有栖川有栖さんは日本で有数の本格ミステリー作家の一人です。有栖川有栖さんの小説はドラマ化など様々な作品がメディアミックス化しており、人気のある作家さんで楽しめる作品も多くあります。読者も登場人物と一緒に犯人探しに参加させる作風でミステリー好きの間では多くのファンがいる作家さんです。今回は有栖川有栖さんのおすすめの作品と選び方について紹介していきます。
おすすめの小説家有栖川有栖とは
本格派ミステリー作家の有栖川有栖さんは、ミステリー愛好家の中でもファンの多い作家さんです。論理的な謎解きと丁寧に描かれた設定や世界観が魅力的な作家さんであり、日本で最もファンの多いミステリー作家の一人といえるでしょう。様々な伏線やヒントを作品の中に織り交ぜて読者が犯人探しに没頭できるミステリーの醍醐味を味わえるのが特徴であり、有栖川有栖さんの作品の魅力でもあります。登場人物と一緒に犯人探しをし、本格ミステリーの世界を味わい尽くしたい方は有栖川有栖さんの作品はおすすめです。
2022年最新の有栖川有栖の小説
『捜査線上の夕映え』
~内容~
「臨床犯罪学者 火村英生シリーズ」誕生から30年! 最新長編は、圧倒的にエモーショナルな本格ミステリ。
一見ありふれた殺人事件のはずだった。火村の登場で、この物語は「ファンタジー」となる。
大阪の場末のマンションの一室で、男が鈍器で殴り殺された。金銭の貸し借りや異性関係のトラブルで、容疑者が浮上するも……。
「俺が名探偵の役目を果たせるかどうか、今回は怪しい」
火村を追い詰めた、不気味なジョーカーの存在とは――。コロナ禍を生きる火村と推理作家アリスが、ある場所で直面した夕景は、佳き日の終わりか、明日への希望か――。
(Amazonより)
価格 | 1980円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
著者 | 有栖川有栖 |
ページ数 | 464ページ |
有栖川有栖の小説のおすすめ人気比較ランキング
15位:菩提樹荘の殺人
~内容~
アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理四篇!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 737円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 323ページ |

“作品の時代背景は時間とともに変わるが、火村有栖川シリーズでは、この2人は歳をとらない。その時代を34歳という若くも老いてもいない主人公が活躍するのは、おかしいことではないと、思うようになってきた。この本は、「若さ」をテーマに4つの作品がまとめられている。4作品とも、従来通りの論理的推理で犯人わ導きだしている。さらに、どの作品の作者(火村)が考える年齢について触れている。とても面白く読みごたえがあった。
“amazon.co.jpより
14位:スウェーデン館の謎
~内容~
有栖と火村の名コンビ、国名シリ-ズ第2弾! スウェ-デン館と呼ばれるログハウスに招かれた有栖川有栖が遭遇した驚愕の殺人事件!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 681円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 388ページ |

“作家アリスシリーズの第5作。(国名シリーズ第2作)
正直、作家アリスシリーズは微妙と思ってたのですが、本作はよかったです。
やたら小難しいトリックとトリック崩しが読みにくいと言う事もなかったです。
主人公のアリスが旅先で殺人事件に巻き込まれる。という所はありがちな旅情ミステリーかなと思わせますが、五色沼の美しい風景や、雪の中のスウェーデン館など、情緒あふれる風景が浮かび、童話作家の物語、スェーデンの話なども楽しめます。トリックや犯行現場に関して言及されている方がいますが、そのあたりは私も同意見で「ん!?」と思いました。古い作品なので、アリなのかな…アリスと火村の関係がとてもいいです。軽口をたたきあいますが、困った時には駆けつける、いいコンビです。火村のあやうさは、ファンの間でも話題ですが、アリスがいてくれれば大丈夫かなと思わせてくれます。次作も早く読みたくなってきました。巻末の宮部みゆきの解説がまたよかったです。
“amazon.co.jpより
13位:闇の喇叭
~内容~
私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意識を問う新シリーズ開幕!
(「BOOK」データベースより)
価格 | 671円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 336ページ |

“著者のミステリーを、ほとんで読んでいるが、本作を“新境地”というのはどうかとも思う。ただ、著者のこれまでの作品とはたしかに少々趣が違っている。その違いとは、第1に、語り手として“有栖川有栖”が登場しないこと。第2に、設定が特殊。SFで言うパラレルワールドの日本が舞台である。第3は、設定と関係しているが、これまでの作品になかった政治的・歴史的状況が描かれている。ただし、設定は単に“設定”だけなのではなく、ミステリ全体とかかわっている。ヤングアダルト向けということで、メインの3人は高校生だが、内容としては大人でも十分に楽しめる作品。結末を読む限り、続編がありそうである。
追記
著者は、本作で「探偵」の意義・意味を問いかけている。これはエラリー・クイーン氏が後期作品で問題としたこととかかわる。著者と同じくクイーン氏の影響が強い法月綸太郎氏も『ふたたび赤い悪夢』で同じことを問題としている。このことに興味をもたれた方には、クイーンの『九尾の猫』や「ライツヴィル」もの、法月氏の同作を読むことをお薦めしたい。
“amazon.co.jpより
12位:江神二郎の洞察
~内容~
英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、すれ違いざまにぶつかって落ちた一冊―中井英夫『虚無への供物』。この本と、江神部長との出会いが僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件「瑠璃荘事件」など、昭和から平成へという時代の転換期である一年の出来事を描いた九編を収録。ファン必携の“江神二郎シリーズ”短編集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 990円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 469ページ |

“有栖川有栖の「学生アリス」シリーズの短編集である。もう一方のミステリ作家のアリスシリーズは短編が多数発表されているが、学生アリスシリーズでは初短編集。収録作はアンソロジーなどで出版されているものも多い由だが、一編しか読んだことがなかったようだ。(ちなみに、五十円玉・・・のあの短編が載ってないなと思ったら、文庫版あとがきで著者本人が述懐していた。)
このシリーズは既に長編が4編発表されており、収録されている短編は基本的にそれら長編の事件の合間にメンバーが遭遇した話ということになっている。なので、シリーズを読み通している読者は、ところどころであぁとかおぉとか思うという仕掛け。ちょっと面白い。それから、京都の地理や習慣にもう少し詳しければさらに楽しめるのだろうなぁと思えることもしばしば。このあたりは関東人の辛さか(google mapを眺めるしかない)。
また、これはほかの長編もそうだが、描かれている時代が昭和末期から平成へというころなので、現在の生活必需品であるアレが存在していない。話の流れがいろいろともどかしかったり、トリック自体がそれで成立したりしなかったりするところもあるわけだが、それはそういう時代なのだと思って読みましょうということである。前にどこかでも書いたが、物心ついたころからソレがある若い読者はこの世界に入り込むのが難しいとか思うかもしれず、それはそれで気の毒という気もしてしまう。そんなこと言ってもどうにもならないのですが。
収録作品:瑠璃荘事件、ハードロック・ラバーズ・オンリー、やけた線路の上の死体、桜川のオフィーリア、四分間では短すぎる、開かずの間の怪、二十世紀的誘拐、除夜を歩く、蕩尽に関する一考察
“amazon.co.jpより
11位:暗い宿
~内容~
犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。ハイビスカスに彩られたロビー。人魚姫のようにさざめく女たち。抜けるように青い空と青い海。バカンス気分で、のんびり過ごしていた二人だったが、訳ありげな夫婦に出会って…(「ホテル・ラフレシア」)。廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の瀟洒な名門ホテル―。様々な“宿”で起こる難事件に火村&有栖川コンビが挑む。傑作ミステリ作品集。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 660円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 角川書店 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 316ページ |

“読んだあと、素直にあ~おもしろかった、と思えました。4つの作品がそれぞれ良い味を持っていて、どれも楽しめます。
個人的には『201号室の災厄』がお気に入り。火村助教授のファンなもので、やっぱり彼には活躍してもらわなくっちゃ。でも、アリスあっての火村センセなんですよね。あの漫才のような掛け合いがあってこそ、推理の面白さも増すというものです。トリックにばかり重きを置く推理小説もあるけれど、有栖川氏の作品は登場人物がとても魅力的で、「小説」のおもしろさが味わえるので大好きです。
“amazon.co.jpより
10位:白い兎が逃げる
~内容~
ストーカー行為に悩む劇団の看板女優・清水伶奈。彼女を変質者から引き離す計画は成功したはずだった。ところが、ストーカーが兎小屋の裏で死体となって発見される。追いかけていたはずの彼が―。鉄道に絡むトリックを用いた表題作ほか、火村とアリスが挑む3つの事件。ミステリのエッセンスをふんだんに盛り込んだ、これぞ正統派の推理小説。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 713円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 光文社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 407ページ |

“短編〜中編が4編。どれもおもしろかった。すごく読みやすい文章だし、設定も複雑ではないから、簡単に謎解きができそうな気がするんですよ、読み始めは。だけど、細かい伏線が仕掛けられているから、登場人物の行動や発言を丁寧に観察していないと、火村先生のようには推理できないんだなあ。見当はつく。だけど、はっきりとトリックを指摘できない。最後まで読んで、そうか、そこだったんだ、と最初の方を読み返してみたり。ここには気づかなかったなあ、やられたなあ、と思う。これがやはり、火村&アリスコンビの作品の面白さだと思います。”amazon.co.jpより
9位:絶叫城殺人事件
~内容~
「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が―。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 781円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 432ページ |

“「宿もの」の前作『暗い宿』よりも、(装丁からして)よりダークな雰囲気。元はバラバラに発表された作品群だが、一冊になって配置の妙もある。ちなみに冒頭の「黒鳥亭」では、何故か子供あしらいが異常にうまい火村の、とても繊細で優しい一面が見られる。火村の強靭さともろさの両面性は、推理の面白さと共に読者をひきつける魅力である。「絶叫城」ではかつてないタイプの犯罪者に対峙する中で、自らを削ることによって砥ぎ澄まされていく刃のような美しさがある。時に非情、時にストイック、そして途轍もなく優しい彼の軌跡は、是非これまでの作品で読んでほしい。
この『絶叫城殺人事件』以降、親友アリスと火村教授の位置づけがよりはっきりしてくる。同じ途方もない”淵”を覗くようになっても、どこか少年同士のような初々しさを残しつつ、それでいて口には出さずとも大人の友情を確立している・・・暗い雰囲気が増しても、このコンビには、いつもどこか救われる。この『絶叫城殺人事件』は、シリーズの素晴らしい里程標といえるだろう。この後の作品『マレー鉄道の殺人』では、初めて外国での殺人に挑む。熱帯の空気も手伝ってか、明るさはあってホッとするし、お互いのボケツッコミもますます快調。ただこの作品ではアリスはついに火村にズバリ問うている。
「・・・お前は何と戦っとるんや?」また、『「ABC」殺人事件』における、アリスの火村に対する「心の平安の対極ばかりを見つめている」という表現も言いえて妙だ。そして実のところ、作家という仕事に生かしもしないのに実際の犯罪捜査にアリスもついて回っている理由は、この強さと脆さをもった友人を見守りたい、という気持ちからであると正直に吐露している。いささか先走ってしまったが、「絶叫城」以降より魅力あるものになったこのコンビの先がますます楽しみなのである。早く新作の長編が読みたいものだ。
“amazon.co.jpより
8位:女王国の城
~内容~
ちょっと遠出するかもしれん。そう言ってキャンパスに姿を見せなくなった、われら英都大学推理小説研究会の部長、江神さん。向かった先は“女王”が統べる聖地らしい。場所が場所だけに心配が募る。週刊誌の記事で下調べをし、借りた車で駆けつける―奇しくも半年前と同じ図式で、僕たちは神倉に“入国”を果たした。部長はここにいるのだろうか、いるとしたらどんな理由で―。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 968円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 435ページ |

“有栖川有栖さんの作品を初めて読みました。これを手に取った理由はあらすじを読んで面白そうだと思ったという単純な理由です。わたしは探偵小説といえば横溝正史や京極夏彦などを愛読しておりますが、有栖川有栖は全くの初心者で、どのような話を書くのか全く知りませんでした。先述の御二人の作品が好きな理由は時代設定にあります。どちらも戦後復興に向かい出した昭和40年ごろの話になっており、”探偵”の存在が必要とされている世界です。というのも、近年の事件解決の手段は警察による科学捜査によって立証された物的証拠に支えられており、探偵のしゃしゃり出る幕は一切なく、そんな風潮の中、犯人を前にして悠長に自説を語り出すタイプの推理劇はいかにも都合のいい物語だなぁと感じてしまうからです。指紋、頭髪、遺留品などが見つかったら科学捜査の結果を待てばいいじゃんという考えがどうしても頭をよぎってしまうわけです。つまり、現代において探偵が必要とされる状況というのは警察が機能していない世界だと思うわけですが、この「女王国の城」は登場人物をそういった状況下に持ちこむことに成功しており、科学捜査によらない、状況証拠をもって真犯人を推理していきます。実に見事な物語を構築できていると感じました。”amazon.co.jpより
7位:幽霊刑事
~内容~
夜の浜辺。刑事の俺は上司の経堂に呼び出され射殺。結婚を間近に控え成仏できず幽霊となった。誰も、恋人すら俺の姿が見えない。霊媒体質の後輩・早川刑事を除いては。彼の力を借り真相を探るうち経堂が密室で殺された。俺を謀殺した黒幕が他にいる!(表題作)他に早川刑事のスピンオフ作「幻の娘」を収録。恋愛と本格ミステリが融合した傑作。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 803円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 602ページ |

“有栖川有栖の作品は、ほぼ全部読んでますが、この幽霊刑事ほど泣かされて、感動もさせてもらえたものは他にないです。もっと本格推理物として素晴らしいと思う作品も、勿論たくさんあるんですが
これはちゃんとした推理小説というかミステリーなのに、さらに恋愛小説的にも楽しめて、泣けて感動できるって、ほんと凄いです。母にも読んで欲しくて、これは母用に買って送りました。
“amazon.co.jpより
6位:鍵の掛かった男
~内容~
中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生は闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か? 他殺なら犯人は? 驚愕の悲劇的結末!
(Amazonより)
価格 | 1012円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 736ページ |

“良い小説を読むと読後の余韻と満足感が素晴らしいものです。これも期待を裏切らない作でした。なかでも、面白かったのは全715頁という長編でありながら、何と探偵・火村が参入するのが、400頁間際という半分以上が過ぎてからという所。
それまではアリスが孤軍奮闘しつつも、少しずつ真相に辿り着くための材料を収集します。それがラストから畳み掛けるかのように繋がりどんどんと、謎に光が当たる様は息をのむ展開でした。長いだけに、読者側には結構早くから解けていた謎もありはしましたが…でも、火村英生シリーズのファンにはお勧め致しますよ。
“amazon.co.jpより
5位:ロシア紅茶の謎
~内容~
作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 597円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 338ページ |

“著者の第一短編集であり、火村&有栖川コンビの第一短編集であり、有栖川版「国名シリーズ」第一作。「エラリー・クイーンのひそみに倣って」国名シリーズを開始しても決して失礼ではない、相変わらず端正でロジック重視の美しい推理小説だ。有栖川有栖という作家自身がクイーンを敬愛してやまないというし、”90年代のクイーン”という評価もされているようだが、今や”日本のクイーン”と呼んでもよいのではないか。それほど「謎解き」の面白さに徹している作家だ。どの作品も夢中で読んでしまう。この「ロシア紅茶の謎」は短編集ということもあり、それぞれが全く違った趣向をこらした舞台設定で、回を重ねた火村と有栖川のコンビも絶好調。”amazon.co.jpより
4位:スイス時計の謎
~内容~
二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 704円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 384ページ |

“円熟味を増してきたというのでしょうか。火村+有栖川コンビものですが、今回は謎解きの面白さと、作者特有のセンチメンタルな魅力とのバランスが絶妙です。もちろんそれは本格推理ファンにとってはうれしいこと。特に表題の「スイス時計の謎」は、出色です。「私」アリスのもっともセンチメンタルな部分に触れていながら、そちらにばかり比重が置かれてしまうのではなく、トリックが際立っているので、我々は純然たる謎解きの楽しみにふけられるのです。舞台もいい。作者の描く世界には殺人を扱うにあたっての、作者の見識の高さ、人命に対する尊敬や愛情をひしひしと感じます。火村とアリスが毒舌でやりあう日常に、われわれは生のありがたさを見出すのです。今回は作者の才能がまた一段と研ぎ澄まされ㡊??感があります。おすすめ!それにしてもアリスが美少女だったとは…?”amazon.co.jpより
3位:46番目の密室
~内容~
日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一。クリスマス、北軽井沢にある彼の別荘に招待された客たちは、作家の無残な姿を目の当たりにする。彼は自らの46番目のトリックで殺されたのか―。有栖川作品の中核を成す傑作「火村シリーズ」第一作を新装化。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 803円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 434ページ |

“よく耳にしていた評判に違わない、すぐれた本格推理だ。この作品で誕生した有栖川&火村のコンビは学生時代からの友人ということで容赦ないボケツッコミ合戦で楽しませてくれるのはもちろん、犯罪研究に携わり始めたきっかけが「人を殺したいと思ったことがあったから」という火村の、まだまだこの先でも明らかにはならない彼の心の謎が興味をかきたてるのもにくい。雪に閉ざされた軽井沢の別荘で、売れっ子推理作家が「密室からは足を洗い、新しい推理小説を書きたい」と語って周囲に波紋を巻き起こした直後に殺される。居合わせたのは上記のコンビに編集者、推理作家というクセモノ揃い。人物の書き分けも無理がないし、最後まで楽しめた。このコンビは、今後、コンビでのボケツッコミバトルにどんどん脂が乗っていくのと平行して、火村の謎も実に少しずつ明らかになっていく。そのじらしっぷりがたまらない。
“amazon.co.jpより
2位:双頭の悪魔
~内容~
他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 1144円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 698ページ |

“学生有栖川&江神先輩シリーズ第3作。単独でも読めないことはないが、キャラクターの説明、特に有馬麻里亜の「家出」の理由などは前作を読んでいないとわかりづらいので、なるべく『月光ゲーム』『孤島パズル』の2作を読んでからの方がいいように思う。
外部の人間を拒む芸術家の村・木更村に迷い込んだ麻里亜を連れ戻して欲しいと彼女の父親に頼まれ、四国のド山奥にやってきたアリス一行だが、折しも大雨で橋が流され、マリアと江神、アリスらは木更村と麓の村、川の両側に分断されてしまう。しかもその両方で殺人事件が起き、互いに全く連絡の取れない中で、江神は一人、そして江神のいないアリスらはそれぞれ真相を探り始める。
アリスとはビミョウな関係のマリア、そのマリアを気遣うアリスのやきもき感が切なく、また、女嫌いの江神先輩も前作の心の傷を残すマリアには兄のように接するのも彼の意外なやさしさが見えてこちらもせつない。
大掛かりな舞台設定で話も長いが、トリックそのものは前作よりもわかりやすかったと思う。しかし、どうも犯人は動機よりも先にトリックが浮かんだのではないか、と思えるほど、動機自体はいささか弱いような気もする。
なお、このアリス&江神シリーズは現在3作で中断しているが、作者あとがきによればあと2作が既に(ずっと)用意されており、5部作になるらしい。もう一つのシリーズ、作家アリス&火村も好きだが、火村に比べれば家族構成や生い立ちもわかっている江神のシリーズがどんな結末を迎えるのか、やはり早く知りたい。
“amazon.co.jpより
1位:月光ゲーム―Yの悲劇’88
~内容~
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。
(「BOOK」データベースより)
価格 | 814円 |
ジャンル | ミステリー小説 |
出版社 | 東京創元社 |
著者 | 有栖川 有栖 |
ページ数 | 361ページ |

“昨今(2011年現在)の主流のミステリーに比べると、読者の読解、謎解きへの努力を前提としているので「疲れる」作品ですが、こういった、探偵・推理小説の伝統を意識的に受け継ぐ、という主旨の作品があってもいいじゃないかということで☆5つにしました。読後感は、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」といい勝負です。横溝正史ばりのゴシック的雰囲気に魅かれて手に取ってみると、あまりの衒学ぶりに「疲れる」といったところです。好き嫌いが分かれると思いますので、もちろん廉価の文庫版または古書での購入をおすすめいたします。”amazon.co.jpより
有栖川有栖の小説のおすすめの選び方
シリーズで選ぶ
学生アリスシリーズ
学生アリスシリーズは有栖川有栖さんが手がけた最初のシリーズです。文学部の学生である江上二郎と法学部の有栖川有栖が活躍するシリーズです。シリーズに共通している特徴は、脱出不可能な舞台で事件が起き解決していくクローズド・サークル式のストーリーであることです。ミステリーとしても秀作ですが、青春小説としても楽しめます。青春小説が好きな方は番外編の短編集が日常を中心に書かれているので、学生アリスの短編集がおすすめです。
作家アリスシリーズ
作家アリスシリーズは学生アリスシリーズと対をなすシリーズで学生アリスシリーズのパラレルワールド的な作品です。犯罪学者を志す火村英生と推理作家の有栖川有栖の二人が活躍するシリーズです。登場人物が魅力的で、ユーモアと危うさの両面を持ち合わせています。ユーモアに富んだ作品で有栖川有栖さんの作品を楽しみたい方は作家アリスシリーズがおすすめです。
ソラシリーズ
「ソラシリーズ」は一風変わったミステリー小説でSF的な要素を含んでいます。「探偵行為が禁止された日本」が舞台となっています。有栖川有栖さん作の他のミステリー小説に比べるとミステリーの難易度は高くないですが、探偵とは何かをテーマにしており多くのファンがいるシリーズです。変ったミステリーを読みたい方やミステリーだけでなくSFも好きな方におすすめのシリーズです。
濱地健三郎シリーズ
濱地健三郎は普通の探偵ではなく心霊探偵であり、霊を取り扱った一風変わったミステリー小説です。霊を取り扱うミステリーですが、ホラー的な要素はなく、あくまで事件解決のヒントの一つにすぎないのが特徴です。また、霊を扱う事で死者の心情をより深く描いています。少し変わったミステリー小説を読みたい方はおすすめのシリーズです。
ジャンルで選ぶ
ミステリー小説
有栖川有栖さんのミステリー小説はあらゆる場面で伏線を張り巡らせ読者に適切なヒントを与え読者に推理させるのが特徴です。昨今のミステリー小説に多くみられる派手なトリックや驚愕のオチはあまりないですが、推理小説の本来の魅力である犯人捜しを楽しめるのが有栖川有栖さんの魅力の一つと言えるでしょう。ゆっくりと推理小説の醍醐味を楽しみたい方は有栖川有栖さんのミステリー小説がおすすめです。

エッセイ
有栖川有栖さんはエッセイも数多く執筆しています。ご自身の子供のころ読んだ本の話や作品の考え方について書かれています。また作品内に出てくるミステリー作家や舞台について紹介されています。有栖川有栖さんの作品や作者自身に興味がある方はエッセイも読んで見る事もおすすめです。
文学賞受賞作品を選ぶ
有栖川有栖さんの作品は数多くの文学賞を受賞しています。主な受賞作は日本推理協会が主催している「日本推理作家協会賞」を「マレー鉄道の謎」で受賞しており、「女王国の城」では本格ミステリ作家クラブの会員投票で決定する「本格ミステリ大賞」を受賞しています。賞を受賞している作品はそれだけ選考者に認められ面白い作品と言えるでしょう。有栖川有栖さんのどの作品を読めばいいか迷っている方は文学賞受賞作品を読むのをおすすめします。

メディアミックス作品を選ぶ
ドラマ化した作品
有栖川有栖さんの小説は様々な作品がドラマ化されています。ここ最近でも2019年に「臨床犯罪学者火村英生の推理2019」というドラマが放送されました。作家アリスシリーズの登場人物である火村英夫にスポットをあてたドラマです。ドラマを見た後で原作を見ると文章の内容がイメージしやすいですし、ドラマと原作の違いを楽しむ事ができます。小説をよむのが苦手な方はドラマを見た後で原作を読むと読みやすいでしょう。

漫画化した作品
有栖川有栖さんの人気シリーズである「学生アリスシリーズ」と「作家アリスシリーズ」は漫画化もされています。原作だとイメージしにくかった場面でも漫画だと分かりやすいですし、原作と漫画だと違う場面もあるので原作の補完には適しているでしょう。また漫画を読んだ後小説を読むと漫画に出て来た登場人物が映像としてイメージしやすいので、漫画を先に読むと小説も非常に読みやすいでしょう。

舞台化した作品
有栖川有栖さんは舞台専用の原案も多く書かれており、「幽霊刑事」や舞台名は八角形の謎というタイトルだった「ロシア紅茶の謎」はノベライズ作品として小説化されています。もともとは舞台専用の物語ですので、舞台好きな方は舞台原案のノベライズ作品を読む事をおすすめします。

ゲーム化した作品
有栖川有栖さんは「トリックロジック」というゲームのシナリオにも手掛けています。トリックロジックは有栖川有栖さんをはじめ綾辻行人さん、武本健治さん、大山誠一郎さん、我孫子武丸さん、麻耶雄嵩さん、黒田研二さんの7名のミステリー作家がシナリオを担当したゲームです。プレステーションポータブルで2010年に発売されたゲームですので現在では入手が難しいですが、手に取る機会があればミステリー好きにはたまらないゲームですのでプレイすることをおすすめします。

小説の長さで選ぶ
長編小説
有栖川有栖さんの長編小説は様々なランキングでも上位に入る人気のある作品が多いです。長編小説は時間がるときにゆっくりと読むのがおすすめです。特に有栖川有栖さんの小説は犯人探しに没頭できるでしょう。また、有栖川有栖さんは数多くのシリーズを手掛けていますので一つの作品に集中したい方はシリーズものを読んで見るといいでしょう。
短編小説
短編小説は読書に時間がなかなか取れない忙しい方におすすめです。短編小説は仕事や学校の休憩時間や通勤中に読むのに最適といえるでしょう。有栖川有栖さんの短編集は非常にレベルが高い本格ミステリーが多く見られ、短編小説はファンの方にも評判がいい作品が多いです。
また、長編小説よりも読みやすい作品が多いので有栖川有栖さんの本を初めて読む方や読書が苦手な方にも短編小説はおすすめです。

有栖川有栖の小説のおすすめまとめ
今回は有栖川有栖さんのおすすめ作品と作品の選び方について紹介していきました。もし、有栖川有栖さんの作品に気になった作品があれば、その本を手に取って犯人探しに挑戦する事をおすすめします。今回の紹介で有栖川有栖さんの魅力が伝われば幸いと思います。
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