンの「経済学」で勉強しました。ケインズといえば近代経済学の祖、いわばサムエルソンの本家のように思っていましたから、このケインズの著作もあのグラフを多用し、こっちの曲線とあっちの曲線が交わったところで均衡するといった類の、全く心に響かない「理論」を記述した書物かと思っていました。しかし、全く違っていました。具体的な当時の経済状況の中で解決策を求めて、経済を構成する諸要素を自分の頭で一つ一つ吟味し、不況の原因を模索し、それを人々にわからせるため非常に苦心した表現で書き著された書物です。「利子率が5%から4%に下がっただけで、暮らし方を変えようとする人はあまりいないだろう。(従って、消費も変化しない)」などという論述は、あの近代経済学の教科書にある曲線の変化に沿って経済の諸元も数学の関数のように連続的に変化していくという考え方を、ケインズ自身採用していないということではないでしょうか。”amazon.co.jpより
2位:資本論
~内容~
マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』.レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように,近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して,経済学を“革命”し,また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして,社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著.ディーツ版による改訳.
(Amazonより)
価格 | 1320円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 大月書店 |
著者 | カール・マルクス |
ページ数 | 415ページ |

” 経営者には理解が容易で有益。一般の労働者や、お役人、学校の先生、学生、主婦には生活空間に結びつけることが出来ず相当難解。
① 小生が言う経営者とは、資本家や社長・会社役員と言うことではありません。製造業において、経営企画部や社長室で経営計画の立案や管理に携わるスタッフ、一つの事業部門の採算に責任を負う管理職、新規市場や新規事業についての事業化調査や参入計画の立案・推進者と言う意味です。
このような読者が、本書の立論に経験した数字や事象を当てはめて行くと、体感的に理解が進み、視野が開けてくると思います。特に本書第4分冊以降の資本の運動についての分析は有益だと思います。下手な経営書よりも価値があるでしょう。
② 反面、商品の購入者として、あるいは細分化された職場における労働を通じて、資本の運動を局部的にしか見ることが出来ない一般の労働者や、お役人、学校の先生、学生、主婦にとってはなかなか実感できない記述だと思います。
③ 本書の第1分冊~第3分冊は、1990年~2005年の中国(主に広東省)に見事に当てはまるような気がしました。改革開放路線の下で、多くの工場が建てられ、内陸部の農村から出てきた少女たちが、2段ベッドの寄宿舎に詰め込まれて暮らしていた時代です。
④ マルクス経済学の素人勉強ならば、宇野弘蔵先生の『経済原論』でも読んでおけばよく、本書のような長い書物と格闘する意味があるのかと言う疑問は残ります。分野は異なりますが、これはダーウィンの『種の起源』にも言えることです。
むしろ小生は、19世紀の偉大な先人が残した知的格闘の跡を辿り、静かな感動を感じることに意味があるのだと解しています。
“amazon.co.jpより
1位:国富論
~内容~
『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、分業の役割、貨幣の特徴、労働と利子についての考察、国家間貿易の意味、国家社会の発展段階とその特徴、分業と製造業の発展の関係、国家における軍隊の維持、道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、税金の種類と意味、会社による独占の問題、重商主義と重農主義の検討、公債についての考え方、などなどです。
かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。(Amazonより)
価格 | 2321円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 講談社 |
著者 | アダム・スミス |
ページ数 | 736ページ |

“経済学の古典ということで購入しました。非常に難解でしたが、読み終えた今はかなり力がついたように感じます。この調子で下巻も読了したいと思います。
経済の本質に迫りたい方におすすめです。”amazon.co.jpより
ミクロ経済学のおすすめ本
3位:ミクロ経済学の力
~内容~
・圧倒的な文章のわかりやすさ
・図解による直観的な理解
・理論を裏付ける豊富な実例
により、ミクロ経済学の基盤である、市場メカニズムがきちんと理解できる。
ゲーム理論についてもバランスよく盛り込んだ、ミクロ経済学教科書の決定版。本書をじっくり読めば、経済学の入り口から頂点に至るまでの本質的な内容のすべてが、誰でも確実に理解できる。
メインの対象読者は、経済学部の2年生~大学院生。ただし、学生のみならず、経済政策を担当する公務員や政治家、ジャーナリストなど、経済の正しい理解(エコノミック・リテラシー)を持っておくべきすべての人にお勧め。
(Amazonより)
価格 | 3520円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 日本評論社 |
著者 | 神取 道宏 |
ページ数 | 537ページ |

“ 大学で経済学を履修しなかったので、独習用に購入しました。しっかり内容を追っていくのはけっこう骨が折れますが、その分、終えた時の充実感はあります。数学は微分について復習すれば大丈夫でしょう(本書内にも関数や微分についての丁寧な補論があります)。ノートに自分でグラフや図を書きながら読み進めました。
本書で私が感心したのは、電力会社の費用曲線について解説した2章、TPPのメリット・デメリットについて部分均衡分析を実践した3章、です。実際のデータの中に学んだモデルが適用される過程が示され、現実世界と理論がつながる納得感があります。教科書にはやはりこうした現実と理論の架け橋となる機能を求めたいところです。
本書の力点は著者も述べている通り、価格というシグナルを媒介とした市場の均衡メカニズムをまずしっかり理解するというところに置かれています。まずこの土台を理解した上で市場の限界や限定合理性にどう対処していくかというステップを踏まないと、感覚や好き嫌いで現実の問題を判断してしまうことになりかねません。現実は確かにモデル通りにいかず混沌としていますが、何らかのモデル=仮説を置かないと、理解を進歩させることはできないのです。
ゲーム理論と情報の経済学に関する本書の後半部分は、世の中的な従来の経済学のイメージを超える現代の経済学の成果について解説されています。経済学が様々な条件下における人間の意思決定全般を扱う科学へと変貌し、その応用のフィールドが広がっていることがわかります。
もともと経済学を自習しようと思ったきっかけは、企業経営の競争戦略を考える中で、ゲーム理論や産業組織論などの応用分野への関心からだったのですが、そうした応用を学ぶ上でも本書で基礎固めができたことはよかったと感じました。
“amazon.co.jpより
2位:この世で一番おもしろいミクロ経済学
~内容~
ーベル賞経済学者も舌を巻いた、マンガで読むミクロ経済学。
(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
著者 | ヨラム・バウマン,グレディ・クライン |
ページ数 | 224ページ |

“短時間でミクロ経済学を概観するにはうってつけの本だと思う。「この世で一番おもしろい」とは思わないが、要点を抑えており、余計なこともほとんど書かれてなく、漫画のような挿絵が多いので、イメージも得やすい。ミクロ経済学がつまらにと思っている人は、これを読むといいと思う。なかなか、ミクロ経済学って面白いと興味を持ってくれるのではないだろうか。”amazon.co.jpより
1位:スタンフォード大学で一番人気の経済学ミクロ編
~内容~
経済はむずかしい。簡単に理解できる本はないだろうか。こんなことが言われるのは、日本だけではないのですね。アメリカでもしばしば聞かれる声だそうです。では、それに応えよう。こうして生まれたのが、この本です。
著者のティモシー・テイラー氏は、経済学者。アメリカ経済学会発行の雑誌の編集に長年携わってきました。全米各地の大学で経済学の講義も担当し、スタンフォード大学とミネソタ大学では「学生が選ぶ講義が上手な教師」の1位を獲得しています。
アメリカの有名大学といえば、東はハーバード、西はスタンフォードです。極めて優秀な学生たちが熱狂したテイラー先生の講義とは、どんなものだったのか。この本で体験してみましょう。
その教え方のうまさは、実際に本文を読んでいただければ明らかです。経済の基本を、身近な具体例を引きながら、鮮やかに説いていきます。(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | かんき出版 |
著者 | ティモシー・テイラー |
ページ数 | 256ページ |

“全く分野を知らない理系人が読みました。非常に分かりやすい文体です。対比の表現が一貫している。専門用語には必ず意味と例が示されており、ほぼ辞書要らず。まだ一周目ですが、この読みやすさなら三周もすれば覚えるでしょう。所要時間はゆっくり読んで5時間程。マクロ編も読みます。
“amazon.co.jpより
マクロ経済学のおすすめ本
3位:クルーグマン マクロ経済学
~内容~
◆ノーベル経済学賞受賞!経済学者クルーグマンによる入門テキスト。
◆クルーグマン流「アカデミック・エンターテインメント」の集大成。
◆まったくの初学者でも、読むだけで経済学のエッセンスが身につく。
◆豊富な事例、とくに現実のビジネスにそくしたエピソードが満載。【第2版はここが変わった!】
◆第9章「長期の経済成長」では、世界経済の持続可能性についても解説。
◆第17章「危機とそれがもたらしたもの」を新たに追加。
◆各章にビジネス・ケースが入り、さらに事例が豊富に。(Amazonより)
価格 | 5500円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
著者 | ポール クルーグマン, ロビン ウェルス |
ページ数 | 777ページ |

“コロナ禍の今、街中で言われているステレオタイプの表現で、経済を回すために、という言葉がありますが、私はこれが一番苦手です。これを発言する人達の一体何パーセントが、実際に経済学を学んだのでしょうか?経済学の基本原理からすると、税金を投入してまで行っている今の政策の問題点が自ずと見えてくるはずです。何故なら経済学を学ぶという事は、自らもそして他の人も全て幸せになる方法を学ぶ事だからです。
本題からそれてしまいましたが、私が経済学を勉強するにあたってとても役に立った書籍は、神取道宏教授のミクロ経済学の力、伊藤元重教授のマクロ経済学、そしてこのクルーグマン のマクロ経済学です。それまで経済学を学んだ事のなかった、一介の主婦だった私でも、充分に理解できる良書です。経済学にありがちな数式は必要最小限であり、経済学に対する常識を良い意味で覆してくれました。
私は自粛期間中、高校数学の復習に始まり、大学の微積分、線形代数、確率・統計学、ベイズ統計学をオンラインや書籍で勉強しました。そして計量経済学も学んでみたくなり、経済学を一から勉強する事になりました。そしてこれらの経済学の書籍と出会ったのです。特にこのクルーグマンのマクロ経済学は、ケーススタディやビジネス思考力を鍛える良問も豊富であり、読み物としてでも充分に面白いです。
もし私達一人ひとりが国を動かす政策担当者だったとしたらどう考え行動するか。そんな妄想?も抱かせてくれる本です。
決して期待を裏切らない経済学書と思います。
“amazon.co.jpより
2位:この世で一番おもしろいマクロ経済学
~内容~
GDP、雇用、貿易、為替…ややこしいマクロ経済学がシンプルに学べる。あのマンキューも認めた「お笑いエコノミスト」(自称)による最強の入門書第2弾。
(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
著者 | ヨラム・バウマン,グレディ・クライン |
ページ数 | 240ページ |

“私は経済学に明るくなく、入門として良さそうに思い、手にしました。数式を駆使して経済を解釈する難しい学問、というのが経済学に対する私のイメージでしたが、本書の初めに出てくるマクロ経済学の2大目標が難しいイメージを和らげてくれました。曰く、経済の長期的成長の方法を明らかにし、短期的変動を安定させる方法を明らかにすること。とてもシンプルです。
幾つかの学派を対比させた説明もおもしろいものでした。過去を振り返り当時の誤りを指摘したり、経済学者の発言を茶化したりと、多少の毒も読み進む良い刺激になりました。技術革新と自由貿易は本質で同じものだ、という説明が出てきます。はじめは首をひねりましたが、なるほどと納得させられました。TPPなど見てもピンと来なかったニュースに対しても、多少は自分の意見を言えるようになれた気がします。
漫画の絵柄に最初は戸惑いましたが、幸い数ページで慣れてしまい、散りばめられた洒落っ気を楽しめるようになりました。同シリーズのミクロ経済学編も読んでみたいと思っています。
“amazon.co.jpより
1位:スタンフォード大学で一番人気の経済学マクロ編
~内容~
経済はむずかしい。簡単に理解できる本はないだろうか。
こんなことが言われるのは、日本だけではないのですね。アメリカでもしばしば聞かれる声だそうです。では、それに応えよう。こうして生まれたのが、この本です。この本は、『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』に続くものです。原著は1冊にまとまっていますが、日本語版は、読者の便宜を考え、2冊に分けました。まずはミクロ編を読んだうえでマクロ編に進んでほしい。著者は、そう考えて、この順番にしています。
マクロ経済学の「マクロ」とは巨視的な見方のこと。単にミクロ経済学を大きくしたものではなく、経済全体を大づかみにする学問です。個々の企業や人びとの経済活動を分析するのがミクロ経済学ですが、そうした個々の活動の集大成の結果、一国の経済や世界経済は、思わぬ動きをすることがあります。それを分析するのがマクロ経済学です。
(Amazonより)
価格 | 1650円 |
ジャンル | 経済学 |
出版社 | かんき出版 |
著者 | ティモシー・テイラー |
ページ数 | 264ページ |

“高校の政治経済でさえ怪しい全くの素人ですが、わからない用語などというものがほとんどなく、経済学の学び始めとしてはとても良かったです。実は前編に当たるミクロ編をまだ読んでいないのですが国の経済、世界の経済についての知識が一通り頭に入りました。
ただやはりアメリカ経済が基本になっていることと、5年前の本ということもあり、今の日本人としては感覚がずれているところは感じられました。
しかし筆者の主張はともかく、仕組みの理解、用語など基礎を一から学ぶという点では十分に役に立つ本であると感じます。
“amazon.co.jpより
経済が学べる本のおすすめの選び方
ジャンルで選ぶ
ミクロ経済
ミクロ経済を学びたい方はティモシー・テイラーさんの「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編」がおすすめです。作者のティモシー・テイラーさんは世界的名門であるスタンフォード大学において、「学生が選ぶ講義が上手な教師」の1位に選ばれたこともある人気の高い教授です。ミクロ経済を身近な具体例で解説しているのが特徴で、経済学初心者の方でも分かりやすく学習できる一冊といえるでしょう
マクロ経済
マクロ経済はミクロ経済と比べ理解するのに難易度が高く難しいと言われています。経済学の入門書を読んでもマクロ経済が理解できなかったと言われる方も多いです。難解なマクロ経済を学ぶのにおすすめなのは『この世で一番おもしろいマクロ経済学 みんながもっと豊かになるかもしれない16講」です。この本はマクロ経済を漫画で解説しており、シニカルな笑いを誘う面白い一冊に仕上がっています。マクロ経済を学んだが難解で挫折した方は特におすすめです。
経済史
経済の在り方は人類の歴史と共に変わっていると言えるでしょう。経済史に興味のある方は茂木誠さんの「経済は世界史から学べ」がおすすめです。古代ローマや産業革命など44の時代から経済史を学ぶ事ができます。歴史上に起きた出来事や事件を絡めて経済を学ぶ事ができ、歴史好きの方は読む手が止まらないでしょう。歴史と経済を一緒に学ぶ事ができ取っつきやすい一冊となっています。
行動経済学
行動経済学は経済学に心理学を掛け合わせた分野で経済学で注目を集めています。行動経済学は買い物や企業のマーケティングにも使え生活に直結する学問でもあります。行動経済学を学びたい方は「行動経済学見るだけノート」がおすすめです。イラスト形式で読みやすくイメージしやすいので無理なく経済学を学ぶ事ができるでしょう。
自身のレベルで選ぶ
初心者
経済学というと難しいというイメージが先行してしまう方もいるでしょう。そんな方には漫画になっている物やイラスト付の本がおすすめです。文章だけの本よりもイラストや漫画が入っている方が視覚的にも分かりやすいでしょう。内容は専門的な本ではなく網羅的に基本的な部分を学べる本がおすすめです。また、小説のようにストーリー仕立てになっているものも読みやすく面白く学ぶ事ができるでしょう。
中・上級者
中・上級者のかたはミクロ経済や行動経済学といったような気になる分野の専門的な本を読むのをおすすめします。関心のある分野であれば中級者以上の方であれば専門的な内容でも頭に入りやすいでしょう。経済学の奥深さを知りたい上級者の方は、現在の経済学にも影響を与えているような古典経済学の本がおすすめです。古典経済学は現在経済学の礎になっているので、経済学の根本を学ぶ事ができるでしょう。
経済学の古典を選ぶ
資本論
資本論はドイツのカールマルクスが書いた本で全3部で成り立っており、資本主義の理を明らかにしている本です。内容は経済学の再構築、資本主義的生産様式、余剰価値の生産過程、資本の運動諸法則を明らかにしています。
国富論
国富論はアダムスミスが1776年に執筆した本で、経済学の出発点と位置づけられる一冊です。「見えざる手」の言及が有名です。内容は労働の生産力における改善の原因や国ごとに富裕への進路が異なる事、国家の収入について書かれています。
経済学原理
経済学原理はイギリスのマーシャルが執筆した本で、経済学者需要と供給の理論を解説した本です。イギリスでは長い間経済学の教科書として使われるほど経済学の基本的な本と言ってもいいでしょう。需要と供給の理論以外に価格弾力性の理論や市場に出回っているお金についても解説しています。理論は今でも政府や中央銀行の使っているほどです。
経済が学べる本のおすすめまとめ
今回は経済学について書かれているおすすめの本と選び方について紹介してきました。経済学は一見難しそうに感じますが身近で実生活に関わってくる学問といえるでしょう。今回の紹介で経済学を学ぶきっかけになれば幸いです。
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