【必ず読みたい】太宰治の小説のおすすめ人気ランキング15選

ミステリーズ!新人賞,おすすめ,まとめ 小説
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太宰治の名前を知らない人はいないと言っても過言ではないくらい、有名な作家の1人ですよね。学校の授業で習った方も多いのではないでしょうか。太宰治の作品は、その作風から多くの人が共感し、また自身を見つめ直しています。今回は執筆時期、長さ、メディアミックスなどを基準におすすめ作品をご紹介致します。

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おすすめの小説家太宰治とは!? 

太宰治,おすすめ

太宰治がどのような人生を歩んだか知っている方も多いとは思います。彼は波乱万丈の人生を歩みました。彼の人生は、常に死と隣り合わせでした。分かっているだけでも、彼は4度は自殺未遂をしているのです。ネガティブな作品が非常に多いですが、生きることに絶望している彼だったからこそ書けた作品だったのではないでしょうか。しかし、数多くあるネガティブな作品に混じって、ユーモア溢れる作品も数多くあります。 決して暗い作品だけでは留まらないというのも太宰治の作品が多くの人から愛されている所以です。

太宰治のおすすめポイント

太宰治,おすすめ,ポイント

独特な暗さのある作風 

太宰治の作品を「暗い」と思っている方は少なくないのではないでしょうか。この暗すぎる作風には、太宰治の私生活がそのまま投影されています。先に述べたとおり、太宰治は生きることに絶望していたので前向きな作品は少なめなのです。暗すぎると気が滅入るという方もおられると思います。しかし、いつの時代も生きづらいと感じている人は意外と多く、悩みとしては普遍的なのです。だからこそ、太宰治の人生に絶望し、葛藤している様は多くの人の心を打っているのです。

自分の欠点をさらけ出すオープンさ 

太宰は自身の弱さを理解し、さらけ出していました。『人間失格』ではそれが如実に現れています。人間誰しもダメな部分があります。しかし、自分の欠点を認め、さらにはさらけ出すというのは意外と勇気のいることです。太宰治の作品は決して他人事ではなく、またただ暗いだけではありません。彼の作品は自身の弱さを見つめ直せる作品ばかりなのです。

太宰治の小説のおすすめ人気比較ランキング

15位:新ハムレット


~内容~

デカダンス文学の旗手、太宰のもう一つの面、天稟の文学的才能を存分に発揮した知性的作品群の中から、西洋の古典や歴史に取材した作品を収める。
「ハムレット」の戯曲形式を踏みながら、そこに現代人の心理的葛藤と現代的悪の典型を描き込んだ表題作、全作品中もっとも技巧をこらした「女の決闘」、人生の本質的意味を数頁に結晶させた「待つ」ほか「古典風」「乞食学生」の全5編。
「新ハムレット」は昭和16年、太宰治32歳の時に刊行された最初の書下ろし長編小説。

(Amazonより)

価格 649円
ジャンル 文芸作品
出版社 新潮社
著者 太宰 治
ページ数 368ページ
口コミ
口コミ

“戯曲の形式をとっているのだが、何にしても原作のハムレットとはまた違った、太宰風味を取り入れた個性的なキャラクターたちの会話が、笑えるし面白い。「人間失格」などでどちらかというと暗い作品のイメージが強い太宰治だけれど、こんユーモラスな作品も書けるんだと分かる。喜劇と悲劇、その対象が実によく書けていて、何回読んでも飽きない。
amazon.co.jpより

14位:駈込み訴え


~内容~

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編。初出は「中央公論」[1940(昭和15)年]。聖書から素材を採った作品で、「あの人は酷い。酷い。厭な奴です。悪い人です。」という誹謗から始まって、ユダの心のゆれ動きが迫力に満ちた告白体で一気に綴られている。ユダの中にあるキリストに対するアンビバレンツな愛憎を、切実に心理的に表現した傑作として名高い。

(Amazonより)

価格 440円
ジャンル 文芸作品
出版社 青空文庫POD
著者 太宰 治
ページ数 30ページ
口コミ
口コミ

“『東大王』という番組で、伊沢拓司さんが読書の入門書としてお勧めしていた作品。伊沢さんは「何よりも文章が上手」と言っていたが、これはおそらく太宰作品全般に対する評価なのだろう。この作品だけに限れば、多くの人が「文章が上手」とまでは感じないであろう。
語り手が名を名乗るのが一番最後であり、キリストとユダの関係についての知識が全くない人がこれを読んでもぴんとこないし、面白みを感じないだろう。そういう面では、読書の入門書ではないと感じる。全編、ユダの独白であり、キリストとの関係が面白おかしく語られており、キリストもユダも茶化されて滑稽に描かれている。筒井康隆作品のような雰囲気の作品だった。
amazon.co.jpより

13位:きりぎりす


~内容~

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編小説。初出は「新潮」[1940(昭和15)年]。妻による、画家として成功をおさめた夫への語りかけという形式の作品で、成功を機に変わってしまった夫への思いが綴られている。太宰自身が、「私の心の中の俗物根性をいましめた」(「あとがき」)と書いているように、妻による俗物化した男への批判と読める。

(Amazonより)

価格 440円
ジャンル 文芸作品
出版社 青空文庫POD
著者 太宰 治
ページ数 28ページ
口コミ
口コミ

“タイトルを見て「童話」や「昔話」のようなものかと思いきや、主人公の女性が夫に対して別れを突きつけるお話でした。この作品自体がその別れの手紙という設定です。そこには、見栄っ張りで傲慢で、見せかけの名誉を大切にする画家の夫にうんざりしてしまう、女性の不満が綴られています。私の場合、そうそうこういう人いる!と、その不満の言葉に共感できることが多かったです。
例えば・・・人から聞いた論を、自分の意見のように話しているのを聞いて、
「あなたは、全然、無口か、でもないと、人の言った事ばかりを口真似しているだけ 」客達に先生と呼ばれ、傲慢に振る舞うのを見て、「あなたは、お取巻きのかたのお追従の中でだけ生きているのにお気が附かれないのですか。 」ラジオで夫が話をするのを聞いて、「一体、何になったお積りなのでしょう。恥じて下さい。「こんにち在るは」なんて恐しい無智な言葉は、二度と、ふたたび、おっしゃらないで下さい。ああ、あなたは早く躓いたら、いいのだ。」
どうして太宰治は、こんなに私(女性)の気持ちがわかるのでしょうか。主人公が、不満のポイントを抑えており、それをリズム感のよい言葉で批判してくれるので、読んでいてすっきりする気持ちでした。ピンときた方は、ぜひ読んでみてくだだい。
amazon.co.jpより

12位:トカトントン


~内容~

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治による短編小説。初出は「群像」[1947(昭和22)年]。読者と作家との書簡という形式の作品で、読者である青年は、何か物事に感激し奮い立とうとすると、どこからともなくトカトントンという音が聞こえて、虚しい気持ちになってしまう。敗戦後の虚脱感を軽妙に表現した作品である。

(「BOOK」データベースより)

価格 1100円
ジャンル 短編集
出版社 ゴマブックス
著者 太宰 治
ページ数 38ページ
口コミ
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“人様に文学作品について語ることな畏れ多いですが、これはおもしろかったです。
誰でもこの「トカトントン」によって生じる突然の虚無感、スイッチが切れたように冷めてしまうということには共感できるのではないでしょうか?
太宰治は、なんだかんだ言っても文章が平易ですし、短編も多いですので、作品群を読み切ってしまうにはちょうど良いと思いますよ。
amazon.co.jpより

11位:津軽


~内容~

太宰文学のうちには、旧家に生れた者の暗い宿命がある。古沼のような“家”からどうして脱出するか。さらに自分自身からいかにして逃亡するか。
しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。
詳細な注解を付す。

(Amazonより)

価格 473円
ジャンル 文芸作品
出版社 新潮社
著者 太宰 治
ページ数 260ページ
口コミ
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“一時期弟が嫌いで、受験失敗しちゃえと思ってた、なんて極めて個人的で赤裸々な心情が書いてあるかと思えば、青森の歴史に触れてみたり、友人達との再会と交流が描かれていたり。「一人で仕事する友人の姿」を想像するその描写の見事さにはこちらまで切なくなり、お寺に”手みやげ”を持って寄った件やその結末はユーモラスに、ラストの再会は感動的に。旅行記の筈が小説のようです。
あと、短かく、兄や上記の弟が亡くなっていることが書かれていますが、極めて歳の近い肉親が亡くなっている体験から、筆者にとって死は身近なものであったのかなとしんみりしてしまいました。
amazon.co.jpより

10位:パンドラの匣


~内容~

「健康道場」という風変りな結核療養所で、迫り来る死におびえながらも、病気と闘い明るくせいいっぱい生きる少年と、彼を囲む善意の人々との交歓を、書簡形式を用いて描いた表題作。社会への門出に当って揺れ動く中学生の内面を、日記形式で巧みに表現した「正義と微笑」。いずれも、著者の年少の友の、実際の日記を素材とした作品で、太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説。

(Amazonより)

価格 572円
ジャンル 青春小説
出版社 新潮社
著者 太宰 治
ページ数 432ページ
口コミ
口コミ

“個人的な感想は、太宰の作品は読みやすく、(時代が)古いのになぜか新しい感覚がするのです。
この「パンドラの匣」は、「正義と微笑」と「パンドラの匣」の2編です。どちらも太宰らしくない小説だなぁと(嫌な感じという意味ではない)。明るいというか、ちょっぴり大胆なところや前向きなところがあります。びっくりしました。このようなものを書くということは、実際の太宰の中に、少しでもこのような感情があったのか?と思いながら読み進めました。内容はどちらも素晴らしかったです。
全てがハッピーというわけではないけれど、いろんな人とそれなりに適応できている。本当に太宰自身なの?と不思議でした。
全てを読み終えて解説を読んだとき知ったのですが、「正義と微笑」はどなたかの日記をもとにした小説であったとのこと。そして「パンドラの匣」も別のどなたかの闘病日記(書簡)を読み心動させられ、小説として発表せずにはいられなかったのだろうとのことでした。
それで私は、太宰らしくないと思ったことに合点がいきました。
しかしやはり、一見明るそうな内容でいて、どこか常に斜に構えているような..。
太宰は(アレンジもしているだろうが)自分でこのような内容のものを書いていて何か無理を感じたのかどうか、それは今となっては伺い知れませんが、解説の最後には「太宰は『パンドラの匣』を最後として希望にあふれた向日的小説を二度と書かず…」とありました。
それが意味するものは何だろう、とずっと一人で私は考えています。
amazon.co.jpより

9位:晩年


~内容~

妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女作品集。“撰ばれてあることの 慌惚と不安 と二つわれにあり”というヴェルレーヌのエピグラフで始まる『葉』以下、自己の幼・少年時代を感受性豊かに描いた処女作『思い出』、心中事件前後の内面を前衛的手法で告白した『道化の華』など15編より成る。

(Amazonより)

価格 572円
ジャンル 短編集
出版社 新潮社
著者 太宰 治
ページ数 416ページ
口コミ
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“円熟という言葉もあるが、アーティストは処女作に永遠に挑戦し続ける、という意の言葉もある。“晩年”は短編集とは言えない、ひとつの完成した作品である。また以後の太宰の可能性の全てが凝縮された作品といっていい。彼はこの作品を超えたであろうか。“晩年”には美しい調和と不調和そして破壊のすべてがある。
amazon.co.jpより

8位:お伽草紙


~内容~

困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。“カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見させた「お伽草紙」、西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた「新釈諸国噺」ほか3編。

(Amazonより)

価格 693円
ジャンル 短編集
出版社 新潮社
著者 太宰 治
ページ数 416ページ
口コミ
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“太宰治の小説は、若い頃に読み、中年期に読み、そして後期高齢者(77歳)である現在、再々読しています。何度読んでも、良い作品は良い。中年期に、私自身も、太宰に習って「私の・お伽草紙」を書いたことがあり、それも探し出して読み返してみました。懐かしく読みました。Amazonで、太宰治の本を何冊か買って読んでいます。さらに、長部日出雄著『桜桃とキリストーもう一つの太宰治伝』を太宰治の小説と並行して読んでいます。この本もとても良いです。”amazon.co.jpより

7位:畜犬談


~内容~

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編。初出は「文学者」[1939(昭和14)年]。いつの日か犬に喰いつかれるだろうという自信を持つ「私」が、犬を研究し最終的に一緒に生活しようと決意する物語。尾崎一雄に「甚だ面白かった」と言わしめたユニークな作品だが、「私」を太宰に投影した上で、本作を太宰の自己嫌悪の表れだとする見方もある。

(Amazonより)

価格 990円
ジャンル 短編集
出版社 ゴマブックス
著者 太宰 治
ページ数 34ページ
口コミ
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“ペットは飼い主に似ると言いますが、太宰の飼い犬ポチの性格が太宰そっくりになっていく描写がいいです。ポチは飼い主の機嫌を損ねないよう気を使ったりしていて、なかなかの忠犬なのですが、なんか卑屈なのはやはり太宰風。犬を飼ったことのある方なら「ああ犬ってこういう行動するよなあ」と納得する素晴らしい観察眼で書かれた作品。終盤の展開は、犬好きの方なら感動すると思います。”amazon.co.jpより

6位:ヴィヨンの妻


~内容~

酒に溺れ、家を顧みない帝大出の詩人・大谷の妻「さっちゃん」は、浅草公園で父とおでんの屋台を出している。ある夜、大谷をドロボウ呼ばわりする夫婦が長屋に押しかけてきた。

(Amazonより)

価格 464円
ジャンル 文芸作品
出版社 青空文庫POD
著者 太宰 治
ページ数 50ページ
口コミ
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“大谷は、家にも寄り付かずに毎日飲んだくれてるろくでもない夫、そんな夫がその日は妙に優しいので、妻は悪い予感がしていると、夫の借金取りたてに、女と男が家に押し掛けてきたので、事情を聞くと妻は笑い出し、借金取りの二人も笑い出す。普通なら修羅場の場面をギラギラした感じを一切排除して、日常会話のように淡々と描写する感じが、くすくす笑えるおかしみに溢れ、それが作品全体の魅力なっています。さらに物語りは進み、夫が借金をした店で働き始めることで、毎日店に来る夫と会うことできて、寂しさから解放され、外の世界に出ることで、フラソワ・ヴィヨンのペンネームでの論文や、詩人としてリスペクトを受ける夫の、自分の知らなかった姿を知るようになり、日々の生活が生き生きしてくる。物語の中での、妻がたくましくしたたかになる様子は、ユーモアにあふれていて、そこもおもしろい所です。ラストシーンで、夫の言葉に対しての妻の「私たちは、生きていさえすればいいのよ」という返信の、ウィットに溢れた感覚にこの作品の魅力が集約されています。”amazon.co.jpより

5位:グッド・バイ


~内容~

敗戦ののち、めっきり家庭を顧なくなった夫を、三人の子どもとともに待ちながら暮らす妻のひとり語り「おさん」。他者へのサービスのために身をすり減らす未亡人の切迫した姿を描いた「饗応夫人」。そして、闇商売で荒稼ぎをしてきた雑誌編集者が、これからはまっとうに生きていこうと、絶世の美女を妻役に雇い、かつての愛人たちに別れを告げに歩く「グッド・バイ」(未完の遺作)など、全四篇を収録。太宰の晩年の気配が伝わってくる名作品集。

(「BOOK」データベースより)

価格 294円
ジャンル 短編集
出版社 角川春樹事務所
著者 太宰 治
ページ数 110ページ
口コミ
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“未完の遺稿であることはこの際言及しない。話も文体も軽妙で面白い。いつものネガティブな怨念(?)みたいなものがなく、物足りなく感じる読者もいるだろうが、こういう太宰治も悪くない。キャラ(田島とキヌ子)の戯画的な描き方が粗っぽいようで生き生きとしていて上手い。馬鹿馬鹿しい話なのに何か釣り込まれるように一気読みしてしまう。こういうのもたくさん書いて欲しかった。”amazon.co.jpより

4位:女生徒


~内容~

「幸福は一夜おくれて来る。幸福は、―」。女性読者から送られてきた日記をもとに、ある女の子の、多感で透明な心情を綴った表題作。名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して語る「きりぎりす」、情死した夫を引き取りに行く妻を描いた「おさん」など、太宰がもっとも得意とする女性の告白体小説の手法で書かれた秀作計14篇を収録。作家の折々の心情が色濃く投影された、女の物語。

(「BOOK」データベースより)

価格 484円
ジャンル 短編集
出版社 KADOKAWA
著者 太宰 治
ページ数 288ページ
口コミ
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“最近、というか今まで、あまり女性の心情を深く綴った様な小説は読んでおらず、何かしらやる気を起こそう、頑張って生きないと。。。と、男性の著書を読み、その時は納得するのですが、どこか違和感なり限界を感じていました。
どうしても、お愛想で人間関係をつなげてしまったり、思考がくるくる変化して、一定のところを留まらず、ふわふわしていたり、自分の外見・お洒落のことで考え込んだり。
何か、ほっとしました。自分は女で、こういう、悪く言えば「軽い」ところが、あって当然なんだって。こんな風に女性の心情を描写できる太宰治は、改めてすごいと思いました。
amazon.co.jpより

3位:斜陽


~内容~

敗戦直後の没落貴族の家庭にあって、恋と革命に生きようとする娘かず子、「最後の貴婦人」の気品をたもつ母、破滅にむかって突き進む弟直治。滅びゆくものの哀しくも美しい姿を描いた『斜陽』は、昭和22年発表されるや爆発的人気を呼び、「斜陽族」という言葉さえ生み出した。同時期の短篇『おさん』を併収。

(「BOOK」データベースより)

価格 550円
ジャンル 短編集
出版社 岩波書店
著者 太宰 治
ページ数 205ページ
口コミ
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“終戦後に書かれた『斜陽』は太宰治の文学史の中でも重要視されてきた長編であり、彼の人生・経験を反映させた作品であることは有名であるが、ここではそのことについては触れず、読んでみた感想だけを記すことにする。物語は父親が息絶え、生家を追われた没落貴族の娘・かず子を中心に病床の母、そして戦地から阿片中毒となって帰還した直治のそれぞれの滅びの姿がかず子の視点で記されていく。
自分たちと世間とのずれ・馴染めない葛藤がクローズアップされている。貴族的階級にも属せず、かと言って、大衆の中に身を委ねることも叶わない人達。しかし、貴族と大衆…両者を間近で見てきて、世間というものを子供のように誰一人理解していないことを悟る。気付きつつも「属すこと」ができずに滅びの道を一歩一歩と進んでいく。(無条件に肯定されるマジョリティへの疑問の提起は、『人間失格』でも見ることができる。)
集団に属すことが正道であると教育されることが今尚続く中、その正道に違和感を覚える人達は少なからず、存在することだろう。この小説は人の心に突き刺さる。何より、その「気づいてしまった者」が辿る末路に--何より太宰はその末路を体現しているのだから--戦慄を覚えるのである。
amazon.co.jpより

2位:人間失格


~内容~

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。

(「BOOK」データベースより)

価格 315円
ジャンル 文芸作品
出版社 KADOKAWA
著者 太宰 治
ページ数 208ページ
口コミ
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“映画化するということで再々読。主人公の中に強度の対人恐怖と境界例的なパーソナリティの滞りが見てとれます。それゆえ人生に溺れてしまい、堕ちてしまうのです。それが悪いわけではありません。それがこの作品の大きなテーマなのです。
主人公・葉蔵は太宰治自身の投影だと言われています。とても生きづらかったでしょうし癒されることのない人生だったでしょう‥。その生きづらさをメインに据えて最後までぶれることなく懊悩する心情に焦点を絞り込んだ、構成力の巧みさに注目して下さい。
当時の作家や評論家に太宰は女しか書けないと批判されたことへのアンチーテーゼとしての反骨精神。だからこそ、ネガティブなドンファン(色男)を書きたかったという、太宰の苦心した様子がうかがえます。
30年経って読み返した今、彼を否定していた自分を恥ずかしく思います。
この作品からほどなくして入水自殺してしまう太宰治の集大成。相当なエネルギーを要して、苦しみぬいて出来あがった作品でしょう。強烈なタイトルと共に後世に残る力量を感じます。
amazon.co.jpより

1位:走れメロス


~内容~

妹の婚礼を終えると、村の牧人メロスはシラクスの市めざして走りに走った。約束の三日目の日没までに暴虐の王のもとに戻らねば、自分の代わりに友セリヌンティウスが殺される。メロスは約束を果たすことができるだろうか?日はすでに傾いている。メロスよ、走れ!―身命を懸けた友情の美しさを描いて名高い表題作のほか、「富嶽百景」「駈込み訴え」「東京八景」など、執筆活動の充実ぶりを示す、太宰中期の佳作9篇を収録。

(「BOOK」データベースより)

価格 398円
ジャンル 短編集
出版社 KADOKAWA
著者 太宰 治
ページ数 272ページ
口コミ
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“新潮文庫を購入。各9編はそれほど長くはなく、寝る前の一時間くらいで一編を読める。「満願」にいたっては3ページという短さだが、巻末の奥野健男氏の解説では”気合いのこもった名人芸”と評されている。「走れメロス」は友情や正義のメッセージ性が表れていて、力強く明快なので、教科書に採用されるのも肯ける。その分かりやすさゆえに本作は息抜きにちょっと書いてみたという具合のものではないだろうか。かえって他編にはない伸び伸びとした筆運びが冴え渡っている。
「富嶽百景」は集中でもっとも気に入っている。執筆で訪れた峠の茶屋での出来事を、眺望する富士山を背景に、とりとめもなく描かれている。なんてことはない物語だが、情景が目に浮かぶごとく、太宰の天才的センスが感じられた。
「女生徒」は一人称の独白形式だが、男目線がちらと感じられるところもあり、女性になりきれない男が書いたという、妙に気色の悪さを感じてしまう。それとも男が秘める女性的な部分を抽出して見せたとでも形容するべきなのだろうか。
amazon.co.jpより

太宰治の小説のおすすめの選び方

執筆時期で選ぶ

太宰治,おすすめ,執筆時期で選ぶ

~1937年 

太宰治の処女作「晩年」という作品は遺書のつもりで書かれた作品です。処女作からすでに暗い雰囲気を纏っていますが、短編集なので読みやすいです。この頃の太宰治の私生活は荒んでおりました。1936年には、薬物依存で精神病に強制入院させられました。実はこの出来事が太宰治自身に深い闇を落とし、遺作へと繋がっていきます。全体的に暗い作品が多い太宰治ですが、初期の作品は生きることへの恐怖心が窺えます。太宰治がどんな人間だったか知りたいという方は、特に「晩年」は必読です。

1938年〜1945年 

この頃の太宰治の作品は比較的暗さの少ない作品が多いです。1938年に婚約し、1941年と1944年には子供も生まれ、私生活が充実していた時期です。また、1941年には文士徴用令で徴収をかけられますが、身体検査で肺浸潤の診断を受けて徴用を免除されています。教科書で誰もが読んだことのある「走れメロス」もこの時期の作品です。暗い作品が苦手という方はこの時期に刊行された作品から読んでみてはいかがでしょうか。

1945年〜1948年 

1945年と聞いてどんな年かパッと思い浮かぶ方も多いでしょう。終戦の年です。太宰治の作品は終戦以降、初期と同じような絶望感漂う作風に戻ります。戦後の社会、人間の内面の変わらなさに絶望したと言われています。この期間に「斜陽」や「人間失格」が執筆されましたが、作品から自分自身にも絶望していたことが窺えます。太宰治の葛藤がありのままに表現され、心に強く訴えかけてきます。

小説の長さで選ぶ

太宰治,おすすめ,長さ

長編小説 

太宰治の小説は長いものでも中編に相当する長さなので、長さとしては読みやすいです。「斜陽」や「人間失格」などは内容の吸引力が強く良くも悪くも影響を受けやすい作品なので、じっくり精読することをおすすめします。また、一話一話が短い短編集も数多く出しているので、長さのある小説に抵抗のある人は短編集から手に取ってみるのも良いのではないでしょうか。

短編小説 

意外かもしれませんが、太宰治の作品は短編がメインなので短編作品で選ぶとなると選択の幅が非常に広いです。暗い作品が苦手な方でも短編だと読了しやすくなるのではないでしょうか。太宰治の作品にとっつきにくさを覚えている方はぜひ短編から読んでみてください。短編の中にも有名な作品がいくつかあります。とくに、暗いからと太宰治の作品を敬遠している方は「走れメロス」がおすすめです。授業で習った方も多いこの作品も、大人になってから読み直すと違った見え方をするでしょう。

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メディアミックス作品を選ぶ

映画化された作品

映画化は広く認知されるにあたって一つの指標になりますよね。太宰治の作品は、有名なだけあって多くの作品が今までに映画化されてきました。本を読み慣れていない方は映画から観てみると良いでしょう。動きがあるので、より太宰治の世界観を鮮明に味わえます。映画を観てから原作を読んでみると、とっつきにくい部分も映像が浮かんで背景を理解しやすくなります。また、映画と原作で少し違いがあるので違う部分を探してみたり、両方の世界観を楽しんでみるのも良いでしょう。

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漫画化された作品 

太宰治の作品はその作風からどうしてもとっつきにくさを覚えてしまう方も少なくありません。そういった方は、漫画から読んでみるというのはいかがでしょうか。漫画だと読み慣れている方も結構おられるのではないでしょうか。漫画だと場面描写が分かりやすく、文字も小説に比べると少ないので、普段本を読まない方でも楽しめます。

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話題作を選ぶ

太宰治,おすすめ,話題

人間失格 

太宰治の作品で最も有名と言っても過言ではないこの作品、実は完結作としてはこの作品が太宰治の遺作なのです。この作品は太宰治の生涯そのものをモデルにして書かれているとされています。この作品では多くの葛藤、そしてもがけばもがくほど深い闇に引きずり込まれていく様が描かれています。そして同時に、読者をも引きづりこむ恐ろしいほど吸引力と影響力の強い作品です。あまりにも影響力の強い作品なので、精神的に落ち込んでいる時に読むの危険ですが、一度は読んで欲しい作品です。周囲の気持ちが分からず、保身のためにわざとドジを踏んで笑いを取ろうとしたことがある方は結構おられるのではないでしょうか。そういった人間関係に悩んでいる方には共感できる部分が数多くあるでしょう。

斜陽 

「斜陽」は、先に述べた「人間失格」と同じくらい影響力の強い作品です。こちらは、家族の一族が没落する様を描いた作品です。この作品では、女性の力強さが感じ取れます。新しい環境にすぐに適応し、自身で道を切り開いていくことの大切さを学べます。常識や価値観に囚われたままでは、自分で道を切り開くことなんてできません。この作品は、ぜひ女性の方には一度読んでいただきたい作品です。

女生徒 

小説というよりかはどちらかと言えばエッセイに近い作品で、有明淑という女性の日記をもとに書かれました。女性であれば、自分も女だけど女のここが嫌だと思うことは誰しもあるのではないでしょうか。また、そう思う自分に自己嫌悪する方もおられるでしょう。この作品では、思春期の女性の心情を巧みに描いており、女性は共感すること間違いなしです。

ジャンルで選ぶ

太宰治,おすすめ,ジャンル

ネガティブ作品 

太宰治といえばネガティブ、というイメージを持っている方は少なくないでしょう。太宰治は実に多くのネガティブ作品を世に生み出しました。誰しも落ち込んだり気力が湧かないときがあると思います。そんな時に前向きな作品ではなくネガティブな作品で沈みきって心のバランスを取りたいという方もおられるでしょう。また、ネガティブ作品は作品を通して自身を見つめ直すこともできますのでおすすめです。

ユーモア作品 

ネガティブな作品が目立つ太宰治ですが、ユーモアあふれる作品もあります。太宰治のユーモアは各方面から高く評価されており、ネガティブだけが彼の魅力ではないことが窺えます。ユネガティブ作品に比べるととっつきやすいという方も多いのではないでしょうか。なので、太宰治の作品を初めて読むという方や苦手意識を持っている方は、こういった作品から読んでみてはいかがでしょうか。

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青春作品 

一見、太宰治の作品からは青春のイメージが感じられないかもしれませんが、有名作品のいくつかは青春時代を描いたものとなっております。青春と聞くと活力溢れる若者のイメージがありませんか?太宰治の描く青春は、若者の繊細な心模様を描いたものとなっております。青春作品と聞くと学生向けのように思えますが、太宰治の青春作品は読者側の捉え方が大きく変わってきます。大人になった今、太宰治の青春作品を読むと少しセンチメンタルな気持ちになるかもしれませんが、ときには青春時代を思い、感傷に浸ってみるというのも良いのではないでしょうか。

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太宰治の小説のおすすめまとめ 

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いかがでしたでしょうか。太宰治の作品が今もなお絶大な人気を誇っているのは、人間の弱さをありのまま描き、多くの人の心に響いているからではないでしょうか。まだ太宰治の作品を読んだことがないという方も一度はお手に取ってみてください。

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